『家庭教師のトラコ』出演中の中村蒼、俳優という仕事の“やりがい”語る「誰かの人生に少しでも明るい光を…」

2022.8.10 17:00
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中村蒼

2020年のNHK連続テレビ小説『エール』など、さまざまな作品に出演し、活躍を続ける俳優・中村蒼さん。現在放送中の日本テレビ系ドラマ『家庭教師のトラコ』にも出演されています。

この作品は、橋本愛さん演じる謎の家庭教師・トラコが、年齢も抱えている問題も異なる3人の母親と子供を救う“個別指導式”ホームドラマ。中村さんは、トラコの幼なじみで、彼女の身の回りの世話や仕事のサポートをこなすパートナー・福田福多役を演じています。

今回はそんな中村さんに、『家庭教師のトラコ』での役どころや、俳優という仕事に対する思い、叶えたい夢など、いろいろなお話を伺いました。

ーー中村さんは、橋本愛さん演じる主人公の謎多き家庭教師・トラコの幼なじみであり、パートナーの福田福多を演じられていますが、このキャラクターはどのような役ですか?また、演じるにあたっての役作りの工夫などはありますか?
 
福多は東大卒の元官僚で、トラコの過去と野望を唯一知っていて、人の為に行動したり人の話を聞いてあげる事に喜びを感じる優しい男です。

基本的には福多のマンションでのやり取りがトラコとは多いのですが、その時の彼女は口数が少なくひたすらご飯を食べたり身体を休めているので福多がずっと話しかけています。
でも、優しく明るい男だけになりすぎないように、東大卒のエリート感を忘れずに演じていますね。

ドラマ『家庭教師のトラコ』第4話より (c)日本テレビ
ドラマ『家庭教師のトラコ』第4話より (c)日本テレビ

ーー福多という役の注目ポイントはどんなところですか?中村さんのお気に入りのシーンなどもあれば、教えてください。

福多自身にもそれなりの過去があって、会話の端々にその様子が垣間見える所はしっかり表現できればと思っています。そこに注目してもらえたらなと思っています。

トラコとのやり取りの中で、何とかトラコの心の扉を開こうとしてあげている福多の姿はとても優しい人間だなと思うので、そういう彼の人柄が好きです。
 
ーー主演の橋本愛さんとは過去に映画・舞台での共演経験があるということですが、今回再びタッグを組んで、いかがですか?橋本さんとの特に印象的なエピソードがあれば、教えてください。
 
初めてご一緒した時、橋本さんはまだ10代でした。でもその時から監督と作品や撮影するシーンについてよく話をしていて、それによってそのシーンがより良いものになったりしていたので、本当に当時から頼れる役者さんです。
 
ーー脚本を担当する遊川和彦さんの作品に出演するのは、2008年のドラマ『学校じゃ教えられない!』以来14年ぶりだそうですが、今回の撮影に懸ける意気込みや心がけを教えてください。
 
最初にお話をいただいた時はとても嬉しかったです。でもそれ以上にプレッシャーを感じます。14年で自分がどう変わったか、成長できたかを常に見られている気がして…(笑)。常に試験を受けている感覚です。

遊川さんの台詞にはその人物の考えが何層にも詰まっていて複雑なので、それを表現するのがすごく難しいですが、そこをしっかり体現できたらなと思います。
 
ーードラマの撮影が進んでいると思いますが、撮影で特に印象に残ったエピソードはありますか?
 
モノマネです。

第4話(8月10日放送)で出てくるのですが、そこがずっと悩みの種でした。本当に苦手なので…。でもなんとかそのシーンの撮影を終えたのでホッとしております。

ドラマ『家庭教師のトラコ』第4話より (c)日本テレビ
ドラマ『家庭教師のトラコ』第4話より (c)日本テレビ

ーー中村さんは10代の頃から俳優として活躍されていますが、ご自身について、過去と現在でもっとも変わったと思うことは何ですか?
 
この仕事を始めたばかりの時は、自分がいかに台詞をうまく言えるかということばかり考えていました。でも、幾つか作品を経験させてもらう中で“台詞は相手の為にあるものだ”という考えになりました。

相手にいかに影響を与えられるか、相手をいかに台詞を言いやすい状況にさせる事が出来るか。そうやって互いが影響し合う事で、そのシーンが出来上がるんだと思います。
 
ーーこれまで出演されてきた作品で、ご自身にとってターニングポイントと思う作品は何ですか?
 
中々決めづらいですね。

これまでの仕事を振り返ってみると、本当にやって良かったと思える作品ばかりなので、そういう積み重ねで今の自分があるのかなと思います。
 
ーー俳優という仕事のどのような点にやりがいや楽しさを感じますか?
 
僕は勉強もスポーツも特にできないですし、秀でているものを何も持っていない人間ですが、そんな僕が出た作品が誰かにとっての楽しみになったりするのが嬉しいです。

例えば今回のように連ドラに出ると、誰かがそのドラマを観るのが1週間の楽しみになっていたり。そういう風に、誰かの人生に少しでも明るい光を差しているかもしれない仕事なので、そこがやりがいです。

あと、僕が何か作品への出演が決まると、家族や事務所の人たちが喜んでくれるので、そういうところもこの仕事のやりがいを感じます。

ドラマ『家庭教師のトラコ』第4話より (c)日本テレビ
ドラマ『家庭教師のトラコ』第4話より (c)日本テレビ

ーーこれから活動を続けていく上で、俳優として達成したい目標や叶えたい夢はありますか?
 
本当にコツコツと、長くこの仕事を続ける事が夢です。

この世界で長く生きることの難しさは年々感じるので、いくつになっても楽しくこの仕事をしていられたらすごく嬉しいです。
 
ーー多忙な日々を過ごされていると思いますが、そんな中で仕事に対するモチベーションになっているものはありますか?
 
やっぱり、作品を楽しみにしてくれている方や、仕事が決まって喜んでくれる人がモチベーションですかね。

あとは本当にこの仕事以外に自分がやれる事がないので、“なんとしてもこの仕事にしがみつくしかないんだ”という気持ちもモチベーションになっているかもしれません。
 
ーーマイブームや、今ハマっていることは何ですか?
 
特に最近ハマったものはないですが、ラジオを聴くのがずっと好きなので合間の時間はラジオで癒されています。
 
ーー現在放送中のドラマ『家庭教師のトラコ』では、どのようなところに注目して見てほしいですか?
 
トラコは一見突拍子もない事をしているのですが、気がつくと大切な事を教えてくれている先生です。

きっと観ている方々にも大切な何かを教えてくれるだろうと思いますし、今回はそれ以外にも親と子の関係も描かれているので、親世代と子供世代と本当に幅広い世代が楽しめる作品になっていると思います。

そしてトラコの野望や本当の正体が後半にかけて明らかになっていくのでお見逃しなく!
 
ーー最後に、応援してくれるファンの方へ、メッセージをお願いします。
 
いつも応援ありがとうございます。
本当にいつも感謝しています。『家庭教師のトラコ』をいろんな人にいっぱいオススメしてくださいー!!

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