真空ホロウ・松本明人、弾き語り動画“毎日投稿”に込めたもの「今はひたすら進み続けている」

2022.11.11 18:00
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真空ホロウ

Vo,Gtの松本明人さん、Drs,ChoのMIZUKIさん、2人からなるバンド“真空ホロウ”。

弾き語りで活動していた松本さんが2006年の大晦日、真空ホロウとしてバンドキャリアをスタート。メンバーチェンジを経て、2019年12月10日より、松本さん、 MIZUKIさんの2人体制で活動しており、昨年15周年を迎えました。

それぞれ、アーティストへの楽曲提供やレコーディング、ライブサポートも精力的に行なっている真空ホロウは、12月2日(金)に「真空ホロウ 15th Anniversary +1 Finalーキネマ倶楽部ワンマン公演-」を開催します。

今回は、真空ホロウを代表して松本さんにライブにかける思いや、現在の活動、また松本さんが8月から行っているYouTubeチャンネルへの弾き語り動画の毎日投稿について語っていただきました。
 

【「あれ?明人さんは今どこで何をしているの?何人いるの?」という気持ちになるほど多忙な年】

ーー真空ホロウ、ソロ活動、「健康」のユニット活動、リズムゲームアプリ「ブラックスター -Theater Starless-」でのキャラクターシンガーなど、実に多くの活動をしていらっしゃる松本さん。まだ年末までは少し時間がありますが、ここまで振り返って、今年はどんな年だったでしょうか?
 
松本明人さん(以下:松本):2021年末から準備していた年始のブラスタ(「ブラックスター -Theater Starless-」の略称)Zepp横浜2デイズに始まり、2月からは毎月開催しているソロの弾き語り主催公演もスタート。

春から秋にかけては、健康のレコーディングとイベントと初有観客ライブにツアー2本と同時進行でブラスタのZeppツアーとアコースティックイベントの準備と歌唱レコーディングを何本かに加え、提供曲などのエンジニアリングやディレクションをやりながらも、YouTubeで弾き語り動画の投稿をはじめました。

人にも言われましたが、「あれ?明人さんは今どこで何をしているの?何人いるの?」という気持ちに初めてなった年でした(笑)。多分2023年始までそんな気持ちが続く予定です。
 
ーー今年のお仕事の中で特に印象に残っていることはありますか?
 
松本:真空ホロウという根幹の部分以外は全て今年が本格活動の年でしたので、全部と言ってしまえば全部なのですが…。強いていうのであればギターを持たずに歌うことが増えたことでしょうか。

ブラスタでは流してくださるオケに合わせてキャラクターとして歌わせていただくというスタイルが基本ですし、それに加えてダンサー様方にリードしていただきながらのダンスや移動ありきのステージングを求められます。踊りながら歌うことはギターを持って歌うことに比べると丸腰がゆえに姿勢や表現力が大事だということがやってみて分かってきて、それをギターを持った状態でも活かせるようになりました。

ギターを弾いているとどうしても重さなどで猫背気味になっていくものなのですが、気付いた時に姿勢を戻してあげたり、胸を開いてあげたりすることによって、より自由に気持ちよく歌うことができるようになったので、物怖じせずこのコンテンツに参加させて頂いてすごく良かったと思っていますね。
 
ーー忙しい日々を送られていることと思いますが、それぞれの仕事において気持ちの切り替えはどのようにしていますか?
 
松本:例えばレコーディングやリハーサルでしたら、前日の就寝前に翌日の現場の曲を聴いてから眠ったり、当日現場に入るまでの車中では本意気レベルで歌ったりして気持ちを持って行ったり。

後は当たり前なんですが各現場でほぼご一緒する方が異なるので、その方々と前回会った時のことを思い出したりとか、「今日これあの人に話そう!」っていうエピソードを考えながら現場に向かうと自然とモードが切り替わっているかもしれません。

後、これは結構重要だなと思ってるんですが、メイクや衣装ですね。現場によってヘアスタイルやメイクの濃さ、色みのバランスなどを変えてもらっていたり、もちろんヘアメイクさんも現場ごとに異なるのでそれぞれのニュアンスになっていくというか、各現場で同じ松本明人にならないのがとても良い効果になっていると最近とても実感しています。

【YouTubeの弾き語り動画毎日投稿は「楽曲たちのカタログを作りたいと思った」】

ーーそんな多忙な松本さんですが、今年8月25日から毎日19時に、YouTubeチャンネル「真空ホロウ松本明人の多重録音論理~学」で弾き語り動画を公開していらっしゃいます。10月28日現在(取材時)で65曲目を数えていますが、この取り組みについて聞かせてください。まず、これを始めよう!と思われたきっかけは何だったのでしょうか?
 
