米倉涼子さんや福山雅治さんなど手がけるヘアメイクアップアーティスト・中嶋竜司さんにマルチタレント・南りほさんが学ぶ、正しいスキンケアとは?

2021.1.8 18:00
米倉涼子さんや福山雅治さんなど手がけるヘアメイクアップアーティスト・中嶋竜司さんにマルチタレント・南りほさんが学ぶ、正しいスキンケアとは?サムネイル画像!
写真左:南りほさん、写真右:中嶋竜司さん/(c)E-TALENTBANK

2020年、今年はほぼ1年を通してコロナ禍が続き、マスクは日常生活に欠かせないものとなりました。

生活様式が変わる中で、マスクによる肌荒れに悩む人、マスクをすることによってメイクのポイントが変わった人、家にいる時間が多くなりスキンケアに関心が向いた人など、お顔のお手入れに関して意識や気になることが変わった人も多いのではないかと思います。

そんな今だからこそ大切にしたいメイクのクレンジングや、お肌のお手入れ方法について、35年超のキャリアを持ち、米倉涼子さんや福山雅治さんなど、多くの著名人のメイクを手がけるヘアメイクアップアーティスト・中嶋竜司さんに、全4回にわたって教えていただきます。

中嶋さんから直接レクチャーいただいたのは、日韓でモデルや女優などの活動を行うマルチタレントとして活躍する傍ら、インフルエンサー・美容系YouTuberとしても知られる南りほさん。

第3回目は、スキンケアについてです。

マスクをする時間が増えたり、家で過ごすことが増えた今年は、メイクの中でもスキンケアに重点を置く人が増えたと言われています。

クレンジング同様、一般的な流れはありながらも、使う商品、種類、手順など人によって千差万別なのがスキンケア。

前回、長年ヘアメイクアップアーティストとしてご活躍され、多くの人の肌を見てきた中嶋さんにその意味と、正しい方法について教えていただきました。

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南りほさん/(c)E-TALENTBANK
南りほさん/(c)E-TALENTBANK

中嶋竜司さん(以下:中嶋):南さんは、普段のスキンケアはどんなステップでやっていますか?

南りほさん(以下:南):普段は、フェイスマスク→美容液→クリームのステップです。

美容液は「クリスティーナ テラスキン」を使っていて、クリームで保湿用に普段使ってるのは「ミルクタッチ グロッシーモイスチャークリーム」。肌荒れを起こしてしまいそうな時には「ミルクタッチ ヘデラヘリックス バランスクリーム」を使っています。

中嶋:フェイスマスクってね、すごく便利ですよね。人によっては、面倒に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、フェイスマスク一つで色々なことが成り立つんですよ。

お風呂で洗顔した後に、フェイスマスクをつけたまま浴室を出ますよね。そして、体を拭いたりしている間そのままにしておいて、他のことが終わったら、フェイスマスクを取って、クリームを塗ったり、他のスキンケアを済ませればいい。そうすれば、乾燥する隙がないです。

あとは、フェイスマスクって多めに美容液が入っていることが多いので、その余った美容液でデコルテまで軽くマッサージしてあげる。それが一番肌へのご褒美になるんじゃないかと思いますね。皮膚の状態が変わってくるんです。スキンケアは顔だけやっていればいいという訳ではなく、デコルテも全部つながっているので、そういう風に普段からケアしてあげることがとても大切です。

南さんのスキンケアの手順は素晴らしいですね。じゃなかったらこんな綺麗な肌は保ててないと思います!

南:ありがとうございます!嬉しいです(笑)

特に、撮影の日とかは、フェイスマスクをしてから出ていくことが多いです。夜はお風呂上がりは絶対フェイスマスクをしてますね。ちょっと肌荒れしてるときは鎮静効果が入ってるフェイスマスクだったり、肌のコンディションに合わせて使い分けています。

中嶋竜司さん/(c)E-TALENTBANK
中嶋竜司さん/(c)E-TALENTBANK

中嶋:今はスキンケアに力を入れている男性も多い一方、女性でスキンケアが少し足りないかなという方がいらっしゃるように感じています。

クレンジングが終わったら、化粧水を塗らずに、乳液だけ塗ってそれで終わるとか。フェイスマスクはしないという人もたくさんいらっしゃいますけど、本当にいいものなのに、もったいないなぁと思ってしまいます。

