AKB48卒業控える柏木由紀、センター曲『カラコンウインク』は魅力にあふれた“集大成”の作品に
2007年にAKB48の3期生として加入し、39thシングル『Green Flash』では小嶋陽菜とのWセンターとして初めてシングル表題曲のセンターを務めるなど、グループの主要メンバーとして長年活躍してきた柏木。そんな彼女の最後の参加シングルが、『カラコンウインク』だ。表題曲は、“好きとは言えないけれど、でも気づいて欲しい…”という淡い恋心をカラコン越しの視線に込めた片想いソングで、作曲は、『Everyday、カチューシャ』『真夏のSounds good !』などの人気楽曲を手がけてきた井上ヨシマサ氏が担当している。“あの頃のAKB48”を彷彿とさせるようなメロディーが印象的な楽曲であり、グループを愛し続けた柏木の“アイドル人生”の締めくくりにふさわしい楽曲と言えそうだ。
柏木は2月12日に自身のYouTubeチャンネル『ゆきりんワールド』で行った生配信の中で、『カラコンウインク』は、サビなどに念願のソロパートが入った曲だと説明しつつ、「すごく私の声がいっぱい聞こえる曲になってる」と笑顔で喜びを語っている。グループ活動と並行してソロ名義で音楽活動も行い、昨年12月~今年1月にかけて大阪・愛知・東京でソロツアーを開催するなど、歌唱力にも定評のある彼女だからこそ、AKB48のシングルでは珍しいというサビでのソロパートという花形を務め上げることができたのではないだろうか。
また、柏木は同生配信の中で、『カラコンウインク』のMVには自身の意見が反映されている部分があり、その1つがラストシーンだと明かしている。当初は、柏木が夢から覚めるような“夢オチ”パターンが提案されていたというが、“AKB48として過ごした17年間は夢のような時間だったけれど、夢ではなかった”といった柏木の強い思いがあり、最終的には、“自分の意志で目を閉じて終わらせる”という形になったそうだ。こうした柏木の思いの詰まったMVに対して、コメント欄には、「泣けちゃった」「女の子だって何歳になっても輝けるよって言ってくれてるみたいで大好き」「昔のAKBっぽさもあるけど、昔っぽすぎないとこがまたいい」などの称賛の声が寄せられており、同曲が多くのファンの心に届く作品となったことがうかがえる。
ラストシングルで、17年間駆け抜けた充実のアイドル人生を象徴するような輝きを放っている柏木。3月16日・17日開催の『AKB48春コンサート2024 inぴあアリーナMM』の1日目には柏木の卒業コンサートが予定されているが、彼女が最後にどのようなパフォーマンスを見せるのか、その勇姿にも注目だ。