西野七瀬『Dr.チョコレート』物語を動かす新聞記者を好演!“新たな挑戦”の役柄で存在感
6月中旬になり、4月からスタートした春ドラマがクライマックスに向けて盛り上がりを見せているが、毎週土曜に放送されているドラマ『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)もいよいよ佳境だ。中でも、“Dr.チョコレート”の正体を明かそうとしている新聞社のエース記者・奥水渚を演じている西野七瀬の演技が、物語の展開とも相まって注目を集めている。本記事では、彼女の本作での活躍を振り返りつつ、女優としての魅力にも迫りたい。
ドラマ『Dr.チョコレート』は、謎めいた義手の元医者・Teacher(坂口健太郎)と、天才的外科医の腕を持つ10歳の少女・Dr.チョコレート(白山乃愛)が、6人の医療仲間“チョコレートカンパニー”と共に、どんな状況下でもワケあり患者の命を救うため奮闘するノンストップ・ドクター・エンターテインメント。今作で西野は、大手新聞社のエース記者で、Dr.チョコレートの正体を追う奥泉渚を演じている。西野は公式コメントで「仕事人間の女性という役柄はこれまでに演じたことのない役柄で、自分でもどんな風になるのか想像もつかない分、純粋に楽しみです」と語っており、これまで様々な作品に出演してきた西野にとって、今回の役柄は女優としての新たな挑戦になっていると言えそうだ。
Dr.チョコレートの正体を知っているTeacherに接近するが、取材対象としてだけでなく、彼自身に心惹かれていくという役どころでもあった渚。しかし、6月10日放送の第8話では、“記事は書かない”と約束したにも関わらず、Dr.チョコレートの正体を明かす告発記事を出すという、裏切りとも呼べる行動をとり、チョコレートカンパニーを解散に追い込んだ。衝撃の展開に、ネットでは「かなりビックリ」「展開が読めない」と戸惑いの声が多くあがっていたが、これまでにドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)では連続殺人事件の黒幕、映画『シン・仮面ライダー』では敵対組織の構成員という“悪役”を演じた経験がある西野だからこそ、謎めいた雰囲気がストーリーに深みを与えているのではないだろうか。
乃木坂46卒業後は、女優としてドラマ『言霊荘』(テレビ朝日系)や『孤狼の血 LEVEL2』といった数々の作品に出演してきた西野。主演という大役を務めた『言霊荘』のクランクアップ直後のインタビューでは「何回もくじけそうになりました」「反省することが多かったです」と苦労を明かしつつ、「衣装チェンジする時が1人になる空間っていうか、ちょっとホッと力が抜ける瞬間なんですよ」「“みんなこれ乗り越えてるんだ…”って思いながら着替えて、ちょっと自分を鼓舞して」と主演ならではの葛藤を語っていた。そのような経験を積み重ね、ひたむきに成長していることが、彼女が女優として求められる理由の1つなのかもしれない。
6月10日からは西野が主演を務める『Dr.チョコレート』のオリジナルストーリー「新聞記者・奥泉渚と疑惑の女たち」の配信がHuluでスタートしているが、ドラマ本編も、TeacherやDr.チョコレートとの関係も含めて見逃せない展開となりそうだ。ドラマのストーリーと合わせて、西野が見せる演技にも注目したい。