小日向麻衣、アイドルとして再始動する背中を押したものとは?「やっぱりステージに立つのが好きなんだなと…」

2021.5.7 17:00
小日向麻衣、アイドルとして再始動する背中を押したものとは?「やっぱりステージに立つのが好きなんだなと…」サムネイル画像!
小日向麻衣/(c)E-TALENTBANK

昨年、難聴の治療のため、惜しまれつつアイドルグループ・ナナランドを卒業、芸能活動を一時休止していた小日向麻衣さん。

そんな彼女が、アイドルとして表舞台に戻ってくることが発表されました。

小日向さんが再始動の場所として選んだのは、まだ小日向さん以外メンバーが決まっていない新しいアイドルグループ「わんふぁす!」。そして、小日向さんはそのグループの“プレイングプロデューサー”として活動していくといいます。

これまで2つのアイドルグループを経て、今回、また新たな道に踏み出す決意をした小日向さんに、その経緯や思いなどを伺いました。

小日向麻衣/(c)E-TALENTBANK
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--昨年4月に、アイドルグループ・ナナランドを卒業されました。そして、今回、新しいアイドルグループ「わんふぁす!」を結成し、プレイングプロデューサーとして参加するとのことですが、まずはナナランド卒業から新プロジェクト参加に至るまでの経緯を聞かせていただけますか?
 
小日向麻衣さん(以下:小日向):昨年の4月にナナランドを卒業しました。卒業公演は新型コロナウイルスの影響で延期になって12月に開催されたのですが、8か月ほど時間が空いた形です。

その間、薬を飲むなどして治療を続けながら(ナナランドらが所属する事務所)collet promotionにいるメンバーの生誕祭に出たり、アイドルをやっている友達の生誕祭に出たりしていたんですが、その度に、「ステージに立つのはやっぱり楽しいな」と感じていましたね。

そして、12月に卒業公演をやったとき、大きなワンマンが久しぶりだったのですが、それがめちゃくちゃ楽しかったんです。

お別れなので卒業公演は寂しいライブになることもあると思いますが、ライブをしているときは寂しいという感情が本当に湧いてこなくて。さすがに、終わったあとは涙がワァっと出ましたが、ライブ中は楽しすぎて、自分はやっぱりステージに立つのが好きなんだなと改めて思いました。

卒業公演をやりながら「耳が治ったらもう1回、アイドルをやりたいな」と思ったことが、今回の新プロジェクトに参加することになったキッカケと言えるかもしれません。
 
--卒業を発表されたのが2020年1月で、本来卒業公演は4月に行われるはずでしたが、新型コロナウイルスの影響で12月に延期されました。卒業公演を楽しめた背景には、8ヶ月の時間が空いたことの影響はあったと思いますか?

小日向:4月にそのまま卒業公演をやっていたら…。う~ん、どうだったんでしょうね(笑)

でも、ステージに立って何かをしたいという気持ちはいつ卒業しても自分の中には絶対にあっただろうなと思いますし、時間が空いたことで、さらに強くそう思ったということはあると思います。
 
--そんな時期を経て、今回メンバーでありプロデューサーであるというプレイングプロデューサーとして活動を再開することになりました。プレイングプロデューサーというポジションで活動を再開しようと思ったキッカケは何だったのでしょう?
 
小日向:お医者さんから「もう活動を再開しても大丈夫だよ」と言っていただけたので、「アイドルをもう一度やりたいな」と思っていました。

同じ頃、他の事務所さんから「グループを作るんですけど、一緒にやりませんか?」と何件か連絡をいただいていて、実際に会いに行って、お話を聞いたりもしていたんです。

ただ、私はもともとcollet promotionのオタクで、またアイドルをやるのなら大好きなcollet promotionからもう一度、デビューしたいなという思いが強かったんです。

それで、ナナランドの時のプロデューサーさんに自分から連絡すると「今、collet promotionとして新しいグループを作る予定はないけれど、もしその気があるのであれば、自分でグループを作ることもひとつの方法としてあるよ」と言っていただきました。そこから、話が進んでいった感じです。

小日向麻衣/(c)E-TALENTBANK
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--アイドルのファンから、実際にアイドルになり4年間活動をされて、今回“プレイングプロデューサー”という重責を担う決心をされるという流れの中で、自分で一番「変わったな」と思うところはどこでしょう?
 
