堀未央奈、乃木坂46卒業後の“変化”と見据える未来「いろんなお仕事をしていきたいです」

2022.1.26 20:00
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堀未央奈/(c)E-TALENTBANK

昨年乃木坂46を卒業後、『サレタガワのブルー』(TBS系)で主演をつとめるなど俳優として活躍している堀未央奈さん。

2022年1月8日からは毎週土曜深夜に放送されているBSテレ東・テレビ大阪ドラマ『まったり!赤胴鈴之助』に出演中。本作は昭和の名作として人気を集めた『赤胴鈴之助』のその後を描いたコメディドラマ。江戸時代から令和にタイムスリップした鈴ノ助(尾上松也さん)が、現代の悪に立ち向かっていく姿が描かれています。

そこで、今回は鈴之助の兄弟子・雷之進(今野浩喜さん)行きつけの居酒屋店員で、鬼面党の党首である銀髪鬼(近藤芳正さん)の娘のヨシ子を演じている堀さんにインタビューを行いました。

初のコメディ作品となった本作での演技や撮影の裏話から、乃木坂46卒業後の変化やプライベートまでたっぷりと語っていただきました。

◆本格コメディへの挑戦は「ワクワクな気持ちでしたね」

――ドラマ『まったり!赤胴鈴之助』のオファーを受けたとき率直にどう感じましたか?
 
主演の尾上松也さんとは初めての共演ですごくうれしいなって気持ちがまずありました。

ストーリーも台本を読んだだけでは分からない未知感というか、私たちもこれから作っていくという空気感があったので、現場でどういうアドリブが待っているんだろうなとすごくワクワクな気持ちでしたね。
 
――堀さんが演じられたヨシ子について教えてください。
 
一番リアルな女の子ですね。バイトはバイトで頑張るけど、お家ではお家モードみたいな。

お父さんのこともめちゃくちゃ好きな状態からのスタートじゃないのもリアルだし、ほどよいギャル感がきっと私と年齢の近い女の子とかは感情移入して見やすいんじゃないかなと思います。
 
――今回は初めて“本格的コメディ”作品に出演ということで、役作りで意識されたことはありますか?
 
やっぱりヨシ子は(赤胴)鈴之助と違って現実世界の人なので、あんまりボケたり突っ込んだりとかいうのはなくて。常に冷静さを持ってないといけなかったので、ビシッと言うときはビシッと言うとか、ノリに乗るときは一緒にふざけてみるとか、メリハリみたいなものは常に意識していました。

等身大の20代の女の子の役ではあるので、役作りに関して言えばそこまで大変ではなかったのかなと思います。
 
――今回は初共演の俳優さんも多いですが、撮影現場での印象的なやり取りはありましたか?
 
ギュッと短時間で撮ったドラマなので皆さんセリフの確認だったり着替えだったりがあってあんまりお話しする時間がなくて…。

唯一ヨシ子のお父さん役の近藤(芳正)さんとは、結構なページ数の長台詞を2人で撮影するシーンも多かったので、仲もちょっとずつ深まっていきました。

私は人見知りなので基本的に自分から話しかけられないのですが、近藤さんが積極的にお話してくださったのでうれしかったですね。
 
――堀さんは普段からコメディ作品はよく見られますか?
 
コメディ大好きなんです!

特に『THE3名様』が好きで、私が初めて見たときはまだ中学生の頃だったんですけど、シュールな世界観と男性3人の掛け合いみたいなのがすごく好きで、それを見てお芝居の世界も面白そうだなと思いました。

ああいう分かる人にしか分からないみたいな細かいネタとかツボがすごく好きなんです。大衆受けよりも本人たちが1番楽しんで演じられている作品に惹かれますね。
 
――これからもコメディに挑戦したいという思いは?
 
やりたいですね!

まだ全然アドリブとか入れられないし、役柄的にも今回はアドリブっていう役でもなかったので、これからもっとコメディに挑戦して自分でも面白いものを作っていけたらいいなと思います。

◆「いろんな役を演じるのがすごく楽しい」

――2019年に『ホットギミック ガールミーツボーイ』で初主演を果たしてから、これまでで俳優として変化したなと感じる部分はありますか?
 
