腎臓移植手術を乗り越えたピコが復活ライブにかける思い吐露「僕は二つの腎臓を失いました。今はそこに…」

2020.10.9 18:00

ニコニコ動画の“歌い手”として大人気を博し、メジャーの舞台で活躍されていたピコさん。

そんなピコさんは、2015年、5年間のメジャーアーティストの生活に終止符を打ち、再びインディーズを活動の場とする決断をしました。

そして、昨年には末期の腎不全と診断され、今年初めには家族からの腎臓移植手術を受けるという、大きな出来事もありました。

様々なことを乗り越えて、ピコさんは10月18日(日)に、有人と配信にてライブ「ピコ 復活ワンマンライブ〜かえってきたこーぴーちゃん!〜」を開催することが決定しました。

今回は、そんなピコさんに、復活ライブにかける思い、これまでのアーティスト活動について、病気についてなど、色々な思いを語っていただきました。
 
 

ーー「ピコ 復活ワンマンライブ〜かえってきたこーぴーちゃん!〜」の開催決定、おめでとうございます!率直に今のお気持ちをお聞かせください。

ピコさん(以下:ピコ):ありがとうございます。まずは開催することができて、ほっとしています。そして、またステージで歌えることがとても嬉しいです。
 
ーーコロナ禍にあって、多くのアーティストが難しい選択を迫られている中、今回有人ライブに踏み切られた訳ですが、その理由をお教えいただけますでしょうか?

ピコ:それについては、僕もとても悩みました。

でもやっぱり今まで待ってくださっていたファンの方々に対して、きちんと面と向かって「ただいま」「ありがとう」を言いたくて決意しました。
 
もちろん感染対策は万全に行った上で開催致します。遠方の方には生配信ライブでも楽しんでいただけると嬉しいです。

ーー今回のライブで一番楽しみにしていることはなんですか?
 
ピコ:病気をきっかけにフリーになってから、今回が最初のライブになります。
 
ステージの事からグッズに至るまで、全てに僕の想いが入っていて、責任もあります。
 
そんなライブを皆様がどう受け取ってくれるのかがとても楽しみです。

ーーそんなピコさんの思いの詰まったライブで、ファンの方に、当日、特にここに注目してほしい!というところはありますか?

ピコ:病み上がりなので、きっとファンの方やスタッフさんも、心配しながら見守ってくれると思います。でもそんなことを忘れてしまうくらい、前より強くなって帰ってきたピコをお見せできればなと思っています。
 
あと今回はコロナ対策でライブ中の声援が禁止されているので、声の代わりに鳴らすものとして、グッズで鳴子を作っています。きっとかなり面白い感じになると思うので、そこも注目してほしいですね(笑)

「盛り上がってるかー!」「カチャカチャカチャ!!!!」みたいな(笑)
 
ーー今までとはまた違った盛り上がり方が楽しみですね(笑)。それでは、これまでのことについても少しお聞かせください。ピコさんは2010年にメジャーデビュー後、2015年からインディーズに戻って活動されています。その大きな理由はなんだったのでしょうか?また、メジャーで活動している時と、インディーズに戻られてからの違いや、心境の変化などがあれば教えてください。

ピコ:理由としては色々ありますが、気持ちの面としては、自己プロデュースの大切さに気付いたから、だと思います。
 
色んなアーティストさんがいらっしゃるので、一概には言えませんが、自分の場合は自己プロデュースが活動に影響を及ぼす割合がとても大きかったので、自分の考えが良くも悪くも反映されやすいインディーズを選びました。
 
心境の変化というか、メジャーに居たころはインディーズの人が羨ましく見える場面もあったのですが、いざ自分がなってみると、メジャーでは当たり前だったことがとても難しかったりして…まさに隣の芝は青く見えてたんだなと実感しました。
 
もちろんインディーズだから出来たこともたくさんあったので、結果どちらの方がいい!というのは結論付けられなかったです。

ーーそんな様々な変遷を経てお仕事をされてきた中で、最も印象に残っている仕事を教えて下さい。

ピコ:(2014年に開催した)47都道府県ツアーです。
 
期間も短めで、本当に修行をしている感覚でした。何度も声が枯れたり、寝不足だったりと、大変なことばかりでしたが、全国のファンの方と触れ合って、普段はライブに来られない方との出会いがあったり、改めて自分はこんなにもたくさんの方に応援してもらえているんだと実感しました。
 
