加藤綾菜、夫・加藤茶と過ごしてきた愛の日々と見据える夫婦の“未来”「手をとりあって今まで通り仲良く」

2022.4.1 18:00
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加藤綾菜

2011年、国民的コメディアンである加藤茶さんと結婚した加藤綾菜さん。お二人の歳の差が45歳ということもあり、その結婚は当初、世間から大きな注目を集めました。

様々な声がある中でも円満な結婚生活を送られてきたお二人は、昨年結婚10周年を迎えられました。

そしてこの度、加藤綾菜さんが10年間つけ続けたという日記をもとに、自ら執筆したコミックエッセイ『加トちゃんといっしょ 加藤茶・綾菜の夫婦日記』を出版。

この作品には、日常の出来事や家での生活が綴られているほか、これまでメディアで一度も語ってこなかった子どものことについてなど、お二人の10年間が赤裸々ながらも、コミカルに、愛情たっぷりに描かれています。

また、加藤綾菜さんはこの本でコミックエッセイに初挑戦。執筆されるにあたって、約1年半もの間マンガの練習をしたという気持ちのこもった一冊です。

そんな彼女に、今回、本に込めた思いやこれまでの結婚生活についてなどをお話しいただきました。
 

◆“自分しか知らない加トちゃんの可愛さや愛おしさを残そう”と思った日記が元に

ーー『加トちゃんといっしょ 加藤茶・綾菜の夫婦日記』の発売、おめでとうございます。早速ですが、今回改めて加藤茶さんとの結婚生活を本にしてみようと思われたきっかけは何だったのでしょうか?
 
ありがとうございます。

今から2年ほど前にあるインタビューを受けた際、加トちゃんの可愛さを伝えるのにイラストを描いてみたところ「可愛いさが伝わって良いですね!」と言っていただいたんです。

そして、私には、この10年間つけていた日記がありました。

それらのことから、これまでインタビューで語ってこなかった事や何気ない日々の大切さ、クスッとする出来事、病気をしたからこそ見えた深い深い幸せ、悩みに葛藤した日々をコミックにしようと思ったのがきっかけです。
 
ーー今回の書籍は10年間つけられた日記をもとに描かれたとのことですが、日記をつける習慣は加藤茶さんと出会う前からあったのでしょうか?
 
自分しか知らない加トちゃんの可愛さや愛おしさを残そうと思って日記をつけ始めたので、この習慣は加トちゃんと出会ってからですね。

その中で綴られていることは、自分にとって当たり前の日常だったことなんですが、後から読み返してみると「素晴らしい一日一日だな」と感じられるんです。「あぁ〜、7年前のこの時加トちゃん病気していたなぁ」とか「今、健康でいられる事に感謝だな」と思える、大切な記録になっています。

◆コミックエッセイを描くために約1年半マンガの練習を

ーー今回、書籍化に当たって、約1年半、マンガの練習を重ねたとのことですが、どのような思いでコミックエッセイという手法を選ばれたのでしょうか。
 
実は、マンガが好きでよく読むとか、描いてみたいと思っていた、という訳ではないんです。

先ほどもお話ししたように、加トちゃんの可愛さを伝えるためイラストを描いたところ、予想外に褒めていただいたので「言葉にするのは難しいものもイラストにすればもっと伝わるのではないか?」と思ったことが理由ですね。

ただ、自分の日記につけているイラストのクオリティーは、とても皆様にお見せできるレベルではなかったので一年以上の練習が必要でした(笑)。
 
ーーコミックエッセイを執筆する上で、一番苦労されたことはなんでしたか?
 
4コマ、8コマと、決まったコマ数の中で起承転結をつけながら組み立てるのと、加トちゃんの微妙な表情を描き分けるのがすごく難しかったです。

一つのコマに何日もかかってしまったり、自分では「面白く描けた!」と思っても加トちゃんに見せたら「オチが弱い」と言われて心が折れそうになったこともありましたね(笑)。

◆作品について葛藤していたときカトちゃんからは「全て正直に書きなさい」

ーー収録されたマンガの中で、ご自身でお気に入りの作品を教えてください。また、加藤茶さんがお気に入りのものもあればあわせて聞かせていただければと思います。
 
加トちゃんの一番好きな作品は「オムレツ」だそうです。これは、私達がお互いを運命の相手だと感じた瞬間を物語にしました。

私のお気に入りというか、一番頑張ったなと思っているのは「子供」という作品です。
自分の中の葛藤で、入稿直前まで悩み抜きました。気持ちをさらけ出すのは勇気がいるものですね。
 
ーーその葛藤についてもう少しお伺いしてもいいでしょうか。
 
子供がいないことを「可哀想」と言われる事がありますが、私達は私達なりに幸せな人生を送っています。

子供がいる事に越したことはないと思います。
ただ、言われた言葉に傷付き、葛藤したことなど誰にも知られたくないと思っていました。

そんな私の背中を、加トちゃんは「全て正直に書きなさい」と押してくれました。
原稿を読む目が涙で霞んだ時もありましたが、今は心から書いて良かったと思っています。
 
ーー『加トちゃんといっしょ 加藤茶・綾菜の夫婦日記』は、どのような方に特に読んで欲しいと思われますか?
 
