三上ちさこ、「MEGA★ROCKS」で完全復活を印象づけるライブパフォーマンスを披露

2018.10.13 12:00
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三上ちさこ

エフエム仙台が仙台市内の各ライブハウスとタッグを組み開催したライブサーキットイベント「MEGA★ROCKS」。

今年は10月6日(土)に開催され、初参戦となった三上ちさこは、darwinのステージに立った。東北出身の三上は今年2月に、同じ仙台のライブハウスMACANAに出演して以来の仙台公演だったが、ライブ自体も実に8ヶ月ぶり。バンド・メンバーはベースの上田健司をバンマスに、ギターakkin、ドラム松原“マツキチ”寛、キーボード櫻田泰啓、マニピュレーター近谷直之という強力な布陣で臨んだ。

定刻になるとSEと共にメンバーが現れ、最後に三上が登場すると大きな歓声が上がり、1曲目の「1004」がスタート。三上の“復活”の思いを込めて作られた同曲は、先日MVが公開されたばかりで、耳にしたことのあるファンもいたはずだ。メンバーのユニゾンリフによる力強さと三上の伸びやかな歌声。後半に向けてテンションも上がっていき、ステージ上を縦横無尽に歩き、ジャンプし、オーディエンスに手を上げパフォーマンスする三上の姿に、1曲めから8ヶ月のブランクは感じなかった。

続いて「Ride On The Beetle!」「Parade For Destruction」と立て続けてに披露。いずれもアッパーチューンで、「1004」のテンションを受け継ぎながら、会場を大いに盛り上げた。怒涛の3曲を歌いきった三上は、息を切らしながらもホッとしたような表情を浮かべる。

ここで、11月28日に13年ぶりのフルアルバム『I AM Ready!』をリリースすることや、2019年に待望の全国ツアーが決まったことを発表すると、待っていましたと言わんばかりの拍手が上がっていた。 続いて「皆さんにとって、今日を生き抜く勇気になりますように」という言葉とともにバラート曲「dear」を披露した。ピアノとストリングスを基調にした静かな出だしから徐々にバンド・サウンドが折り重なり、そこへ三上のボーカルが訴えかけるように届くと、言葉の一つ一つがグッと胸を打った。

ラストは「Anti Star」。曲に入る前に、改めて感謝の言葉を述べ、そして、ここをスタートに武道館へ行こうと叫ぶ三上に、強い意志と迷いのない覚悟が感じられた。そして「Anti Star」が始まり、サビのフレーズを「ラララ~」で歌う場面では、観客に「歌って!」と呼びかけると、それに応えてフレーズを合唱する。最後に「夢をあきらめるな! 君ならできる!」という三上の言葉は、見ているもの全てに訴えかけていると同時に、三上自身を鼓舞する言葉であったに違いない。 強力なバンドメンバーもさることながら、それに負けないパフォーマンスを見せた三上のMEGA★ROCKSは、大きな盛り上がりの中幕を閉じたが、2日後には大阪のライブサーキットイベント、MINAMI WHEEL2018にも出演。仙台を更に超えていくライブで、武道館が決して非現実的ではなく、実現をしっかりと予感させるものだった。

本格的に再始動を果たし、完全復活を印象づけた三上ちさこ。前述のとおり、来年には全国ツアーも控えており、ますますブラッシュアップされていくに違いない。その動向にぜひ注目していこう。

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