目黒蓮『トリリオンゲーム』では二面性のある主人公を好演!俳優としての今後が楽しみな意欲作に

2023.10.23 20:00
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今年夏クールに放送されたドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系)で主演を務め、これまでとはガラリと異なるイメージの役柄を好演したSnow Man目黒蓮。ドラマ自体も、放送の際にはX(旧Twitter)でハッシュタグがトレンド入りするなど話題を集めた。本記事では、同作で彼が見せた演技とその反響に触れつつ、俳優としての魅力に迫りたい。

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2022年に放送されたドラマ『silent』(フジテレビ系)で、徐々に耳が聞こえにくくなる難病を発症した青年・佐倉想を熱演し、一躍脚光を浴びた目黒。その後も、NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』に出演したほか、今年3月公開の主演映画『わたしの幸せな結婚』での華麗なアクションや繊細な演技が評価され、「第15回TAMA映画賞」で最優秀新進男優賞を受賞するなど、俳優として着実にステップアップを続けている。

そんな目黒が新たな魅力を発揮したのが、今年夏クールのドラマ『トリリオンゲーム』ではないだろうか。『silent』では、主に表情や手話で感情を表現する“静”の演技が高く評価された目黒だが、今作では一転して、佐野勇斗演じる“気弱なパソコンオタク”のガクとゼロから起業し、1兆ドルを稼いでこの世のすべてを手に入れようと成り上がる“世界一のワガママ男”の主人公・ハル役を熱演。ハルは陽気で明るく、類まれなコミュニケーション能力を持ったキャラクターで、目黒が『silent』で演じた想と対照的な役と言えそうだが、視聴者からは「めめさんの新しい演技が観れて嬉しい」「振り切ったお芝居が新鮮」などと話題を呼んだ。

さらに、このハルというキャラクターは、目的のためには手段を選ばない冷徹さを併せ持ち、二面性があるのも特徴のひとつ。9月15日に放送された最終話では、ハルがライバル会社のドラゴンバンク社に寝返り、ガクに「ベンチャー企業ごっこは終わり」「俺は降りる」などと言い捨てる姿や、仲間たちの前にドラゴンバンク社の取締役として再び現れ、「今日からこの会社は子会社として生まれ変わる」と冷酷に告げる場面が描かれた。その後、そうしたハルの行動は全て作戦の一環で、トリリオンゲーム社のために動いていたことが明かされるものの、ギャップのあるハルの演技には「裏切り顔上手すぎる」「演技力、凄いなぁ」など称賛の声が寄せられた。放送前の公式コメントの中で、“ハルは自分と真逆のキャラクター”だとして、演じることへ不安も明かしていた目黒だが、緩急のある彼の演技が、結果的には、怒涛の展開が続く物語により説得力を与えたのではないだろうか。

『トリリオンゲーム』では、大胆かつ繊細な演技で、これまでとは印象の異なる役を見事に演じきり、新境地を見せた目黒。話題作への出演が続き、1人の若手実力派俳優として存在感を発揮し続けている彼が、今作での経験を糧に今後どのような活躍を見せてくれるのか、期待が高まる。

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