MCの為に各県の事を色々調べたり教えてもらったりもしました。今ではその経験のおかげで、〇〇県は何が名物、とかが割とすぐに出てくるので、公私共に役立っています(笑)

ーーそれは貴重なご経験でしたね!ピコさんは、先ほどお話にあった47都道府県ツアーをはじめ、これまでに、さまざまなライブやイベントの活動を行ってきたと思いますが、ピコさんが思う“ライブの1番の魅力”は何ですか?

ピコ:何かが生まれることだと思います。自分の生い立ち、このライブに至る経緯、見に来てくれている方のテンション、今日の天気、体調、会場の音の響き方などなど…。

色んな要因が全部関わって複雑に絡み合って、今日その場でしか起きないことが起きる。
それが笑いなのか、感動なのか、悔しさなのかもわからない。
でもその場にいる人だけが少なからずそれを共有できる。
その印象はずっと残って、思い出になっていく。

それが一番の魅力かなと思います。

ーーそれでは、次に最近のことについても伺えればと思います。6月には、Twitterで腎不全と診断されて1年が経ったという呟きをされておりました。病気の治療や手術、リハビリなど、大変なご苦労をされたと思いますが、闘病中、1番心の支えになったものは何ですか?
 
ピコ:1番が二つあります。

ひとつは、ファンの方々、友人やお仕事で繋がった方々、命を救ってくれた医療関係者の方々、かつて僕の曲を聴いてくれていた方、病気の告白を共感してくださる方々の、応援してくださる声です。

闘病中、もう今までのような活動を続けることはできないかもしれない、という不安がずっと離れませんでした。

そんな中、温かい言葉を皆様がかけてくださって、本当に嬉しかったし、安心しました。今まで通りじゃなくていい、自分らしく生きていけばいいと気付かせてくれました。本当に感謝しています。

もうひとつは、家族です。

特に母は、腎移植のドナーになってくれました。母の決断、想いがなければ、僕の未来は無かったでしょう。感謝してもしきれません。

僕は二つの腎臓を失いました。今はそこに二つの大きな想いが入っているのを感じています。

闘病中の姿/ピコ本人提供
闘病中の姿/ピコ本人提供

ーー大きな病気を経て、音楽との向き合い方に変化はありましたか?

ピコ:今は純粋に音楽を楽しみたいです。

病気と共に色々な邪念や因果を断ち切れたかなと思っています。
それが今後の音楽にも表れてくるだろうと思っています。

本当の意味での、初心。
デビュー前の「歌ってみた」を楽しんでいた頃の感覚に似ています。
 
ーー今後挑戦してみたいことは何ですか?
 
ピコ:新生ピコとしての活動をスタートする感覚でいます。
歌う事だけでなく、演技や作曲など幅広くやりたいです。

最近では、闘病がきっかけになったお仕事もいただけるようになったので、病気の怖さや、そのための備えなどをたくさんの方に伝えていきたいとも思っています。

将来的な大きな目標としては、自分の会社を立ち上げ、いつかプロデュースもやってみたいな、とも思っています。

ーー復活ワンマンライブへの意気込みを聞かせてください。

ピコ:ファンの方々には、本当に長い期間心配させてしまったし、不安にさせてしまったと思っています。そんな想いを一瞬で忘れさせるほどの、最高のライブにしたいです!

僕のライブ史上、一番想いの入ったステージになります。「ただいま」そして「ありがとう」を歌で、言葉で、全力で皆様に届けたいです! 

ーー最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします。

ピコ:こんにちは、ピコです。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
たくさん心配させてしまって、ごめんなさい。
 
ライブで逢えること、またライブ配信で届けられることを、こんなにも待ち望んだことは今までありませんでした。
僕自身も、きっとみんなも、飢えに飢えていることでしょう(笑)
溜まっていた全てを、この1日にぶつけてやりましょう!!!
 
今まで応援してくれてありがとう。
そして、これからもよろしくね。

ーー本日はありがとうございました!

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