基本的に僕がヘアメイクアップアーティストとして手がける方にするスキンケアというのは、撮影の時にするもの。タレントさんやモデルさんたちが現場に来られた時の肌を、ファンデーションがどれだけキレイに乗せられる状態に出来るかという、普段皆さんがやられているスキンケアとはまたちょっと違ったものなんですね。

なので、基本的には、スプレータイプの化粧水「アベンヌ ウオーター」で皮膚を少し酸化させて柔らかくした後に「エリザベスアーデン/エイトアワークリームスキンプロテクタント」を指かスポンジで馴染ませて終わることがほとんどです。とてもシンプルですよね。色々な美容成分などが入っている商品は、人によって合う合わないが出てきてしまうので、撮影の時には使わないんです。無香料だったり、あまり余分な成分が入ってないものを選ぶようにしています。

ただ、撮影現場でのスキンケアと、お家のスキンケアは目的が異なります。なので、ご自身でスキンケアをする場合には、自分に合う美容液なりフェイスマスクなりを見つけて、きちんとケアすることをおすすめしますね。

南:勉強になります!

中嶋:保湿がどれくらい大切か、少し例を見せますね。これはドーランと呼ばれるような、スティックファンデーションです。仕事柄、僕はこれを結構よく使うんですね。

これを保湿も何もしていない腕にそのまま塗ってみます。そして、隣に保湿のクリームを塗った上に、ファンデーションを塗ってみる。クリームを塗った以外、何も違いはつけてないのに、何もつけていない方はくすんでいて、クリームを塗っている方は馴染んで明るいんです。

南:全然違いますね!すごくびっくりしました。

中嶋:クリームひと塗りでこれだけ違うんですよ。

(c)E-TALENTBANK
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中嶋:血色が良くなるし、クリームを塗って少し刺激を与えただけでも毛細血管の働きが変わって、活発になる。肌の表現力が全然変わってくるということです。保湿でこれだけ変わるってすごいでしょ?

南:はい。すごくよく分かりました。

中嶋:メイクって、全てが繋がってるんですよ。クレンジングが最後なのか最初なのか分からないですけど、そこから始まっている。そして、保湿(スキンケア)からメイクまで全部繋がっているということを意識して、日々のメイクをしていった方がいいですね。

こういった流れを意識しないまま、塗るメイクをしてしまっている方達は多いのではないでしょうか。ただ、この繋がりを意識することが大事だなと僕は思っています。

【中嶋竜司さん プロフィール】

“ヘアメイクの時代を創った男”とも呼ばれる超大御所ヘアメイクアップアーティスト。1983年、高校卒業後に渡ったフランスでヘアメイクアップアーティストとして活動をスタートさせてから、35年を超えるキャリアを持つ。ファッション誌で活動したのをはじめ、TVCM、広告、イベント、 ライブツアー、PV撮影、番組収録、またHERMES、アニエスベー、 RalphLauren、 FENDI、GUCCIなどファッションショーも手がける。
米倉涼子さん、松たか子さん、福山雅治さん、石川遼プロ、北島康介さんなど各界の著名人はジャンルを問わず多数担当し、支持されているのをはじめ、ナタリーポートマンやアンハサウェイなどが来日した際にもヘアメイクアップを依頼されるなど、国内外の著名人からの絶大な信頼を得ている。

【南りほさん プロフィール】

日韓でモデルや女優などの活動を行うマルチタレント。韓国では、アーティストZICOの「She’s a Baby」MVや、韓国ウェブドラマA-TEENの 「また出会った君」に出演。 日本でもプロジェクト型ブランド「&lottie」のモデルを行うなど、日韓でマルチな活躍をしているほか、最近ではインフルエンサーとしての人気も高く、Instagramのフォロワー数は14.3万人、主に美容に関する情報を発信しているオフィシャルYouTubeチャンネルの登録者数は8.4万人を超える。

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