俳優と歌手、青柳翔の二面性。映画『たたら侍』2nd Single『そんなんじゃない』インタビュー

2017.5.19 17:30

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5月20(土)より公開される、映画『たたら侍』。映画では初の時代劇となる劇団EXILE・青柳翔をはじめ、小林直己、石井杏奈、AKIRA、豊原功補、津川雅彦ら個性が光る多彩なキャストが集結した同作品は、「たたら吹き」を受け継ぐことを宿命づけられた青年の姿を通して“真の侍とは”というテーマを問いかける、迫力ある時代劇となっている。

青柳が演じるのは生まれた時から玉鋼をつくることを宿命づけられた男・伍介。戦乱の世において上質な鉄を生む技術は諸大名からも狙われ、伍介は村を守るために武芸を磨いていく。ついには侍になるため、村を出ることを決意する。

そんな青柳に、今回インタビューを敢行した。

■青柳翔さんについて

―青柳さんが俳優を目指すようになったきっかけを教えてください。

歌い手を志して臨んだ2006年の『EXILE presents VOCAL BATTLE AUDITION』で一旦歌手としての夢はついえました後、オーディションが終わって何ヶ月かして、今の事務所からヴォーカリストではなく俳優としてやってみないかというお話をいただいたんです。正直驚きましたが、何にでもいいからしがみつきたいって気持ちが強かったので「ぜひやらせてください!」と即答したことで俳優としての活動が始まるきっかけになりました。

その後、同じ地元で同じくオーディションにも参加していたDEEPがデビューして凱旋ライヴで帰ってきたり、SHOKICHIがJ Soul Brothersに入ってデビューしてCDを出していく中で、みんなの歌の才能を目の当たりにした時、自分が目指すのは歌じゃないと実感したんです。それと同時に、俺は俳優として本気でがんばろうと決意した瞬間でもありました。

そこから、とりあえず上京しようと思い立ったんです。まだ2回しか行ったことのなかった東京に住むなんて想像もできないまま、ネットで見つけたマンションを借りて札幌を飛び出しました。そのマンションの部屋の衝撃的な狭さは今でも覚えています(笑)。右も左もわからない場所での生活や挑戦には不安もありましたが、「俺は東京で俳優としてやっていくんだ」という決意が自分を突き動かしたんだと思います。

―デビューして8年、キャリアも多くなってきましたが、この8年間ではどの様な変化がありましたか?

自分のやる事に責任感をより強く感じるようになってきたと思います。

すべてが思い通りに行くわけではない。その中でも自分ができる事出来ない事の判断をして、今自分が出来るベストを尽くすために模索するようになりました。

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■映画『たたら侍』について

―たたら侍という作品について、簡単に教えてください。

日本の刀の材料となる玉鋼を作る日本伝統技術「たたら吹き」を題材に、たたら吹きの最高指導者・村下を後継者として宿命を背負った主人公・伍介が侍の道を歩もうとする。本当の強さとはなにかを探し求め旅に出る物語です。

―時代劇で主演というなかなか普通の作品よりもさらにやりがいのある作品となったと思いますが、自分のキャリアの中ではどの様な作品になりましたか?

時代劇は、舞台では演じさせていただいたことはありましたが、映画では初めてになります。なので、まずはいろんな時代劇を観ることから役作りをスタートさせました。名画のコレクターズ・ボックスを買って観たり、名優の方々の立ち振る舞いはどうだったのかといったことを研究したり。

その上で言葉や所作はどうするのかなど、他の方にも相談しつついろいろ考えましたが、結果的に所作などにはあまりこだわりすぎず、心の動きに着目していこうと考えました。所作などについて言えば、実際当時生きていた方はいないわけですし、正確なことはわかりません。であれば、自分が正しいと思ったことを堂々とやることが正解につながるのではないかという結論に至って演じてみました。

それに伍介は階級で言うと武士ではなくあくまでも村人なので、所作とは乖離した生活を送っていただろうと。監督からも所作などに縛られるよりは、僕自身が考えたことに素直であって欲しいという言葉をいただいていました。

5月20日に公開されますが、みなさんに観ていただいた後、この映画が代表作になれるようがんばっていきたいです。

―撮影中のエピソードをいくつか教えてください。

とにかく何に対しても妥協することなく、丁寧に大切に作らせていただいたことへの感謝だと思います。例えば、直己さんと一緒に良い雲を待って1時間くらい時間を過ごすのもザラでしたから。

あとは、ほぼナイト・シーンがあまりなくて太陽が沈んだらおしまいだったので、健康的に暮らせたというのもあります。予定通りに撮影を終えて、スタッフのみなさんと飲ませていただいたり、AKIRAさんや直己さんとも食事をさせていただきました。みんなで地元の美味しいものを食べて酔い、その日できたことやできなかったことをいろいろ話し合った上で次の日もがんばる。そうして、じっくり撮影に向き合わせていただけたのがありがたかったです。

さらに、今作は多くのベテランの方が出演されていて、貴重な経験をさせていただきました。津川雅彦さんは津川家の犬の話をしてくださいました(笑)。また、奈良岡朋子さんとは食事をご一緒させていただいたりと、楽しい時間を過ごさせていただきました。

甲本雅之さんとは『渾身』でも共演させていただいていて、今回も「伍介がやりたいことをやればいいよ」と言ってくださいました。甲本さんはいつも全力で役に取り組まれる方であり、今作でも本当に支えていただきました。本当に日本の映画界を代表するような方々に囲まれながらの撮影で、勉強になることばかりでした。

