アキシブproject・神宿・フィロソフィーのダンスらが冬の野外会場で熱狂ライブ【「IDOL CONTENT EXPO 〜冬の大無銭祭〜」1日目レポート】
アイドルの合同ライブイベント「IDOL CONTENT EXPO@イオンモール幕張新都心 supported by ダイキサウンド 〜冬の大無銭祭〜」が1日、2日の2日間にわたって千葉・イオンモール幕張新都心にて開催された。
5回目となる同イベント。のべ1万2千人の観客が詰め掛けた5月の「初夏の大無銭祭」に続いて、今回も2日間開催となった。のべ60組以上のアイドルグループが出演する豪華イベントにも関わらず、完全無料という太っ腹さも前回と同じだ。
1日目となった1日は、朝から快晴。トップバッターの「それでも時代はまわってます。」は、青空の下、グランドモールの野外ステージにあがった。ただ、晴れたとはいえ、野外は空気が冷たい。それでも時代はまわってます。のメンバーは、観客に向かって、「みなさん寒いよね。公式グッズの豚汁があるので、堪能していってください!」と、今回、オフィシャルグッズとして登場した豚汁(500円税込)をアピールしていた。
2番目に登場したのは、「人を動かすのは全力な姿のみ」という信念のもと2017年2月にライブデビューした6人組「きゃわふるTORNADO」。日本武道館での超満員ワンマンライブを目標に活動する彼女たちは冒頭、1人ずつポージングを決めてかっこよくアピール。「みなさん盛り上がって行きましょう!」と会場を煽ってから全力パフォーマンスをスタートさせた。
6人はブルーとブラックを基調にしたジャケット風の衣装で、キレのあるダンスを披露し、1曲目から会場を虜に。2曲目は雰囲気が変わり、片想いをしている女の子の気持ちを歌い上げた「星空ディスティネーション」で観客を魅了。3曲目に、盛り上がりソングをもってきて、再び会場のボルテージを上げた。3曲目の最後には「ラスト!みなさん、一緒にジャンプしてください!」と呼びかけ、「朝早い時間から体を動かしてくれて、ありがとうございます!」とファンに感謝した。その後も、KissBeeWEST、メガメガミ、あそびダンジョン、Fullfull Pocket、さくらシンデレラと続き午前中だけでも7組のアイドルがステージを彩った。
イオンモール幕張新都心の「大無銭祭」の特徴は、なんといっても、総勢60組以上のアイドルが、5分単位の調整時間はあるものの朝の10時過ぎから夜の9時近くまでぶっ通しでライブを行うこと。それぞれの持ち時間は15分から25分前後となるが、きゃわふるTORNADOのようにテイストの違う楽曲を組み込んで多様な魅力を表現するグループもあれば、KissBeeWESTはMCタイムを作って「大阪から来ましたKissBeeWESTです。今日、“初めましての方”もたくさんいると思いますので」と前置きして1人ずつ自己紹介を行った。
衣装もグループごとに特徴があり、「大人になっても遊び心を忘れたくない」というコンセプトで人気の5人組「あそびダンジョン」は、メンバーがそれぞれ、緑、ピンク、赤、黄色、青を取り入れたカラフルな衣装姿を披露。個性的な楽曲で、独自の世界観を演出した。美少女たちが集結した王道アイドルグループ「さくらシンデレラ」は9人全員が純白のドレス姿で登壇。
アイドルファンの間で話題のイベントということで、どのグループもセットリスト、衣装、MC、さらには登場の仕方から退出時の演出まで細かいところまで気を配っており、「大無銭祭」という大きなイベントの中で自分たちの世界観をしっかりと演出。ファンにとっては、お目当てのグループだけではなく、地方から遠征してきたグループも含めて、多彩なアイドルのライブを体験できる場所であり、アイドルとの思いがけない新しい出会いも生まれる場所となっている。
中盤でひと際、歓声を集めたのは「フィロソフィーのダンス」。コンテンポラリーなファンク、R&B、哲学的な背景を持つ歌詞とダンスが特徴で、8月リリースの両A面シングル「イッツ・マイ・ターン/ライブ・ライフ」では、オリコン・チャートでデイリー1位、ウィークリー・チャート7位を記録。12月16日から初の全国ツアーを開催するなど勢いに乗っている4人組だ。
フィロソフィーのダンスのライブでは、SEが始まると登場を待ちわびたファンから早くも歓声があがった。4人は登壇すると、観客に背中を見せてポーズを決め、1曲目をスタート。キレのあるダンスと力強いボーカルに魅了されたファンは、リズムをとりながら身体を小刻みにゆらし、メンバーたちと一緒に楽曲を楽しみ始めた。コール&レスポンスなどアイドルのライブでは定番のパフォーマンスもあり、超満員に膨れ上がっていた観客エリアと一体となったパフォーマンスで会場を沸かせた。
夜のとばりが下りても会場には熱いアイドルファンが集い、ライブは熱気を帯びていくばかり。トリの前には神宿がステージにあがり、「盛り上がって行くよ!」と会場を煽ってから1曲目をスタート。曲中でメンバーたちがタオルを持ち、「一緒に回すよ!」「全員で回すよ!」と声を掛けると、観客席のファンもタオルを頭の上で回し始めた。MCタイムでは、メンバーが「『朝から来たよ』という人?」と声を掛けると、午後8時を過ぎた会場では多くのファンが手を上げ、メンバーたちは「すごいね」と感動の様子。「みんなといれば寒くないね」、「うん、暖かい」と笑顔を見せ、冬の夜の野外ステージで熱いパフォーマンスを繰り広げた。
この日、トリを務めたのは、“渋谷と秋葉原をつなぐアイドル”アキシブproject。ミニスカートのメンバーもいたが、寒がる様子もなく、元気にステージに上がり、4曲連続のノンストップのライブを行った。パフォーマンスを終えると、「1日目の今日はトリを務めさせて頂くということで、4曲ノンストップでお届けしました」とにっこり。「1日目、私たちがビシッと締めくくれて嬉しいです」と笑顔を弾けさせた。