特に誰に見てほしいなどおこがましくて言えませんが…。

悩みに苦しんだ先に見えてきたもの、病気をしたからこそ見えた深い幸せ、子供がいない葛藤、歳の差だからこそ感じること、いじめ…、色々書いております。

その一つでもどなたかの心に残れば、それ以上嬉しいことはありません。

◆世間の声の変化については「とても驚いていますが、素直に嬉しいです」

ーー加藤茶さんの知名度、そして“45歳の年の差婚”ということから大きなニュースになり、ご結婚当初は世間の声に辛い思いをされることも多かったと伺っています。しかし、次第に世間の目などが変わり、最近では“献身的に支える良き妻”として取り上げられることも多いのではないかと思うのですが、この変化をどのように受け止めていらっしゃいますか?
 
私達は、10年前から何にも変わってないので、その変化にはとても驚いていますが、素直に嬉しいですね。

ただ、あれだけ叩かれていた経験があるので、これからも何を言われても変わらず生きていこうとは思っています!(笑)
 
ーー変化のきっかけになった出来事や、変化を感じた時期などがあれば教えてください。
 
変化のきっかけは、はっきりとはわからないのですが、強いて言えば私が事務所に入って、仕事の幅が広がったことかもしれません。

それまで私には自分の意見を発信する機会がありませんでした。
それに比べて、最近は番組や取材を通して、私のことや夫婦のことなどお話しを聞いていただく場が増えたからかな、とは思っています。

◆10年前の自分には「今の悩みや苦しみは素晴らしい財産になるよ」と言ってあげたい

ーー書籍化にあたって、10年間の日記を見直されたと思うのですが、もしご結婚当初のご自身に今声をかけてあげられるとしたら、どんなことを伝えますか?
 
「加トちゃん、両親が言っていた『10年忍耐』というのは本当だよ」と。
そして「今の悩みや苦しみは素晴らしい財産になるよ」と言ってあげたいですね。
 
ーー改めてご結婚10周年ということで、今の心境をお聞かせください。
 
今でも加トちゃんが元気で私の隣にいてくれることが幸せです。
これから20、30年、もっと大変なことがあると思うけれど、手をとりあって今まで通り仲良く生きていきたいです。
 
ーー結婚生活において、お互いに大切にしていることがあれば教えてください。
 
ケンカをしてもすぐに握手して仲直りしたり、嫌な事は次の日に引きずらないように心がけていますね。

そして、やはり、感謝を伝え合うのは大切だと思っているので、寝るときは「おやすみ、今日もありがとう」と言うようにしています。

◆「一瞬でも読者の方の心がほぐれる瞬間があったら幸せです」

ーーまだマンガは描き続けられているのでしょうか?今後、また何らかの形で発表することをお考えですか?
 
マンガは描いています。
ただ、今は最初の書籍が発売されたばかりですので、次のことはまだ考えられていませんね。
 
ーー今回のコミックエッセイの執筆は、ご自身にとってどんな経験となりましたか?
 
今回の執筆は、私にとって一生大切にしたい加トちゃんとの思い出が詰まった日記の一部を皆様にご紹介したいという思いから始まったものですが、それと同時に作品を作り上げるために自分をさらけ出すという、今までにない勇気が必要な挑戦で、とてもいい経験になったと思っています。
 
ーー最後に、インタビューを読まれている方へのメッセージをお願いします。
 
ここまでインタビューを読んでいただき、ありがとうございます。

何気ない日々の大切さ、病気をした事によって気付く深い幸せ、悩みと葛藤した日、子供の事…生きていたら色々な事がありますよね。

一人でもこの本で何かを感じでもらえたら嬉しいです。

そして、コロナ禍であることや世界情勢が不安定な中、気分が沈みがちになってしまうことも多いかもしれませんが、一瞬でも読者の方の心がほぐれる瞬間があったら幸せです。
 
――ご質問にお答えいただき、ありがとうございました!

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