松本:改めて僕が真空ホロウとして作ってきた楽曲たちのカタログを作りたいと思ったんです。

モノによってはあっちこっち行かなきゃ聴けない曲やもう聴けないかも?なんて曲もあったりして、「このサブスク全盛時代に聴けない曲がある理由が分からないな。」となって、始めました。

あとYouTubeのチャンネルがあるのに活用できていないのがもったいないなと思ったので、公式のチャンネルではなく、個人のチャンネルに、収録~投稿までセルフで管理しています。
 
ーーそこまで続けてこられて、リスナーからはどんな反応が多いですか?
 
松本:特に未音源化の曲やリスナー様でも初めて聴くような楽曲に関して、とても喜んでくださっています。

「このライブのこの一回しかやってないです!」や「こういう気持ちで作りました」などFCブログに都度書いているので、それと合わせて観聴きして下さってるリスナー様からのコメントを読ませていただくと、この投稿を始めてとてもよかったと思っています。
 
ーー動画の毎日投稿を始めて何か変化などはありましたか?
 
松本:意外と自分の曲って覚えてるもんだなっていうのと、ブログは作った時のことを書いているので、その時のことを振り返らざるを得ないのが功を奏して、その曲を歌うべき感情の指標を見定めることが出来て有意義ですね。

併せて、iPhoneやiPadの録画ボタンを押してから瞬時にアレンジと歌う箇所を決めて、基本ミスが有ろうが無かろうが完全一発撮りというスタイルをとっているので、心も頭も自ずと鍛えられている気がしています。

あと、音も映像もスマホのみでの録画録音というのには理由があり、サブスク全盛期だとはいえ、実際にリリースされている音源や作品との差別化を図っての判断です。
 
ーー日々の選曲の基準などあったら教えてください。
 
松本:恐らくこれまでご覧になっている方々はお気付きだと思いますし、お気付きでないという方も動画のタイトルや概要欄、また、FCブログを読んで頂ければ紐解けると思いますので今は発表を控えさせてください。いつかお話し出来るタイミングが来るかと思います。

ちなみに曲のコンセプトや雰囲気に応じて毎回ギターや衣装を変えたりしているので、そちらにもご注目頂けると嬉しいです。
 
ーー弾き語り動画は、毎日19時にアップされています。これには何かこだわりがあるのでしょうか?
 
松本:然る可き(しかるべき)時がきたら合点がいくと思いますね。楽曲の投稿はもちろんですが、その「然る可き時」も併せて楽しみにしていていただきたいです。

発信している全てに意味のないことなどなく、こだわりにまみれた投稿ですので、何度も観聴きして無駄に色々深読みや考察をしていただいたり、新たに好きな曲を見つけていただいたり、様々な楽しみ方をしてもらいたいです。
 
ーー多くのファンの方も気になっていると思うのですが、動画の毎日投稿はいつまで続けられるおつもりですか?
 
松本:いつまででしょう(笑)。すでに僕の中では終点を設定してありますので、そこに向かって今はひたすら進み続けている状態です。

本当に忙しくて頭が回らない時は歩みを止めようかな…とよからぬ事を考えたりもしないと言ったら嘘になりますし(笑)、またひょんなことから設定の改変があるかもしれませんが。

【アニバーサリーライブは“16年間の点が繋がり線となるような日に”】

ーー12月2日には「真空ホロウ 15th Anniversary +1 Finalーキネマ倶楽部ワンマン公演-」が開催される予定です。このライブのタイトルを“真空ホロウ 15th Anniversary +1”とされたのには、どんな思いが込められているのでしょうか?
 
松本:実は手前共今年で16周年を迎えました。そこで何故このまわりくどいタイトルにしているのかというと、とにかくコロナの影響がとてつもなく大きく関わっています。

昨年15周年を迎えましたが、事務所に所属していますので我々の一存では中々容易に動くことが出来ず。ですから、昨年は敢えて15周年を謳わずひたすらに2020年に拵えた作品をリリースし続けるという一年を過ごしました。

失われた15周年を取り戻す為に活動している2022年。ですので、もしかしたらタイトルをぱっと見た時に今年が15周年と思っていただくことがあるとすれば大正解なのかもしれません。そうしたら今年は15周年を目一杯謳歌して、来年は16周年を飛び級して華々しく17周年を迎えれば良いのですから。
 
ーー「真空ホロウ 15th Anniversary +1 Finalーキネマ倶楽部ワンマン公演-」に向けての意気込みをお聞かせ下さい。
 
松本:この16年間の全てには意味がありました。点が繋がり線となるような日にしたいです。真空ホロウとして、松本明人が生き続けている、生き続けてゆく理由と証を探しに、歌いに行きます。ご来場下さる皆さまと、その時間を共有させてください。どうぞ宜しくお願い致します。

【ライブ概要】

真空ホロウ 15th Anniversary +1 Final -キネマ倶楽部ワンマン公演-」
▼公演日
2022年12月2日(金)
開場18:15 開演19:00

▼会場
キネマ倶楽部

▼チケット
全自由席:4,500円 当日:5,000円
※1ドリンク代別途必要
※未就学児入場不可

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