『ホットギミック ガールミーツボーイ』のときは初めての映画でお芝居の経験もほぼなかったので、覚えるために台本は結構前からいただいていたんですよ。

でも山戸結希監督は撮影を進めながら台本を変えていく方で、毎回撮影の15分前とかに台本が変わることもあって。それを経験してからあまり台本読み込まなくなりました。

前までは役を作りこんでガチガチに固めていたんですけど、それだと後々修正が効かないんですよ。今ではある程度台本覚えたらあとはもう自然な流れで、あくまでもナチュラルに演じられるように意識するようになりましたね。
 
――これまで様々な作品に出演されてきて、役の幅が広がったなという実感はありますか?
 
『ホットギミック ガールミーツボーイ』では10代の女の子というすごくシンプルなところから始まって、『サレタガワのブルー』(TBS系)では不倫している奥さん役、『ボイスII 110緊急指令室』(日本テレビ系)では殺人犯の役、『まったり!赤胴鈴之助』(テレビ大阪)では成長してる女の子と、これまで演じてきた役はどれも年代も役柄も大幅に違うので、役の幅としては広がりました。

実際にいろんな役を演じるのがすごく楽しいですし、他の俳優さんがちょっとやりづらいなと思うような役とかも積極的にやっていきたいですね。

◆乃木坂46卒業後は“成長の1年”

――2021年3月に乃木坂46を卒業された堀さん。もうすぐで1年が経とうとしていますが、この1年を振り返ってみていかがですか?
 
グループ卒業して時々やっぱりちょっと寂しくなるというか、歌番組を見返したりとかメンバーに連絡したりとか、というのはまだしてしまいます。

でもそれはすごく楽しかった思い出だったからこそたまに見返して「自分もアイドルだったんだ」と再確認するだけで、決して後ろ向きなものではないんです。

みんなと一緒にずっと8年間やってきたので突然1人になってさみしさはあるのですが、その分やりがいも感じられますし、今まで無意識に他人に任せてしまっていたことも自分ひとりでできる機会もあったので、成長できた1年でした。
 
――昨年はファンクラブ「anoim」も立ち上げたのも大きなトピックかと思います。ファンクラブに込めた思いを聞かせてください。
 
乃木坂46時代にも握手会やライブでファンの方に会う機会はあったんですけど、私はもっとフランクな関係というか友達みたいな関係性がすごく素敵だなと思っているんですよ。

私は自分の決めたことはやりたいし我が強いタイプではあるんですけど、そこをいつも「好きにやっていいんだよ」と肯定してくださるファンの方のおかげで乃木坂46時代も頑張れたし今も頑張れているので、やっぱそういう方とのファンイベントやオンライントークとかは大切にしていきたいです。

ファンの方対私というよりも、友達が久々に会うみたいな感覚でイベントもやっていけたらいいですね。

◆YouTube活動に込めた想いとは?

――この1年の活動で言うと、ご自身のYouTubeチャンネルも開設されました。YouTubeを始めようと思ったきっかけは?
 
卒業して、やれることが増えたこともありますし、インスタをずっとこだわってやっていて1つのファッションブランドと一緒でそれが自分の色にもなっていたので、その延長線上としてYouTubeを楽しんでもらいたいというのがありました。
 
――YouTubeでは主に美容系の動画を投稿されています。乃木坂46時代からメイクに興味はあったのでしょうか?
 
乃木坂46に入ったばかりのときは何も分かんなくて、メイクのやり方もコスメの名前とかもままならない状態でした。

でもグループで人数も多いし自分でメイクしないといけないこともあったので自然と覚えました。
 
――堀さんはYouTubeでは動物の動画をよく見ているとか。
 
そうなんです!

いつか動物の番組とかでレギュラーで出たいなって言うくらい好きで、今はワンちゃんの動画を見ることが多いですね。

チワワのミルキー君やチワックスのとろろとかそういう情報ばかり詳しくなっていて、「何なんだろう自分」と思うこともあるんですけど(笑)。
 
――これからYouTubeでどんなことを発信していきたいですか?
 