小日向:そうですね。私はもともと新しいことを始めることに対して苦手意識がありました。「やってみてよく思われなかったらどうしよう」、「失敗したらどうしよう」と負の方向に考えてしまいがちでした。

(最初に所属していたアイドルグループ)dropのオーディションを受けたときも、「友達に何て言おう」、「バカにされたらどうしよう」と思って、悩みまくって、締め切りの前日の夜に駆け込みで応募したくらいです。

自分の中でアイドルをやるまで何かに挑戦することがあまりありませんでした。でも、dropのメンバーになって色んなことに挑戦したり、ナナランドのメンバーになってリーダーという立場になったりして、何かにチャレンジする機会が増えました。

アイドルになってからは、挑戦しないで後悔したことはあったんですが、やってみて後悔したことはないと思います。アイドルをやってきた4年間で、挑戦することに対してプラスに考えられるようになりました。それが、4年間で自分が一番変わったところです。

今回プレイングプロデューサーというお話をいただいたときも、人をまとめることが苦手でグループを作って引っ張っていくことも「できるかな?」という気持ちもあったんですが、これまでの経験から「やらなかったら、絶対後悔するな」と思いました。
 
--プレイングプロデューサーとして新しいアイドルグループを立ち上げよう、と決意した一番の決め手は何でしょう?
 
小日向:一番は、先ほどもお話しした通り、後悔したくないと思ったことです。

本当にアイドルが好きで、治療に専念していたときもナナランドの曲を聞いたり、ナナランドの新しいPVを観て、「いいなあ。自分ももしかしたら、このPVに出ていたのかな」と思っていたりしました。

新しいことに挑戦したいという気持ちと、アイドルをやりたい気持ちが合わさり、「よし、やろう!」と思いました。
 
--そう決意するまで時間はかかりましたか?
 
小日向:悩んだのですが、そこまで時間はかからなかったです。

小日向麻衣/(c)E-TALENTBANK
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--続いて、新グループ「わんふぁす!」について教えてください。どんなコンセプトのグループになりますか?
 
小日向:ひと言でいったらテーマパークです。遊園地みたいなアイドルグループを作りたいなと思っています。

dropのメンバーだったときからワンマンライブのMCとかで言っていたのですが、大人になればなるほど、日常生活で大きな声を出したり、周りを気にせずに動き回ったりって、できないじゃないですか。なので、ライブがみんなが何も気にせずに大騒ぎできる場所になってほしいなという気持ちがありました。

そして今回「新しいグループのコンセプトをどうしよう?」と考えたときに、「新しいグループを作るなら、年齢も、性別も関係なく、みんなが楽しめるグループを作ればいんだ」と思いました。

子どもも、大人もみんなが楽しめる場所といったら遊園地かなと思い、テーマパークをコンセプトにしました。
 
--やはりライブを大切にしていきたい気持ちが強いですか?
 
小日向:そうですね。歌が好きなので、今までどおり、生歌でいっぱい歌って、踊りたいです。

コロナ禍で、難しい時期ではあるのですが「わんふぁす!」とファンの方が一緒になって、全員でひとつのライブを作りあげるような一体感のあるライブをしたいと思っています。

--今回のプロジェクトが発表された後、ご自身のファンからはどんな反応がありましたか?
 
小日向:すごく喜んで頂けました!

