イ・ミンヒョク、美容へのこだわり・YouTube・そしてこれからを語る「僕自身をブランド化させていきたい」

2021.8.20 19:00
イ・ミンヒョク、美容へのこだわり・YouTube・そしてこれからを語る「僕自身をブランド化させていきたい」サムネイル画像!
イ・ミンヒョク/(c)E-TALENTBANK

2019年に行われた「PRODUCE 101 JAPAN」に出演、その後もアイドル・YouTuberとして活躍されているイ・ミンヒョクさん。

チャンネル登録者数が45万人を超えるYouTubeでは、特に美容に関する動画を多く投稿されており、中には1000万回再生を超える動画もあるほどです。

先日には、事務所を移籍したこと、そして化粧品成分検定2級に合格し「化粧品成分スペシャリスト」という認定も受けたことを立て続けに発表するなど、今後ますます注目度が高まりそうなイ・ミンヒョクさんに、美容・YouTube・これからの目標についてなど、たっぷり語っていただきました。

今回のインタビュアーは、ETBビューティー編集部員であり、現役のヘアメイクアップアーティストでもあるJUNとRIEの2人。美容にこだわりのある3人で、インタビューは盛り上がりました。

――スキンケアの習慣はモデルの母親の影響

RIE:YouTubeを見ている方も気になっていると思いますが、美容にこだわり始めたキッカケから教えてください!

イ・ミンヒョク:2013年に韓国大手事務所のオーディションに受かり、アイドル練習生になりました。何段階かのレベル評価があり、一番上のレベルに入ったらようやくデビューの機会が掴めるというものですが、その審査のために月に一度、パフォーマンスのビデオを撮って韓国に送っていました。

そのときはまだ、普通のスキンケアなど基本的なものしかしていなかったんですが、歌やダンスをビデオで撮るときに、みんながバッチリメイクをしていて、顔も整えていました。そして、自分のビデオを見返したときに「全然、違うな」と感じ、「もっと顔も意識しよう」と思い、そこからスキンケアやコスメに興味を持つようになりましたね。

RIE:2013年にアイドル練習生になる前から、スキンケアはやられていたのですか?

イ・ミンヒョク:はい。母がもともと韓国でモデルをやっていたのですが、小さな頃から肌にいいものを塗りたくられていました(笑)

JUN:スキンケアはお母さまがきっかけだったんですね!メイクは、ビデオ審査がきっかけで?

イ・ミンヒョク:そうです。表情を作っていても、「目力があるのとないのとでは、だいぶ違うんだな」と感じました。バストアップでのポージングのときも「メイクした方がいいな」と思い、それで目覚めました。

(左)イ・ミンヒョク、(右奥)RIE、(右手前)JUN/(c)E-TALENTBANK
(左)イ・ミンヒョク、(右奥)RIE、(右手前)JUN/(c)E-TALENTBANK

――セラムは毎日3種類以上、肌の状態を見て使い分け!

JUN:今、されてるスキンケアで、毎日のルーティンとしてやっているものはありますか?

イ・ミンヒョク:乾燥肌なので、「第1に保湿、第2に保湿、第3に保湿」という感じです。保湿して、ターンオーバーを遅らせないことだけは意識しています。

JUN:さすがです。お肌が、めちゃめちゃお綺麗です!

RIE:朝や夜のルーティンの中で欠かせないスキンケアやコスメはありますか?

イ・ミンヒョク:美容液のセラム類は毎日変えて、3種類以上塗ります。セラムはテクスチャが「軽い」「中くらい」「重い」で。そのあとにクリームという感じです。朝は2種類で、デイリー用のパックをその上からしちゃいます。

RIE:美容液は朝の肌の状態で変えたりするんですか?

イ・ミンヒョク:変えますね。鏡を見て、触ってみて、…それはルーティンです。

RIE・JUN:すごい!

イ・ミンヒョク:触ってみて、「ちょっと荒れ気味かな」と思ったら、スージング系のものだったり、鎮静系のものに特化したものを使ったりなど。

RIE:色々なものを試し、自分の肌に合ったものを理解したうえで、使い分けているんですね?

イ・ミンヒョク:そうですね。

JUN:アンプルやセラムを毎日変えているとのことですが、その中で、絶対になくてはダメというベスト3などあったら、教えてください。

イ・ミンヒョク:セラムの中で一番好きなのは、魔女工場のビフィダ バイオーム コンプレックス アンプルです。エイジングケアに特化したもので、アンチエイジング用なのですが、僕も動画で、「二十歳になったらエイジングケアを始めましょう」と伝えています。20代後半の人にお勧めしたいものの中のひとつです。

2番目は、どれにしようかな、…COSRXのピュアフィットシカセラム。COSRXのブランドのいいところは、メインとなる成分の含有率が高いんです。

3番目は、導入液としても使えるし、セラムを使うときにだいたいいつも最初に使うものなのですが、Torridenのダイブインセラムです。低分子ヒアルロン酸とパンテノールがどちらも入っています。パンテノールで水分バリューを作りつつ、低分子ヒアルロン酸で膜を保持させ、保湿力を高めた状態で閉じるイメージです。それでしっかり保湿させて、それから浸透に時間がかかる“中くらい”だったり、“重い”系のセラムやアンプルを使うと、すごく馴染みやすいです。もう2年以上、リピートしています。

――「韓国だったら、男でも毎日、サンクリームは塗ります」

JUN:さすがです!成分にも強いこだわりがあるんですね。日本と韓国でメンズメイクの捉え方が違うと思いますが、その中で一番気になる部分はありますか?

