TABARU、“欲張り”な女心を歌う新曲『タバルほおばる』に「食べ物への欲求は絶対的なものかな」
圧倒的な歌唱力で世界感を創り出す実力派シンガーTABARUさん。彼女は、昨年から日本橋高島屋の新スタイルカフェ「cafe VAVA」とタッグを組み「Music meets Sweets」をテーマに一流のパティシエと一流のミュージシャンがそれぞれのクリエイティブを制作する視覚・味覚・聴覚で伝える体感型企画「VAVA Sweets Project」にシンガーとして参加し、その一環で制作された楽曲「Beautiful World」は「TBS White Sacas 11th」テーマソングに抜擢されるなど、大きな注目を集めました。
そんなTABARUさんは、「VAVA Sweets Project」の第2弾楽曲として3月1日に『タバルほおばる』をリリースしたばかりです。
今回、E-TALENTBANKではこの少し不思議なタイトルの楽曲や、「VAVA Sweets Project」について、またTABARUさん自身のお話しもお伺いしました。
ー新曲のリリース、おめでとうございます!早速ですが『タバルほおばる』はどんな曲なのか、教えていただけますか?
TABARUさん(以下TABARU):ありがとうございます。『タバルほおばる』は、洋楽テイストも少し取り入れつつ、今までの私になかったような可愛い楽曲で、とてもいい感じに仕上がったと思っています。
この曲は、作詞作曲してくださったAkira SunsetさんとKENBOWさんと、編曲して下さったカルロスさんと一緒に、今年の初めにオーストラリアでコラボ合宿のようなことをさせていただいていた中で出来た楽曲なんです。その中で「どんな曲にする?」と相談をしつつ、作っていきましたね。
今回は、「VAVA Sweets Project」の一環ということもあり、スイーツに関連した楽曲を作るというのがテーマにあったんです。ただ、スイーツを連想させる言葉って「甘い」とか「ふわっとした」とかがあると思うのですが、すごくバリエーションが少ないと思ったんですね。そんな中で「どういう方向性にしようか?」という話になった時に「じゃあ、食べたいのに食べられない女心を歌っちゃおうか」という案が出て、今回の楽曲が出来ました。
ーでは、楽曲は提供してもらった、というよりは、クリエイターの方と一緒に作られた感じなんですね?
TABARU:そうですね。完成版をいきなり聞いたのではなく、途中経過を一緒に見ながら「あ。なんか、それいいね」というような感じの会話ややりとりをしつつ、作業を進めていったという感じです。
ーその合宿はどんな様子だったんですか?
TABARU:私は1週間、参加させていただいていました。ゴールドコーストの空港から1時間半で港に行って、また港から1時間半フェリーに乗ってやっと到着するという島が合宿場所で。孤島というか、本当に何もない島だったので、みんな集中して取り組んでましたね(笑)
ーなるほど(笑) そんな中誕生した『タバルほおばる』はタイトルがとても印象的な曲なのですが、どういう経緯でこのタイトルになったんですか?
TABARU:このタイトルをつけたのはAkira Sunsetさんです。韻を踏むという部分も含め「なんか面白いんじゃない?」と。そこにいた他の作家さんたちにも、このタイトルどうだろう?って聞いてもらったら「いいじゃん!」「なんか面白い」と評判が良かったので。じゃあ、これで行こうって話になりました。
ー自分のお名前がタイトルに入っているのってどんな気分ですか?
TABARU:なんかちょっと変な感じはしますよね(笑) 曲を紹介するときも「TABARUの『タバルほおばる』です」って言うと「え?TABARUさんの『ほおばる』じゃないんですか?」とか思われてしまいそうだなと。なので、私も最初は違和感がありました。ただ、曲の紹介で「自分の名前が2回言えるってお得だな」とも思いました(笑) あとは珍しいタイトルなので「え~、なにその曲?」って興味を持っていただくきっかけになるかなとも感じています。私のファンの方達も「タイトル面白いですね」って言って下さったり、先にタイトルだけ先行して発表したので「どんな曲かすごく楽しみです」とも言っていただきました。
ー先日、『タバルほおばる』の配信と同時に、同曲のMVも解禁されました。とてもPOPでカラフルな仕上がりになっていますが、撮影中の思い出はありますか?
TABARU:MVにはスイーツがたくさん出てくるんですが、そのスイーツに囲まれたシーンが多いので、ずっといい匂いがしていました(笑)
ーあれは、本物なんですね!?
