【ネタバレあり】竹下理恵『バチェラー・ジャパン』シーズン5で大激論の“ストールンローズ”を回想「後悔するのは嫌だった」
現在メイクアップ講師として活動しながら、「E-TALENTBANK」ビューティー部門の編集部員としても、プロの知識と技を発信してくれている竹下理恵さん。
そんな彼女が、Prime Videoで配信中の人気恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』シーズン5に、16名の参加女性のうちの1人として参加しました。バチェラーの長谷川惠一さんにひたむきな愛を伝え続けた彼女の姿は、視聴者の方にとっても印象深かったことでしょう。
そこで、E-TALENTBANKでは、竹下さんに、『バチェラー・ジャパン』シーズン5本編を振り返るインタビューを敢行。今回は、大きな反響を呼んだエピソード5から6まで、当時の心境などを詳しく語ってもらいました。【全3回中2回目】
※以下、ネタバレあり※
友情と愛情の間で心が揺れ動くも…“譲れない思い”に火がついたストールンローズ
ーーエピソード5ではストールンローズ(バチェラーが受け取ればデートを略奪できるが、受け取ってもらえなかった場合はその場で旅が終了となるローズ)をめぐる話し合いが大きな反響を呼びましたね。当時の雰囲気を当事者目線で詳しく教えてください。
竹下理恵さん(以下:竹下):実は、あの話し合いは、結論が出るまでに2時間半くらいかかってるんです。
ーーかなり長い間話し合いをされていたんですね!
竹下:そうなんです。私ももちろん「つっきー(月田侑里さん)に行ってもらった方がいいんだろうな」とは思ってたけど、「つっきーが行くべき」っていう考えはなかったんです。『バチェラー・ジャパン』はみんなが本気の婚活サバイバルをする番組だと思っていますし、だからこそ、自分の気持ちを押し殺してまで誰かに譲ってあげるという考えは、私は違うんじゃないかとずっと思っていました。
でも、女の子たちとは本当に仲が良かったから、あの場では友情の方を取るべきなのかとも思ったし…すごく葛藤して、旅の中で唯一「譲った方がいいんじゃないか」と心が揺らいだ瞬間でしたね。
ーー確かに、今回の『バチェラー・ジャパン』は女性同士の深い絆が感じられると話題になっていましたね。そんな中で、ご自身がストールンローズを使うと決めた理由は何だったのでしょうか?
竹下:そうですね…。結果として、つっきーからはっきりした意思が感じられなかったのが決心した理由ですね。2時間半の話し合いの末に彼女が涙を流して感情を出してきた時の言葉も「みんなが許してくれるなら行きたい」というものだったので、「私の方が思いは強い、譲れない」と思いました。
話し合いの場ではうまく言葉に出来ず「感謝の気持ちを伝えたい」という表現になってしまいましたが、私の気持ちは「長谷川さんに会いたい」。その一心でした。
ーー強い思いを持って決断されたのですね。
「最後の1人になれるように頑張ろう」試練を乗り越えて、より強く芽生えた覚悟
ーーその後、晴れて2人のデートが実現しましたが、渡す前はどのような心境でしたか?
竹下:みんなで話し合いをする中で、私は「彼はつっきーを待ってると思う」「受け取ってもらえるとは思ってない。それでも私は行きたい」ということも伝えていたんですね。それでみんなも納得して「じゃあ行ってきなよ」と背中を押してくれた部分もあって。
ーーそんな裏側があったんですね。
竹下:そうなんです。だから、あの時は正直受け取ってもらえないと思っていました。(当初のデート相手だった)大内悠里ちゃんに気持ちが向いてるのも、その上でつっきーを待っているというのもなんとなくわかっていたし…。
ーー確かに、長谷川さんがどうするのかすごく気になりました。
竹下:そうですよね。でも、長谷川さんに会いたいという意思の強さは感じてもらえるのかなと思ったんです。後悔するのは嫌だったから、旅を去るリスクが大きかったとしても、長谷川さんに思いを伝える方を選びました。
ーーそうだったんですね…!では、実際にローズを渡した瞬間はどうでしたか?
