大河主演に決定!横浜流星、幅広い役柄へのチャレンジを糧に主演作が相次ぐ実力派俳優へ
現在公開中の映画『ヴィレッジ』で主演を務め、さらに、2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~』主演決定が先日発表されて大きな話題となった横浜流星。俳優としての活躍に加えて、2018年にはアーティストとしてCDをリリースするなど、その才能は多岐に渡る。本記事では、監督や共演者の言葉などから、今俳優として勢いに乗っている横浜の魅力に迫っていきたい。
2019年に放送されたドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)で、ピンク髪がトレードマークの“ゆりゆり”こと由利匡平役で人気を博し、一躍ブレイクを果たした横浜。2020年には、前年公開の主演映画『愛唄 -約束のナクヒト-』『チア男子!!』『いなくなれ、群青』での演技が高く評価され、「第43回日本アカデミー賞 新人俳優賞」を受賞した。その後も、『着飾る恋には理由があって』(TBS系/2021年)や『DCU』(TBS系/2022年)といった話題のドラマに多数出演したほか、近年では『嘘喰い』(2022年)や『線は、僕を描く』(2022年)など主演を務めている映画も多く、俳優として着実にステップアップしていることがうかがえる。
なお、横浜は、自身の役作りについて、「毎回毎回作品に入ると結構、集中しすぎて食を忘れたりとかするんですね」と明かし、“そうでもしないとその役を生きれない”と語っていたことがある。また、2020年のドラマ『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)で、横浜とダブル主演を務めた浜辺美波は、当時出演したテレビ番組にて、現実ではなかなか言わないような台詞をリアルに落とし込み、説得力を持たせる横浜の演技に感心したといい、「さすがだなあと思ってました」と絶賛していた。横浜の役に対するストイックなアプローチが、彼の俳優としての魅力にも繋がっていると言えそうだ。
そんな横浜が主演を務める、現在公開中の映画『ヴィレッジ』は、閉ざされた村で生まれ育ち、過去のある事件によって村中から蔑まされながら生きる青年・片山優(横浜)が、自分にとっての“唯一の希望”を守るため、ダークサイドに転じる姿を描いたヒューマンサスペンス。公式サイトに寄せたコメントで、横浜は、「今回この作品で能や環境問題に触れることができ、そして登場人物の言葉などにとても考えさせられました」と語っており、これまで幅広い作品に出演してきた横浜にとっても、刺激的な作品となったようだ。また、監督を務めた藤井道人氏とは、今作で通算6度目のタッグだといい、「波長が合うっていうのもそうだと思うし、仕事に対する妥協のない姿勢。自分も大事にしているところなので、『ついていこう』っていう風に思える」と信頼を明かしており、藤井も横浜について“一皮剥けた流星が見られる映画になっている”と太鼓判を押していた。
また、8月公開予定の映画『春に散る』では、一からボクシングに挑戦した横浜。出演にあたっては、「僕は人生を生きてく上で、一度しかない人生だから後悔しないように今を全力で生きようと心に刻み生きています。」「脚本を読んだ時、シンパシーを感じました」と、自身と通じるところのある役柄だと語っていた。公開されているトレーラー映像には、佐藤浩市とミット打ちをする迫力のあるシーンが公開されており、コメント欄には「横浜君のボクサーははまり役」「激アツボクシング映画」「ワクワクする」といった期待の声が寄せられている。これまで横浜が演じてきた役とはまた一味違ったキャラクターを通じ、どのような熱い演技を見せてくれるのか、期待が高まる。
役作りへのストイックな姿勢と幅広い役柄を演じてきた経験を糧に、実力派俳優としての階段を駆け上がっている横浜。作品ごとに異なる表情を見せる彼の演技は今後も多くの反響を呼びそうだ。今年も横浜の活躍に注目してみてはいかがだろうか。