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■2nd Single「そんなんじゃない」について

―6月7日にはセカンドシングル「そんなんじゃない」が発売されますが、こちらについても教えてください。

まずトラックは、バラードとアップテンポな曲、あとはミディアム・バラードですね。この3つのパターンに分けて作曲家さんに曲を用意していただいて、その中から選ばせていただきました。

歌詞については前作に続き小竹正人さんにすべてお任せしたんですが、こんな恋愛もあるよねってメッセージがありながら、どこかで僕の背中を押してくださっているような、そんな気にさせる歌詞になっています。

また、タイトルにもなっている〈そんなんじゃない〉というフレーズはインパクトありますし、小竹さんならではの言葉だなって思います。サビで〈そんなんじゃない そんなんじゃない〉と繰り返した後にまた〈愛してる 愛してる〉と言葉を繰り返すことで、メッセージが強まっていると思います。

あと、MVについては採石場にセットを組んだ幻想的な雰囲気の中で、男のだらしなさやダメな部分を映像で表現しました。回想シーンは特にセリフが決まっているわけではなかったので、その場で監督さんや女優さんとコミュニケーションを取りながら演じました。今回はストーリー性があって、芝居を通して楽曲のメッセージが届けられるMVになったと思います。

表題曲「そんなんじゃない」に加えて小竹さんに作詞していただいたもう1曲の「ナツノニオイ」の他、東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦さんが作詞を手がけてくださった「欲望のゆくえ」と、それぞれの曲が異なるテイストを持ったシングル作品なので、このバリエーションを楽しんでいただけたらと思っています。

―俳優活動に加えて歌手活動も増えてきましたが、そのきっかけを教えてください。

2006年の『EXILE presents VOCAL BATTLE AUDITION』は、それまでとは違う感覚が湧いてきた最初の場所であったというか、単に好きだった歌が届けたいものに変わった瞬間だったと思います。ただ、先ほどもお話した通り、そのオーディションで一旦歌の夢はついえていました。

本当にきっかけにはいつどこで巡り会えるかわからないというか、そこから時を経て2016年6月にリリースされた『HiGH&LOW ORIGINAL BEST ALBUM』収録曲「Maria」での歌手デビューまで時間は進むこととなります。最初に「Maria」のお話をいただいた時はお酒の席でのお話だったこともあって真剣に捉えられていなくて(笑)、プロジェクトとして立ち上がった時は「このチャンスは逃さないぞ」という気持ちと、HIROさんやATSUSHIさんを始め今まで支えてきてくださった方々への感謝の気持ちでいっぱいでした。

10年前に夢を諦め、いい芝居ができる役者を目指して上京してレッスンに通い、映画や舞台を通して勉強させていただいて、いろんな方々に会って刺激を受けて、真剣に芝居に取り組んできました。だからこそ、10年前の夢が戻ってきたのかなと感じていたと思います。

―今後歌手としてはどの様な活動をしていきたいですか?

質問に対して正しくお答えできていないかもしれませんが、ちょうど映画『たたら侍』が公開された直後に今作がリリースされることになるので、青柳翔の二面性を知っていただける絶好のチャンスだと思っています。

同時に、音楽活動と俳優業を両立させるのは、簡単なことではないと改めて実感しています。その道にそれぞれのプロフェッショナルがいるわけですし、そのプロフェッショナルな道を極めようと思いながらも、折り合いをつけなければいけない。俳優であること、歌手であることを意識するよりも、今はひとつひとつの作品にしっかり取り組み、よりよい作品を届けていきたいと思っています。

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■最後に

―今後俳優としてはどの様な活動をしたいですか?どの様な作品に関わりたいですか?

これからたくさんの監督やスタッフに出会い、一歩一歩ステップアップしてたくさんのエネルギーや技術を吸収していきたいです。

具体的には良い役を演じることが多かったので、悪役も経験できたらと思ってます。

―たたら侍を楽しみにしている皆さんに、一言お願い致します!

美しい映像を始め、すばらしいアクション・シーン、そして伍介がいかに憎しみの連鎖を断ち切るかという物語まで、みんなのこだわりが詰まった作品になっていると思います。そういう意味で、どこかひとつではなくすべてが見どころであり、本当にいろいろなテーマを含んだ作品だと思います。

そして、日本の心を描きながら、世界の人が観ても共感していただける作品を目指していくという、映画作りとして挑戦していく姿勢もこの映画の裏テーマのひとつではないかと思っています。そんな様々なメッセージが込められている作品ですので、観ていただいたみなさんそれぞれに何かを感じていただけたら嬉しいです。

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■映画情報

映画『たたら侍』
2017年5月20日 新宿バルト9、TOHOシネマズ新宿ほか全国公開

公式サイト https://tatara-samurai.jp/

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■リリース情報

2nd Single『そんなんじゃない』

【初回盤】(CD+DVD)AICL3340~1/1,620円(税込) M1, 「そんなんじゃない」 M2,「欲望のゆくえ」

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【通常盤】(CD)AICL3342/1,200円(税込)

M1, 「そんなんじゃない」 M2,「欲望のゆくえ」 M3,「ナツノニオイ」 M4, 「そんなんじゃない」 -Instrumental-

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プロフィール

(青柳翔プロフィール)

青柳翔/1985年4月12日生。北海道出身。劇団EXILEのメンバーとなって以降、俳優として映画やドラマ、舞台などで幅広く活動。また、2016年6月『HiGH&LOW ORIGINAL BEST ALBUM』収録曲「Maria」でシンガーとしてデビュー、同年10月第1弾シングル「泣いたロザリオ」を発表、2017年6月7日には2枚目となるシングル「そんなんじゃない」をリリースする。

 

 

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