イ・ミンヒョク:韓国だったら、男でも毎日、サンクリームは塗ります。日本だと、塗る男性と、塗らない男性とに分かれると思います。サンクリームはデコルテまでなど見えるところまでしっかり塗るのですが、日焼け止めだけではなくて、綺麗に見せる成分が入っているものを使います。

JUN:美に対する意識が違うんですね。

イ・ミンヒョク:それもあるかもしれませんし、韓国は、乾燥している国で、PM2.5などもあり、バリアーをしているというイメージも結構あります。

JUN:日本人男性でしっかり日焼け止めを塗っている方はそこまでは多くないかもしれません。

RIE:日本人男性だと、美容に対する意識は年代による差もあると感じますが、韓国では年代による差を感じますか?

イ・ミンヒョク:どうでしょう。あまり感じないかな。僕のお父さんも毎日、塗っています。日本でも、韓国でも、大学に通ったことがあるのですが、韓国では4人部屋の寮で、4人ともみんな朝起きたらサンクリームを塗って授業に行っていました。

RIE:サンクリームでお勧めはありますか?

イ・ミンヒョク:今、一番おススメはDr.Gのサンアップエッセンス。エッセンスのサンクリームなのですが、めちゃめちゃ軽いんです。下地とフェイスメイクに影響しにくく、メイク後にも塗れるんです。最近、ハマっています。

後は、beplainのクリーンオーシャンモイスチャーサンスクリーンがすごくいいですね。めっちゃ軽くて、水分クリームに近いサンクリームです。サンクリームは、膜を作るタイプと、内側からのタイプの2種類あると思いますが、beplainは内側からのタイプで、Dr.Gの方は表面に膜を作るタイプです。

JUN:その2つがあれば、しっかりプロテクトできそうですね。

イ・ミンヒョク:はい。僕は、首はbeplainで、顔はDr.Gです。

イ・ミンヒョク/(c)E-TALENTBANK
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――商品レビューは2週間自分の顔で試してから

RIE:話題を変えて、YouTubeチャンネルについて教えてください。今、45万人を超える登録者数がいると思いますが、最初のころは、韓国語講座だったり、韓国の食にまつわる話が多かったと思います。最初に美容動画をあげようと思ったキッカケを教えてください。

イ・ミンヒョク:YouTubeは、最初はダンス仲間内で共有しようと思って始めました。そこで、SHINeeのテミンさんの『Danger』のカバーダンスの動画を投稿したらちょっとだけバズって、それから、ダンスレクチャーの動画を上げたりしました。

そのあと、僕が韓国人ということを知った方が「韓国語を喋って欲しい」とコメントしてくださり、その後、韓国語講座をやったのですが、当時、日本語ネイティブの人が韓国語を教えるというジャンルでライバルがいなくて、僕がパイオニア的な感じだったので、みんなが見てくれた感じでした。

それから、もともと美容も好きだったので、韓国カルチャーに特化したチャンネルにしようと思った中で、Kカルチャー、Kフード、Kビューティーなどを全部やってみようとしたのが最初だった気がします。

JUN:その時もお肌が綺麗だったと思いますが、コメント欄で言われたりしませんでしたか?

イ・ミンヒョク:肌のケアを教えてください、みたいな声はありました。

JUN:2018年には、現在約1140万回再生されている「【美鼻】ブラックヘッドの治し方!! 本気で黒ずみ毛穴治したい人へ。 You can remove blackheads!」の動画を投稿されました。反響はどうでしたか?

イ・ミンヒョク:最初は3万回、4万回再生くらいだったのですが、1ヶ月くらい経ってから再生回数が毎日10万回くらいずつ増えました。ある日を境にグンと伸びて、「なんで、この動画だけ?」って思いました。原因はいまだにまったく分からないです(笑)。

RIE:チャンネルの中で、美容動画の割合を増やすキッカケは何かあったんでしょうか?

イ・ミンヒョク:再生リストが何個かあるのですが、ビューティーの再生リストが一番伸びていて、視聴時間も一番長かったんです。なので、みんなビューティーの動画だったら最後まで見てくれるかなと思って、美容の動画にシフトチェンジしました。2019年6月、日プ(編集部註:「PRODUCE 101 JAPAN」の意)に出るちょっと前くらいです。

RIE:美容動画のネタはどうやって考えるのですか?

