横浜流星『春に散る』ボクサー役が「息を呑むリアルさ」と話題に!ストイックに追求する芝居の魅力
現在公開中の映画『春に散る』にて、世界チャンピオンを目指すボクサー役を演じている横浜流星。2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』では主演を務めることが決定するなど、俳優として飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せている。本記事では、『春に散る』への反響にも触れながら、横浜の俳優としての魅力を紐解きたい。
2019年に放送されたドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)で一躍ブレイクを果たし、翌2020年には「第43回日本アカデミー賞 新人俳優賞」を受賞した横浜。2018年にはアーティストとしてCDをリリースするなど、その才能は多岐に渡っている。今年は2月から3月にかけて東京や福岡など全国8ヶ所で上演された舞台『巌流島』で宮本武蔵役を演じたほか、4月公開の映画『ヴィレッジ』では、閉ざされた村で生まれ育ち、過去のある事件によって村中から蔑まれながら生きる青年役で主演を務め、自分にとっての“唯一の希望”を守るため、ダークサイドに転じる難役を熱演。各所でマルチな活躍を見せており、実力派の若手俳優としてステップアップを続けている。
そんな横浜の俳優としての1つの強みと言えるのは、アクションシーンでの存在感だろう。極心空手を6歳から始め、15歳で国際大会優勝という異色の経歴を持つ彼の高い身体能力は俳優業でもたびたび発揮されており、2019年放送のドラマ『あなたの番です-反撃編-』(日本テレビ系)ではアクションを披露して話題を呼んだほか、2020年公開の映画『きみの瞳が問いかけている』では天才キックボクサー役を演じた。
そんな横浜が現在公開中の『春に散る』で演じているのは、不公平な判定負けにより1度はボクシングを諦めるも、再び立ち上がり、世界チャンピオンを目指すことになる黒木翔吾。今回ボクサー役を演じるために2ヶ月ほど食事管理をし、ストイックな役作りを行ったことをテレビ番組のインタビューで明かしている。加えて、ボクシングを1から学んだという横浜だが、その鍛え上げられた肉体や、劇中でのリアルな試合シーンに対し、SNSでは「息を呑むリアルさ」「フィクションであることを忘れてのめり込んだ」「横浜流星くんの彫刻のような肉体美が凄い」などの絶賛の声があがっていた。
横浜は、先日出演したイベントで“プライベートで両立したいこと”を聞かれた際に、「今は芝居のことだけを考えていたい」「今は芝居が生きがいになっていて他にやりたいものはない」と俳優業への熱意を覗かせつつ、『春に散る』での経験を例に挙げ、役を通じてさまざまなことを追求できる機会をもらえるともコメントしていた。今後は、2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で主役の蔦屋重三郎を演じることが発表されるなど、今勢いのある若手俳優の1人とも言える横浜だが、こうした芝居そのものへのストイックさが、彼の俳優としての魅力に繋がっているのではないだろうか。
『あなたの番です-反撃編-』などでの“魅せる”アクションから、『春に散る』のリアルな試合シーンまで、極真空手で培った高い身体能力を活かし、さまざまな作品で唯一無二の存在感を発揮している横浜。『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の制作発表会見では、大河ドラマ出演を“1つの目標だった”と話していた横浜だが、俳優としてよりいっそう活躍していきそうな彼の今後に期待が高まる。