TABARU:本物です!全部本物で、食べるシーンもありました。私は甘いものが大好きなので、とても幸せな気持ちで撮影させていただいていたんですが、MVの監督さんは「甘いものは苦手じゃないけど、俺は気分が悪くなる」って仰っていたのが印象的でしたね(笑)
ー今回の楽曲は、昨年リリースされた『Beautiful World』に続き、「Music meets Sweets」をテーマに一流のパティシエと一流のミュージシャンがそれぞれの クリエイティブを制作する視覚・味覚・聴覚で伝える体感型プロジェクト「VAVA Sweets Project」の第2弾楽曲だそうですが、スイーツと音楽のコラボというのは、新しい試みかと思います。このプロジェクトについてはどんな思いを持っていますか?
TABARU:五感ってすごく大事だと思うんですね。音楽を聴きながら美味しい紅茶とか飲んだら「すごく合うな」とか「ああ、この曲にはこの食べ物ってすごく気持ちいいな」とか思ったことがある方は多いと思います。
あと、レストランを経営されている方から、食欲をそそる音楽というのもあるというお話を伺ったことがあって。「うちの料理にはこの曲が合う」っていうセレクトをされてる方とかもいらっしゃるとか。そう考えると目で見て、食べて、そして耳で聞いてっていう五感はとても大事だなって思うんです。
「VAVA Sweets Project」はそれらが混ざり合っている面白いプロジェクトですよね。そして、私は食べることがすごく好きなので、参加出来ることがすごく嬉しいです。
ーTABARUさんは、スウィーツはお好きですか?一番好きな甘いものは何でしょう?
TABARU:食べ物全般大好きです!一番好きなスイーツ…。難しいですね(笑) なんでも大好きなのですが、選ぶとしたら果物が特に好きですね。果物を使ったお菓子とか。
あと、今回のMVには、昨年の楽曲『Beautiful World』のコラボスイーツであるベレムを作ったパティシエのディエゴ・ロザーノさんにご出演いただきました。MV中にはそのベレムがたくさん出てくるんですが、それを食べた時にやっぱり美味しいなと思いましたね。中にクプアスという、アマゾンフルーツが入ってるんですけど、その酸味とすごいホワイトチョコレートの絡みがとてもマッチしていて美味しかったです。
ー曲中では「甘いものが食べたい」気持ちと「綺麗になりたい」気持ちがせめぎ合う女子の心を歌っていますが、同じようにTABARUさんが日頃自分の中で戦っている“欲求”のようなものはありますか?
TABARU:あ~。でも、食べ物への欲求は絶対的なものかなって思います(笑) 歌詞の中で、“PM8過ぎたって食べたい”というような歌詞があるんですけど、8時過ぎてもお腹は空くよね!って思うじゃないですか。でも仕事柄、寝る前に食べちゃいけないなとか。ただ、食べたいものを食べちゃいけないって思ったり、ダメだ!って言われると余計に食べたくなるっていうのはありますね(笑)
欲望に負けてしまった後は、まず罪悪感しかないです(笑) でも、すごく幸せな気持ちの方が大きいかな。後は、気休めですけど、ウォーキングに行ったりして調整をするようにしています。
ー曲の中では「キレイになりたい」など、理想も歌っているTABARUさんですが、ご自身には「こうなりたい」と思うような憧れの方がいたりイメージはありますか?
TABARU:あります!Instagramとかで、キレイな人見つけたら即フォローしちゃうんです。男性がキレイな女性を目で追ってしまう気持ちがすごく分かるというか。自分もつい見てしまいます。スタイルにしても、オシャレにしても、自分を磨いている方ってそれだけでストイックでかっこいいと思うところはありますね。
あと、精神面では、気持ちのしっかりした人というか、芯の強い女性に憧れます。わがままとか頑固ではなくて、芯のしっかり通った女性にはとても憧れますね。
ー今、気になるインスタグラマーはいらっしゃるんですか?
TABARU:ストイックにトレーニングされている方の投稿はつい見てしまいますね。トレーニング風景の動画とかを見て、自分でも出来そうなものは参考にしたりもします。
ー最後に、このインタビューを読んでいる方へのメッセージをお願いします。
TABARU:今回「タバルほおばる」で、私の曲を初めて聞いて下さる方も多いと思います。今後も「VAVA Sweets Project」は続けていきますので、その中でいろんなスイーツを連想したりするような曲もお届け出来ると思いますので、ぜひまた聞いて下さると嬉しいです。