イ・ミンヒョク:新商品が出たら、それがなぜ今出たのかは調べたりしますが、よくネタ探しで使っているのは、韓国の“ファへ”というアプリです。

そのアプリが韓国のコスメのすべてが網羅されているようなアプリです。このアプリのいいところは、いいところと悪いところを両方書かないとレビューが載らないのです。

ランキングとか新商品とかを常に見て、「今、こういうのが出てるんだ」とか、みんなの評価で「こういうメリットがあるけど、ここはダメなんだ」とか見ています。「これが売れ筋」みたいなものもあるので、片っ端から買ってみて、自分でテストして…という感じです。

RIE:例えば、使い始めてからどのくらい時間が経ったあとに動画にアップするのですか?

イ・ミンヒョク:まず2週間、自分で商品テストをして、2週間経ったら動画にあげるようにしています。セラムの新商品だったらこの新商品を2週間、トナーだったらこの新商品を2週間というように使い続けています。なので、本当に顔が足りないです(笑)

成分だけではなく、効果効能もちゃんとしゃべれた方がみんな信用してくれます。僕のチャンネルの特徴なのですが、“正直レビュー”を心掛けています。それがあるからみんな安心して、僕が紹介したものを買ってくれたりしているのですが、本当に顔が足りないのが悩みです(笑)

イ・ミンヒョク/(c)E-TALENTBANK
イ・ミンヒョク/(c)E-TALENTBANK

――YouTubeの男性視聴者のほとんどが男子大学生

JUN:メンズメイクのポイントを教えてください。

イ・ミンヒョク:やはり、ベースじゃないですかね。

アイラインとかは面倒くさいと感じる人もたくさんいると思いますし、アイラインが濃かったりすると「この人、何なんだ」と思われたりもするので、メンズメイクは肌をきれいに見せることが一番いいかなと思います。とにかく下地とベースだけはしっかりやって。

あとは、眉毛です。けっこう僕も、眉マスカラをしたりしています。それだけでも、あか抜けている感じが出たりします。

JUN:美容動画を本格的にやり始めてから、日本におけるメイズメイクの変化を感じることがありますか?

イ・ミンヒョク:あります。動画の視聴者が2〜3年前は95%女性だったのですが、今は75%が女性で25%が男性です。25%の男性はほとんどが大学生の男の子です。

インスタのDMで、「今、大学1年生で、スキンケアとメイクを頑張りたいのですがどうしたらいいですか?」という質問がよくきます。「男の子も、僕のチャンネルを見てくれるようになったのだな、スキンケアとメイクをしようとしているのだな」と感じるようになりました。

JUN:男性の割合が増え始めたのはいつごろですか?

イ・ミンヒョク:いつだろう。日プの終わりころが一番男性視聴者の割合が多かったです。美容動画と一緒にK-POPのMV解説などもやっていたので、K-POPが好きな男性が増えたことも大きかったと思います。K-POPが好きで、K-POPアイドルみたいになりたいから男の子たちもスキンケアを始めてみようと思い、僕の動画を見てくれたのだと思います。

――「これからは、僕自身をブランド化させていきたい」

RIE:ご自身についても、教えてください。最近、化粧品成分検定2級を取得され、事務所も移籍されました。これから活躍の幅が広がっていくのかなと思いますが、今、美容をはじめ“自分磨き”でやっていることはありますか?

イ・ミンヒョク:前の事務所を辞めてから、今の事務所に入るまで、3、4ヶ月間、独立でやっていました。そのときにクライアントさんや代理店さんとのやり取りを一人でやっていて、めっちゃ大変でした(笑) メールを返していたらいつの間にか夜になっていて、「いつ動画の編集しよう」と思ったのですが、そのときに、マルチタスクってすごいなと思いました。

社会人経験はあるのでビジネスメールはできるのですが、Zoomのミーティングなどを経験して、礼儀正しさってすごく大切なのだなとも感じました。なので、謙虚さを普段から意識するようにしています。

RIE:先日、YouTubeの中で、再出発だ、とおっしゃっていましたが、今後の活動について教えてください。

イ・ミンヒョク:コスメやスキンケアのジャンルでの活動を伸ばしつつ、1年後、2年後になると思いますが、自分のスキンケアブランドも作りたいなと思っています。

ファッションのお仕事ももっとしていきたいです。今は、YouTubeチェンネルがブランドになっているのですが、これからは、僕自身をブランド化させていきたいなと思っています。

JUN:では、最後にファンの皆様へメッセージをお願いします。

イ・ミンヒョク:今までは韓国の事務所だったこともあり、できることが限られた部分もありました。これからは、僕自身をブランド化するために、YouTubeの他にも、SNSなど色んなところで活躍していけるようにしていきたいなと思っています。

あとは、コロナが収まって、早くみんなと会えたらいいなと思っています。

JUN&RIE:本日は楽しいお話、ありがとうございました!

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