上白石萌歌、注目のSFドラマ『滅相も無い』に出演!演劇的手法を取り入れた意欲作での活躍に期待
4月16日深夜から放送開始の新ドラマ『滅相も無い』に出演することが発表されている上白石萌歌。昨年は『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』(TBS系)『パリピ孔明』(フジテレビ系)といった注目度の高い作品に出演し、存在感を見せていた印象だ。そこで本記事では彼女の最近の活躍を振り返りつつ、『滅相も無い』での注目ポイントも紹介したい。
女優としての活動と並行し、“adieu”名義でアーティスト活動も行うなど、マルチな活躍を見せている上白石。昨年出演した『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』では、荒廃した未来の世界でのサバイバル生活を通じて、しなやかさと強さを得て成長していく畑野紗枝役を好演した。また、『パリピ孔明』では、シンガー・ソングライター“EIKO”として活動しながらも、競争心が弱い故に、なかなか才能を羽ばたかせずにいる少女・月見英子を、これまでとはガラリと印象の異なるハイトーンヘアのビジュアルで熱演。その透明感のある歌声や高い歌唱力が話題を呼ぶなど、表現者としての豊かな才能を多方面で開花させている。
そんな上白石が今回出演するのが、「第67回 岸田國士戯曲賞」「第30回 読売演劇大賞演出家賞部門優秀賞」などを受賞し、注目を浴びている舞台作家の1人であり、映像作品でも功績を残す加藤拓也氏が監督・脚本を務めるドラマ『滅相も無い』だ。同作は、7つの巨大な穴が突如現れた日本を舞台に、「穴の中には救済がある」と説く人物によって集まった8人の男女が、それぞれ“穴になぜ入ろうと思ったのか”語るというSFヒューマンドラマ。放送に先駆けて公開された予告映像では、スタジオセットの中でそれぞれの人生を語る登場人物や、現代日本に巨大な穴が出現している不気味な様子が描かれており、SNSでは、「実験的ドラマになるのかも」「舞台っぽい作り面白い」「予告の時点でゾワッとする」などの反響が相次いでいる。
そんな意欲作で、8人の男女の内の1人“田舎暮らしの松岡”を演じる上白石は、公式コメントの中で、「ずっと憧れ続けた加藤拓也さんの世界に飛び込むことができたこと、心から幸せに思います」と加藤氏の作品に出演することへの喜びを語りつつ、「生きていくなかで避けては通れない苦しみや葛藤と私たちはどう向き合っていくべきなのか、考えを巡らせながら演じました」と振り返っている。ドラマや映画などの映像作品に加え、2020年には舞台『ゲルニカ』でヒロインを演じ、今年3月からは舞台『PARCO PRODUCE 2024「リア王」』にも出演するなど、舞台女優としても活躍している上白石だが、演劇的手法と映像的手法をミックスした試みを多数取り入れているという今作で、“穴に入りたい”と願う女性をどのように演じるのか、期待が高まる。
昨年は、アーティストと女優としての経験を両方活かしたドラマ『パリピ孔明』で高評価を得た上白石。『滅相も無い』では、舞台での経験を活かすことで、加藤氏が作り出す世界を彩ってくれそうだ。ドラマ本編の展開と共に、マルチな才能で女優としてステップアップを続ける彼女の今後の活躍にも、ぜひ注目していきたい。