野呂佳代『アンメット』などの話題作にひっぱりだこ!“名バイプレーヤー”として唯一無二の輝き
現在放送中のドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)に出演している野呂佳代。女優として話題の作品で存在感を発揮することも多く、“名バイプレーヤー”と言える活躍ぶりを見せている。本記事では、そんな野呂の最近の女優業に触れながら、彼女の演技の魅力を紐解きたい。
かつてAKB48・SDN48のメンバーとして活動し、卒業後はラジオやバラエティなどでマルチな活躍を見せている野呂。近年では、AKB48加入前から目指していたという女優としても、Amazon Prime Videoにて配信中の『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』や、日本テレビ系ドラマ『ブラッシュアップライフ』など話題作に次々と出演。SNSでも、「野呂佳代さんの演技めっちゃ好き」「いつもどのドラマでも演技自然で素敵」「最強バイプレーヤー」などと高く評価されており、抜群の安定感と信頼感で作品を支えていることがうかがえる。
そんな彼女の演技にさらに注目が集まったのが、春クールに放送され、「ギャラクシー賞」2024年6月度月間賞を受賞したドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)ではないだろうか。同作は、翌日には全ての記憶がリセットされてしまう“記憶障害の脳外科医”の葛藤と再生を描いたストーリー。シリアスな展開が続く中、野呂が演じたベテランの麻酔科医・成増貴子にほっとした視聴者も多かったようで、放送時には、「野呂佳代さんがいいキャラしてんだよ」「明るさに救われる」といった声があがっていた。
同作の第10話では、大切な人を失い、その相手を忘れることができない、という成増の切ない過去が明らかに。若葉竜也演じる脳外科医の三瓶友治から、“脳には自分と他人を区別する内側前頭前野という場所があるが、大切な人に関しては自分と区別しなくなるという報告がある”と聞かされた成増は、「彼と私は一緒になって、内側前頭前野にいるってこと?ふーん、そりゃあ追い出せないわ」と笑顔を見せ、帰り道でガトーショコラを1つだけ購入する。視聴者に解釈が委ねられているとも言える同シーンはSNSでも大きな反響を呼んでいたが、喪失に向き合う成増の姿を繊細に表現した野呂の自然体な演技が、より同シーンの感動を引き立てたと言えそうだ。
先日、ラジオ番組に出演した際に、役者としての目標は“その辺にいる人”だと語っていた野呂。作品の世界観に柔軟に溶け込めることも彼女の強みだと言えるのではないだろうか。女優として独自の地位を築き上げてきた彼女の、今後の活躍にもぜひ注目していきたい。