「恋への憧れを詰め込んで作りました」井上苑子、ミニアルバム『PANっと音がした』へ込めた思い、そして音楽にかける気持ちを語る

2021.2.18 17:00
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井上苑子

昨年デビュー5周年を迎えた井上苑子さん。

2015年にリリースされた1stシングル「だいすき。」はYouTubeで 2000万再生を超え、女子中高生を中心にスマッシュヒットするなど、若い世代に支持されて、これまでのミュージックビデオの総再生回数は1億回を突破。LINE MUSICなどの定額制音楽聴き放題サービスでは毎回1位を獲得するなど、SNS新世代のアーティストと言えるでしょう。

また、歌手としてだけでなく、映画・ドラマ・CM・YouTube などでもマルチに活躍しています。

そんな井上さんは、この度ニューミニアルバム『PANっと音がした』をリリースしました。今作は音楽活動を始めて12年で、初めて1枚のミニアルバムを通して1つの物語を描いた作品だと言います。

今回、初のコンセプトに挑んだ心境や、作品への思い、またこれまでの音楽活動や今後について、お話を伺いました。
 
ーミニアルバムのリリースおめでとうございます!早速ですが、今回リリースされた『PANっと音がした』について、どんなコンセプトの作品なのか伺えますでしょうか。
 
ありがとうございます。今作は、6曲を通して、一人の女の子が恋におちた瞬間からを描いた物語のあるアルバムになっています。その裏では色をテーマにしていて、一曲ずつイメージした色があったり、色の世界基準“PANTONE”からイメージを膨らませました。
 
ー今回の作品のように1枚のミニアルバムを通して1つの物語を描くというのは初挑戦と伺っていますが、このコンセプトに決められた経緯と思いを教えていただけますか?
 
恋のお話を書くのが好きで、今回もいつものように恋物語を書こうと思っていたのですが、マネージャーさんたちとどうするか話しているうちに自然とこの案が浮かび、恋への憧れを詰め込んで作りました。
 
ー楽曲もこれまでの井上さんの作品とは少しトーンが違う部分もあるような気がします。
 
歳を重ねるにつれて、好きな曲調や音楽が増えているので色々な自分を見ていただきたいなと思い、様々な歌いかたや曲調にチャレンジしています。
 
ー新しいコンセプトに臨まれた今作品は、いつものアルバム制作と何か違った点はありましたか?
 
今回は私は作詞のみなので、曲を作っていないのはいつもと違う点ですね。 あとは1枚を通してひとつのテーマがあったのも今までにない作り方でした。
 
ー新しい挑戦がたくさんあった作品なんですね。では、『PANっと音がした』で一番すんなり出来た曲と、一番作るのが難しかった曲を教えてください。
 
比較的全て、自由に歌詞が書けたのでとても作りやすかったと思っています。ただ、その中でも「ほんと」はメッセージ性を強くしたかったので男女の目線をそれぞれ書いたところは難しかったですね。
 
ーそして、今回リリースされたミニアルバム『PANっと音がした』を提げてのライブを、14日に無観客生配信ライブで行われました。どんな思いでステージに立たれたのでしょうか?
 
ライブの醍醐味はその場の空気感と目を見て歌えることですが、目の前で歌えないし、みなさんに会えなくなってしまったけど、みなさんにも不安なことや辛いことが日々たくさんあるかも、と思うと、私のライブで少しでも楽しんでもらえたら。という気持ちで歌っていました。
 
ーありがとうございます。それでは、井上さんのこれまでの活動についても少しお聞かせ下さい。井上さんは小学6年生から路上ライブをスタートさせたと伺っていますが、どのような形でやられていたんですか?
 
路上ライブは弾き語りでやっていました。自分の横には台車を置き、そこに名前と年齢をこれでもかというぐらい大きく書いた紙を貼って…。人を集めるのに必死でしたね(笑)
 
ー小学生でその行動力は素晴らしいですね!(笑)
 
観て下さる方がいた日もあれば、なかなか難しかった日ももちろんあって、大変ではありました。ただ、あのときにしか出会えなかった方もいらっしゃったので、やっぱりやってよかったなと思っています。
 
ー井上さんの中で、貴重なご経験になっているんですね。その後、高校入学とともに上京され、ツイキャスというネットの場で大きな支持を受けます。地元では路上ライブをやってこられた井上さんが、今度はなぜネットで音楽を届けることを選んだのでしょうか?
 
正直、路上ライブは限界だなと思っていた部分もありました。
ネットが当たり前の世界で、言ってしまえばネットを介せば世界中のどんな人とも繋がれる時代です。
そんな中で、もっとたくさんの人に自分の音楽を届けたくて、ツイキャスを始めました。 
 
ーその活動の中で、視聴者がどんどん増えていくことに対してどんな思いを抱きましたか?
 
増えているのは数字だけだったので、生活の何かが変わることもないし、実感はありませんでした。
でも、そんな中で、メジャーのレコード会社の方が私をツイキャスで見つけてくださったときは、さすがに「ネットって凄い…。やっててよかった。」と驚きと嬉しさでいっぱいの気持ちになりましたね。
 
ーそして、ついに2015年、メジャーデビューを果たされます。11月にリリースされた1stシングル「だいすき。」はYouTubeで2000万回再生を超え、女子中高生を中心にスマッシュヒットとなりました。デビュー当時を振り返って、今思うことはありますか?
 
当時は必死で、“自分に出来る最大限のパフォーマンスする”それだけを考えていました。
今振り返ってみると、余裕がなかったかもしれないなと思います。
 
ーそれだけ音楽に懸ける気持ちが強かったのでしょうね。その後、順調に活動を続け、昨年には、メジャーデビュー5周年を迎えられました。思うように活動出来なかった一年でもあると思うのですが、どんな心境で迎えられましたか?
 
もちろん、焦りも不安もありましたが、逆にゆっくり、自分の課題と向き合える時間がたくさんあったので、もっと頑張ろうと気が引き締まった年でもありました。
 
まだまだファンの皆さんがワクワク出来ることを、わたしもワクワクしながら考えて、楽しい音楽人生にしたいと思います。
 
ーこれから、歌手生活を6周年、7周年と重ねられていくと思いますが、井上さんのアーティストとしての理想像を教えてください。
 
楽しんで歌を歌っていること。
それを誰かが見てくれて、力になってもらえたら一番いいなと思います!
 
ー最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。
 
一緒に楽しいこと沢山、沢山、しましょう!!!
これからも私は、みなさんにいい音楽を届けます!頑張ります!
いつもありがとうございます。
 
ー今回はありがとうございました!

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