中々去年は更新ができなかったので、コスメの紹介だけじゃなく、「ここのこれが美味しい」とか「ここの服が安くて可愛い」とか、お店の情報も共有していきたいなと思います。

ちょっとでも自分に自信が持てない女の子だったりを勇気づけられるような存在になっていきたいです。

◆“自分の顔と向き合う”メイクへのこだわり

――メイクは誰かに教わったんですか?
 
姉がすごくメイクに詳しかったので教えてもらいました。

そこから自分にコンプレックスがずっとあったので、それに対してメイクでカバーしていくって良い方法なんじゃないかと思って、メイクに興味を持ち始めましたね。
 
――メイクへのこだわりはありますか?
 
そうですね、全て自分でメイクをやるということがこだわりです。

ミュージックビデオや歌番組とか内容によって自分でメイクを考えて変えていくっていうのがまず1つの楽しみでもありましたし、何よりファンの方にも変化を楽しんでもらいたいんです。
 
――乃木坂46時代は後輩のメンバーにメイクをする機会も多かったんですか?
 
多かったです!

ライブやテレビ番組など大人数が集まるときはメイクさんもバタバタなので、メイクが間に合っていないメンバーがいると「こっち来て!」と言ってやってあげたりしていました(笑)。
 
――先ほどメイクをお姉さんに教わったというお話がありましたが、現在参考にしているインフルエンサーなどはいますか?
 
うーん…特に参考にしてる方はいないですね。

結局向き合うのは自分の顔じゃないですか。他人を真似したとてその人になってしまうので、自分の顔をベースでどこをどうしたらこういう顔になるのかなとかこういう雰囲気になるのかなというテーマを毎回自分で決めて、自分の顔と向き合うようにしています。

だから後輩にメイクしてあげるときなどはまたその後輩の顔があるのでそれぞれに合わせたメイクをするようにしています。

◆2022年は「もっと自分に自信が持てるように」

――お休みの日などはどのように生活されているのでしょうか?堀さんならではのルーティンがあれば教えてください。
 
休みの日は予定を詰めることが多いですね。

もちろん家で何もしない日もあるんですけど、美容院に行ったり、皮膚科に行ったり、友達とご飯行ったりと、やらなければいけないことを1日で全部やりきろうとするので過密スケジュールになってしまうんです。
 
――プライベートで仲の良い方はいますか?
 
YouTuberのきぬちゃんとは週3、4日で会う仲ですね。

YouTubeで私の名前を出してくれていたのをファンの方伝いで知って、インスタをお互いがフォローしたタイミングで仲良くなりました。

ランチの後にじゃあまたねって解散して、次の日には普通に連絡している流れで私がハンバーガーを持ってきぬちゃん家に行くとかもよくあります(笑)。

出会ってまだ間もないんですけど、本当に気が合うんですよ。
 
――乃木坂46のメンバーとは今でも交流はあるんですか?
 
2期生の鈴木絢音ちゃんとは今でもよく連絡をとっていますね。

以前はみんなとも結構会っていたんですけど最近は中々予定が合わなくて会えてないです。会いたいですね…。
 
――プライベートでやっていきたいことはありますか?
 
撮影が続いてしまうと自炊する時間があんまりないので、自炊をする時間をちゃんと作りたいです。

あとは昨年、映画やドラマを観る時間が作れないことが多かったので、今年はできるだけいろんな作品を見て、人と中々会えない分、作品を通して自分自身を成長できるような時間にしたいなと思います。
 
――2022年の目標を教えてください。
 
いろんなお仕事をしていきたいです。

昨年はブランドさん(韓国のブランド『LETTERFROMMOON』)とコラボして洋服を出したのですが、今年もそういうプロディース業もやっていきたいですね。

俳優業に関しては自分に中々自信を持てない性格なので、いろんな役を経験してもっと自分に自信が持てるようになっていきたいです。
 
(TEXT:川崎龍也)

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