マイク1本、ギター1本、カメラ1台。格闘する様に完成したMOROHA「其ノ灯、暮ラシ」特別インタビュー(3/4)

2017.6.15 20:00

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MOROHA

—風向きが少しずつ変わったのはいつでした?

アフロ:2013年、2ndの「MOROHA Ⅱ」が出た時ですかね。CDを出す時っていうのはこれでぜったい何かが決定的に変わるはずだ!って思うんです。でも、リリースして、ツアーが終わると、またちょっと前のモードに戻ってくる。あれ、やっぱりまだここかあって感覚もあります。

UK:ちょっとミュージシャンらしい話をすると、「三文銭」をつくれた時ですね。これが確実に基盤になっていくというか、ちゃんと音楽でMOROHAを表現できたはじめの曲だったんですよ。これをファーストアルバムのツアーの時に歌ってたんです。それが最終的にアルバムに入ったのが2013年で、前に進むための曲が出来たというのは感じましたね。

—2013年のセカンドから、2016年のサードまでの間はどうでした?

アフロ:そこからは「しゃべくり007」で生田斗真さんに紹介してもらえたりとか、群馬ロックフェスやメトロックに、国内の大きいフェスに出れたり。いちばんの変化は、自主企画のライブをやりはじめたことですね。「自分たちが戦いたい相手とやろうぜ」という思いで対バンをやりはじめたんです。

—MOROHA Ⅲのリリースツアー、約四ヶ月で全41公演。この数、尋常じゃないですよ。

アフロ:これで最後くらいの気持ちだったんですよ。ブッキングはぜんぶ自分たちでやっていて、やっぱり疲れちゃうから、これで最後にしたい、次のツアーからは本数絞って、キャパを大きくしたいと思って、悔いの無いように、自分たちが素敵だと思うバンドとは全部やっとこうくらいの気持ちでしたね。

UK:このツアー以外にも呼ばれたライブを10本くらいやってました。

アフロ:売れるって決めてたんです。売れたらこんなツアー組めないから、これが数で勝負する最後だと思ってました。

—MOROHAのライブは、相手を倒しにいく、対戦対決というのが鮮明ですよね。

アフロ:俺たちの個人的なモチベーションが上がる対バンにしたいというのはもちろんなんですけど、回ごとにバラバラな客層というのがすごく大事だと思っています。同じような格好して、同じような盛り上がりしてる人たちが来るようになったら俺はもう終わりだと思ってるんです。それはそのジャンルが好きで来てもらっているという感じで、それならそのジャンルの正解を叩き出すライブになっちゃうと思います。
そうじゃなくて、おじいさんも、若い子も、イケイケなヤツも、暗いヤツも、モノトーンの服を着てるヤツも、原色の服を着てるヤツも、みんな違う顔をしている、それがお客さんの本来あるべき姿だと思うんです。それ故に、いろんな場所にライブしなくちゃと思うし、色んなバンドを呼んでいるという感じですね。

—MOROHAⅢのライブツアーはまさしくそれを証明してますよね。今回、映像に収めるために、エリザベス宮地さんに声を掛けたきっかけは何だったんですか?

アフロ:宮地さんにお願いした理由は、俺たちがすごく宮地さんことを信頼しているし、彼の仕事が素晴らしいというのが第一にありました。宮地さんはどんなところに行っても、すぐ馴染んで、相手の本性を引き出せる人じゃないですか。

UK:それにフットワークの軽さもあるし。

アフロ:発想がぶっとんでるし、俺たち発信でこうしてくれと言わなくても、どうすれば良くなるか提案してくれるでしょ、あの人はそれが本当にすごい。

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