山猿、t-Aceとコラボした最新曲に込めた思い「挫けそうになった時こそ夢を諦めないで!」
ーー4月15日にt-Aceさんとのコラボ曲『帰り道 feat.t-Ace』がリリースされましたが、今の心境をお聞かせください。
山猿さん:(以下:山猿):素直に一緒に曲ができてめちゃくちゃ嬉しかったですね。
尊敬する先輩でもありますし、なによりt-Aceさんとはもう10年以上前から仲良くさせてもらっていて。すごく不思議なんですが、その出会いがミュージシャン同士として知り合ったんじゃなく、僕とt-Aceさんの共通の仲の良い友達がいて。ある日三人で一緒に飲んだ時にそこからお互い急激に仲良くなりました。
そんな友達のようなt-Aceさんと一緒に曲ができて嬉しいです。
ーー以前のインタビューで、山猿さんは“音楽は98%実体験から作る”とおっしゃっていましたが、今回この曲を製作しようと思ったきっかけや経験などはあったのでしょうか?
山猿:ちょうど今のこの時期、卒業だったり、進学や就職で出会いや別れが沢山あって、新しい生活に挑戦しようとしているみんなに向けて、この曲は作りました。
ーー歌詞に込めた思いやメッセージを教えてください。
山猿:多分この歌のような経験はみんな一度は経験した事があると思います。新たなる門出や、やりたい事の為に夢に向かって頑張ろうと決めた思い、挫けそうになった時こそ夢を諦めないで!というメッセージをこの曲に込めました。
実は僕自身、昔、叶えたい夢があって地元を離れて上京していた時があり、その当時はもう都会という場所がすごく大きく見えて、街を歩く人の数も地元より多くて、人も建物も全てがオシャレで毎日をすごく臆病に生活していました。
僕は福島県の田舎町で生まれ、ずっとそこで暮らしていたので、言葉になまりがあったんですよね。だから誰かと話す事がすごく恥ずかしいというか、コンプレックスというか、人と話すのがいつの間にか苦手になってしまっていて。仕事先でも人を避けるようになっていて気付いたらずっと一人でいました。
その時、思い出すのは決まって地元の友達との楽しい思い出ばかりでした。何で俺だけがこんな毎日を送ってるんだろう?地元のあいつらは楽しそうでいいな。帰りたいかも?でも帰らない…そんな思いを歌にしました。就職や進学で夢に向かって頑張ってるみんなにこの曲は聴いて欲しいですね。
ーー今作はt-Aceさんとのフィーチャリング曲となっていますが、コラボが実現するまでの経緯を教えてください。
山猿:t-Aceさんとは10年以上も仲がいいのに、不思議な事にお互い共演も、イベントの現場でも音楽の現場で一緒になった事がなく、プライベートでしか遊んだ事がなくて。家でもベロンベロンに酔うまで飲む仲なのに音楽の話をあんまりした事がなくて。
去年いつものようにご飯を食べてる時に僕からオファーしたんですよ!「兄やん(t-Aceさん)ちょっとそろそろ一緒に曲やりません?」って!その時の事はすごく覚えています。お互いミュージシャンなのに、10年以上音楽の話もしたことないのに、一緒に曲やらない?ってポロッと言った時お互いに照れてました(笑)
最初は、ふざけながらどんな曲作る?ってお互いに話してたんですけど、だんだん二人ともマジなテンションになってきて、山猿とt-Aceって共通するところってなんだろうね?ってなって!!
「アッ!お互い大事な地元があんじゃん!!!!」ってなったんですよ!いつもt-Aceさんと会うときは東京で会っていたんですが、お互いの地元の話をよく話していて。その時も上野の高架下の焼き鳥屋さんで飲んでた時で。『地元』の歌作ろうよってなってそこからはすごく早かったですね!その10日後とかにはもう曲と歌詞ができてましたね(笑)
ーー制作を通してt-Aceさんに刺激を受けたことや、ご自身の活動に活かしたいと思ったことはありますか?
山猿:やっぱりこの人は叩き上げなんだと思いました。音楽というより『音』の使い方が神でした。
ーーレコーディングでの印象的なエピソードや思い出はありますか?
山猿:t-Aceさんはずっとふざけていました(笑)
こんなにふざけた人とコラボしたのが初めてすぎて衝撃を受けています(笑)
ーー3月26日には、今年初のワンマンライブが開催されました。終えられた感想をお聞かせください。
山猿:すごく最高でした!!次は5月27日福岡でワンマンライブなので3年半ぶりに九州のみんなに会えるのが楽しみです。
ーー山猿さんにとってライブとはどのような存在ですか?
山猿:大好きな人たちと会える大切な場所です。
ーー今後の活動の展望や、挑戦してみたいことがあれば教えてください。
山猿:コロナも落ち着いてきたので今年はもっといろんな街でライブがしてみたいですね!
ーー最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。
山猿:愛してます。