Tina、10年ぶりの新曲「ナイテナイデ feat. ¥ellow Bucks」リリースに込めた思い、そしてこれから
1999年シングル『I‘ll be there』でメジャーデビュー以来、オリコン初登場1位獲得、CM出演など様々な快挙を成し遂げてきたTinaさん。
2003年に活動の拠点を海外に移した彼女は、国内外の多くのアーティスト・ミュージシャンから信頼を集めて、活動の幅を広げてきました。そんなTinaさんは、メジャーデビューから23年を迎えた今年、実に10年ぶりとなる新曲「ナイテナイデ feat. ¥ellow Bucks」を4月15日(金)に配信リリースしました。
近年はライブを中心に音楽活動を続けていた彼女が、今回どのような心境で新曲をリリースするに至ったのか。現在の心境やこれからの活動についてなど、質問に答えてくれました。
◆10年振りの新曲「ナイテナイデ feat. ¥ellow Bucks」に込めた思い
ーーこの度、ファン待望の10年振りとなる新曲「ナイテナイデ feat. ¥ellow Bucks」のリリース、おめでとうございます!まずは、新曲のリリースを前にした現在の心境を伺えますか?
Tinaさん(以下:Tina):ありがとうございます。
久々のリリースということもあり、20年以上の交流のあるアーティストの皆さんから”Who is Tina ?”というタイトルの動画企画で、恐縮する程の愛ある温かいメッセージをいただいたりして、とても嬉しいです。
才能ある若い世代のアーティストと音楽で繋がる幸せも感じていますね。
ーー前作から10年という時を経ての新曲となりますが、今回新曲をリリースするに至った経緯を教えていただけますでしょうか。
Tina:実は数年前から、デビュー20周年の節目を迎えることもありアルバム制作をしていたんです。それが世の中の状況含め、諸々の進行が延びてしまっていました。
ただ、周年の年は過ぎたものの、私にとって20周年は“一つの節目と同時に通過点”という気持ちもあり、何より楽曲を届けたいとの思いが強くあったので、このタイミングでのリリースになりました。
ーー「ナイテナイデ feat. ¥ellow Bucks」のコンセプトや、曲に込めた思いをお聞かせください。
Tina:傷ついたり自信を無くしかけたりする時ってありますよね?私にもあって。
そんなうつむきたくなるような日々にとことん落ち込んで、だけど結局”笑顔で前向きにいることこそ幸せを引き寄せる秘訣”だっていうところに行き着くんですよね。
同じような気持ちでいる人の心やそんな日々に、そっと寄り添うような曲になれば嬉しいです。
◆フィーチャリングに¥ellow Bucksを迎えた理由
ーー今回の楽曲のフィーチャリングに¥ellow Bucksさんを迎えよう、と思われたきっかけや理由はなんだったんでしょうか?
Tina:世代の違うアーティストとのコラボレーションはどうですか?とレーベルの方にご提案いただいた際に、オースドスクールも感じる様なスタイルでライブパフォーマンスも素晴らしい彼とぜひやってみたい!と思いました。
私はご一緒させていただくアーティストのライブを必ず見に行くのですが、ライブでのアティチュードも含め、素晴らしいアーティストだと思います。
ーー作詞は、¥ellow Bucksさんとの共作と伺っていますが、どのように作業を進められたのでしょうか?
Tina:実はこの曲は1年前には完成していた楽曲だったんです。
なので、楽曲のコンセプトやテーマは私の中で既にあって、それを彼にお伝えしました。
構成としては90年代のfeat.のように、最後のバースで8小節ラップが絡む感じのさりげなさというか、贅沢な感じというか。
そんな形で参加していただきたいなというイメージが最初からありました。
◆10年ぶりの新曲制作で“変わったこと、変わらなかったこと”
ーー10年前と今回とで楽曲制作についての向き合い方や考え方などに変化はあったでしょうか?
Tina:特に大きな変化はなくてですね。
むしろデビュー当時以降からずっと軸にある部分は変わらない気持ちと言いますか。
制作過程では同じようなことで悩んだりしつつも、やはり少し年を重ねて経験した分だけの出口というか、そういうのは何通りもあるよな〜なんて思いながら進めていきましたね。
ーーまた、今年はこちらも10年振りとなるニューアルバムの発売を計画中と伺っています。こちらも楽しみにしているファンが多いかと思いますが、どんな作品になるかなど、お話し出来る範囲で教えていただけますでしょうか?
Tina:タイトルだけはもう自分の中で決まっているんです。
長い付き合いのプロデューサーとの楽曲もあれば、今回初めてご一緒させて頂く方との曲もあったり。
今の時代を生きつつも私の軸にある部分を大切に、流行りに左右されない楽曲をという気持ちで制作していますね。
ーーこの10年間はライブを中心に音楽活動をされていたかと思います。そんな中、立て続けに楽曲制作のスケジュールが決まったことで、何か生活や仕事への取り組み方に変化はありましたか?
Tina:最近は楽曲制作が身近にできるような時代になりましたよね。
私は以前、まさか自分が音楽ソフトを使う時代が来るとは夢にも思わなかったのですが(笑)、そういったことも勉強したりして。
そのお陰でコーラスワーク等、曲の完成形を実際に歌ってイメージしつつ、スタジオでの本番レコーディングの時間をより充実した時間にすることが出来たりもしているのが大きな変化かなと思います。
◆「私一人ではきっとこうして今も歌を歌えていなかったと思います」
ーーアルバム制作以外の今後の活動について、何か決まっていることがあれば教えてください。
Tina:リリースに関しては、今3つ予定がありまして。
まずは、15年前にリリースされた私の楽曲で、MURO君のプロデュース楽曲「真ッ黒二ナル訳〜Struttin’MURO〜」が6月15日に7インチアナログでリリースされます。
そして、Nitro Microphone UndergroundのMC・MACKA-CHIN、SUIKENと私のユニット”MONTIEN”が15年ぶりに再始動して、新曲もお届けすることになると思います。
さらに、アフロビートバンド・JaliBu Afrobeat Arkestraの皆さんの作品に、feat.Tinaで参加する楽曲もリリース予定です。
他の予定としては、Tina Official YouTubeチャンネルで歌唱動画”Tina Song Book”も定期的に公開していますので、そちらもぜひチェックしていただければと思います!
ーー最後に、10年間新曲を待ち焦がれたであろうファンの皆さんにメッセージをお願いします。
Tina:私一人ではきっとこうして今も歌を歌えていなかったと思います。
20年来の仲間をはじめとした周りの方々の支えや、何よりTinaの歌を聴いて応援して下さる方がいて下さることが私にとっての歌の原動力です。
自分が手掛ける作品への愛情と楽曲を聞いて下さる方への愛と感謝の気持ちを歌に込めて、これからも音楽人生を歩んでいきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
――インタビューにお答えいただき、ありがとうございました!