竹下:ローズを差し出した時は、長谷川さんが受け取るまでに結構間があったんですよ。だから手が震えちゃうぐらい緊張しましたね(笑)。
ーーこちらにも緊張が伝わってきました(笑)。
竹下:ですよね(笑)。ようやく受け取ってもらえた時はシンプルに嬉しかったですけど、やっぱり他の女の子たちのことが頭をよぎって、複雑な心境にもなりました。普段、そこまで自己主張するタイプでもないのに「これ(『バチェラー・ジャパン』)はサバイバルなんだ」と気持ちを奮い立たせて、自分の思いを押し通した結果だったので。
長谷川さん自身も色々と思うところがあったのか、ちょっと複雑そうだったので、私は「とりあえず今の2人の時間を楽しもうよ」って言って。その後、乗馬デートの最中に雲の隙間から綺麗な夕陽が差し込んでいる風景を見た時に、「私、頑張ったな」「こんな景色は一生に一度しか見られないだろうから、忘れないようにしよう」と思いました。
ーー視聴者としても、とても印象的なシーンでした!乗馬デートの後には、2人で花火を見ている時に、長谷川さんからサプライズローズが贈られましたね。この時は、どのような気持ちだったのでしょう?
竹下:「私の気持ちは伝わったんだな」ってほっとしましたね。私はそれまでに持病のことを打ち明けていたし、過呼吸症状が出て、心配をかけてしまったこともあったので、それが彼にとって重荷になっていないか、正直不安だったんですよ。
それでも彼がローズを渡してくれたってことは、全部受け止めてくれたんだなって思えて、嬉しかったです。同時に、「誰にどう思われても、最後の1人になれるように頑張ろう」という気持ちがより強く芽生えました。
ーーなるほど。葛藤を乗り越えたからこそ、覚悟を持って前向きになれたんですね。
“手応えが全くなかった”緊張のローズセレモニー「誰が選ばれてもおかしくない」
ーーエピソード6では、海辺でウエディングフォトを撮影するという展開となりました。とても素敵な写真ばかりでしたが、当時はどのようなお気持ちでしたか?
竹下:あの時はもうストールンローズの後だったので、気持ちが解き放たれていましたね。結構いろんなことをオープンに話した思い出があります。
ーー二人の時間を楽しめたんですね。
竹下:そうなんです。エピソード6の時点で参加女性は残り5人になっていて、もし残ることができれば、次は家族紹介となることは過去の『バチェラー・ジャパン』から予想していたので、私は家族や結婚に対する価値観のことを中心にお話ししましたね。
お互いの家族について話す中で、長谷川さんと合っているのかな?と感じる部分もあって。私は長谷川さんに「(私の)家族に会いたい」って思ってもらいたかったので、私の家族の雰囲気や良いところを彼にイメージしてもらいやすいように説明することに集中していました。
ーーより深い内容のお話をしたことで、さらに距離が縮まったようですね。その後、ローズセレモニーでは、大内悠里さん、西山真央さんに続く最後の3人目として、竹下さんにローズが渡される展開となりました。とても緊張したと思うのですが、ローズをもらえる自信はあったのでしょうか?
竹下:正直、手応えはまったくありませんでした!あの時は私含めて、他の女の子も「やり切った感」があって。だからこそ、誰にローズが渡されるのか本当にわからなかったです。
誰が選ばれてもおかしくない状況だったからこそ、どんな結果でもここは納得というか…選ばれた人を拍手で讃えてあげられるような感じでしたね。
ーー他の参加女性とも絆が深まっていたんですね。
まっすぐな気持ちを伝えたことが決め手に?「心に刺さったからこその涙だったのかな」
ーーそのような状況の中で、竹下さんがローズをもらえた決め手は何だったと思いますか?
竹下:私、毎回カクテルパーティー中にずっと長谷川さんのことを見てたんですけど、目が何回か合うんですよ。その時に、毎回決断を迫られる彼もすごく辛いだろうから、「大丈夫だよ」っていう気持ちで、にこっと笑いかけるようにしていたんですね。そのことを、このエピソード6のカクテルパーティーの時に「いつも笑ってくれてるの知ってるよ」って言ってもらえたんです。
ーー竹下さんの気遣いが伝わっていたんですね。
竹下:はい。その流れで、私が「あなたが好きっていうよりも、存在そのものが好きになってる」「あなたがどうなっても大好きだから、その気持ちを伝え続けます」って言ったら、彼が涙を見せたんですよ。「そんなふうに言われたの初めてだよ」みたいな感じで。
最初、私はどっちの涙かわからなかったんです。私にはローズを渡さないと決めてるから、申し訳ない気持ちで泣いてるのかも…とも思ったんですけど。結果的にローズをもらえたことで、私の言葉が長谷川さんの心に届いたからこその涙だったのかな、と思えました。彼の恋愛に対する不安を安心に変えられたことが大きかったのかもしれないですね。
ーー長谷川さんに思いが届いたからこその結果だったのでしょうね。