年齢的なこともあり「今から始めるの?」とか、「違うグループで始めるんだ」とか言われちゃうかなという不安があって、プロジェクトを発表するときも、“お腹痛い!”という感じだったのですが(笑)、みんな「おかえり」、「待ってたよ」と言って喜んでくれて、嬉しかったです。
 
--プレイングプロデューサーの仕事とは具体的にどんなことになるのでしょう。
 
小日向:今は、私以外のメンバーのオーディションをやっています。

書類審査をして、これから実際にお会いして、面接をするのですが、グループができてからは、楽曲の作詞、作曲にも携わりたいなと思っています。

衣装のデザイン案や、振り付けのオファーなどもやっていきたいです。グループをいい方向にもっていけるように、色々な面で関わっていけたらなと思います。
 
--オーディションは書類審査の段階から関わるのですね。
 
小日向:そうです。送ってもらった書類や写真を見ています。ナナランドの卒業が決まった後、新メンバーのオーディションにも参加していたので、その経験を活かしたいと思っています。
 
--「わんふぁす!」の新メンバーオーディションには、どんな人に応募してきてほしいですか?
 
小日向:応募書類の中に「アイドルをしたことも、芸能経験もなくて不安なんです」と書いている子が多いのですが、私の中では、経験や実力よりも、アイドルになりたいという気持ちを大切にしたいです。

私自身もdropのオーディションを受けたときに、芸能経験はゼロでした。歌も、ダンスも、習っていたわけではなく、不安でした。でも、「アイドルになりたい」という気持ちで応募して、今の自分がいます。

応募する勇気を持てない子や、どうしようと悩んでいる子がいっぱいいると思いますが、アイドルになりたいという気持ちがあるのなら「勇気を出して応募してみて!」と言いたいです。

何年後かに「あの時、勇気を出して応募してよかった」と思える日が絶対に来ると思います。
 
--心強いお言葉ですね!「わんふぁす!」に入るとこんないいことがあるよ、というポイントはありますか?
 
小日向:メンバーでもある私がプロデュースをするので、やりたいことをダイレクトに話しやすいかなと思います。

決して私だけ特別というわけではなく、みんなで同じ目線で考えて、メンバー全員で作っていきたいので、ゼロからグループを作りたい、ゼロから登って行きたいという気持ちがある子にはぴったりだなと思います。

私が感じている中でのことですが、今、ちょっと奇抜だったり、破天荒だったりするアイドルが多い印象です。それに伴って、“THE アイドル”というか、王道のアイドルを目指しているグループが少ないなと感じるので、そういうグループを作りたいと思っています。そこもアピールポイントになるかなと思っています。
 
--「わんふぁす!」の将来像や目標は?
 
小日向:一番大きな目標として、武道館があります。

あとは、アニメとのタイアップを取りたいですし、音楽番組にも出たいです。色々な目標があって、ナナランドやdropでやっていたときに憧れていた夢を、「わんふぁす!」で叶えていきたいなと思います。
 
--コロナ禍で音楽活動などが制限される中、新しいグループを立ち上げる意義はどんなところにあると思いますか?
 
小日向:私自身、自粛期間中は、病気の治療もあって外に出ることがほとんどなく、アイドルのライブを配信で観て元気をもらっていました。こういう時期だからこそ、新しいグループを作って、みなさんに元気を届けていくことに意味があるのかなと思います。
 
--今日は貴重なお話をありがとうございますした!最後にファンの方にメッセージをお願い出来ますか?
 
小日向:collet promotionで新しいグループを作ってスタートすることになりました。またみんなと一緒に騒げる日が来てほしいですし、そんな日が来ることが楽しみです。

私のことを応援してくださる方、これから私を知ってくれる方、「わんふぁす!」のメンバーのファンになってくれる方など、新しい出会いがたくさんあると思います。

みんなと仲良く、楽しいグループを作っていきたいなと思っていますので、応援してくれると嬉しいです。たくさんの人に、「再スタートしてよかった」と言って頂けるように頑張ります。

今、メンバー募集は一度締め切ってはいるのですが、もしこのインタビューを読んで、勇気を出してくれた子がいたら、ぜひ一度応募してみてくれると嬉しいです!

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