SixTONES松村北斗『ノキドア』『キリエのうた』で発揮された俳優としての魅力と存在感

2023.10.30 20:00
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今年夏クールに放送されたドラマ『ノッキンオン・ロックドドア』(テレビ朝日系)で、なにわ男子・西畑大吾とW主演を務めたSixTONES松村北斗。現在公開中の音楽映画『キリエのうた』にも出演しており、芝居の分野でも存在感を増している。本記事では、松村が直近の出演作で見せた演技を振り返りながら、彼の俳優としての魅力に迫りたい。

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SixTONESのメンバーとして活躍すると共に、近年は俳優業でも大いに存在感を発揮している松村。昨年は大ヒットアニメーション映画『すずめの戸締まり』で、メインキャラクターの1人・宗像草太役の声優を務めて高評価を得たほか、同作や映画『ホリック xxxHOLiC』での演技が評価され、「第46回 日本アカデミー賞」では新人俳優賞と俳優部門の話題賞をW受賞するなど、着実にステップアップを続けている。

そんな松村だが、今年7~9月に放送された本格ミステリードラマ『ノッキンオン・ロックドドア』での演技も、SNSを中心に話題となった。松村が演じたのは、密室犯罪や衆人環視の毒殺など不可能犯罪のトリックの解明を得意とする探偵・御殿場倒理。倒理は複雑怪奇な事件を好み、遺族や依頼人の前でも悪びれずに喜んだり、事件の証拠があると睨んだ場所に単独で侵入したりと、傍若無人な振る舞いと大胆な行動が特徴的なキャラクターだ。これまで松村が演じてきた役とはガラリと印象が異なる人物だけに、視聴者にもインパクトを与えたのではないだろうか。

同作の最終回は、倒理が鍵のかかった自宅アパート内で、何者かに首元を斬られて負傷した“密室殺人未遂事件”の謎がついに明らかになる…という展開だった。ストーリー終盤、倒理に怪我を負わせた犯人は相棒の探偵・片無氷雨(西畑大吾)で、無謀な行動に出ようとする倒理を止めようとした末の行動だったという驚きの真相が明かされる。この場面で、倒理は首から血を流しているのにもかかわらず、どこか嬉しそうな笑顔を見せるが、こうした表情の演技には「倒理の目の演技、天才」「倒理くんの首を斬られた時の演技………震えてしまったな」などの声があがっていた。松村の演技力があってこそ、作中における重要な場面が、より印象的に視聴者へ伝わったと言えそうだ。

また、松村は現在公開中の音楽映画『キリエのうた』では、姿を消したフィアンセを捜し続ける青年・潮見夏彦を演じている。同作では、過去にとらわれた夏彦の複雑な心情を細やかな演技で表現しており、「登場人物の中で一番実在感があった」「圧倒的だったな」「絶妙な表情とか、全てがリアルで苦しかった」と、高評価を集めている。来年2月公開予定の、上白石萌音とW主演を務める映画『夜明けのすべて』では、パニック障害を抱えた青年という難しい役を演じる松村だが、こうした経験を糧に、俳優としてますます活躍の場を増やしていきそうだ。今後の活躍に期待したい。

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