U-zhaanと坂本龍一による「energy flow」の新解釈「energy flow – rework」リリース
1999年にリリース、インストゥルメンタル楽曲のシングルとしては史上初のオリコン1位を獲得、『ウラBTTB』に収録された楽曲「energy flow」が、20年の時を経た今、坂本龍一、そしてタブラ奏者のユザーンによって新たなアレンジを施され、リリースされたことが発表になった。
1999年当時「この曲を、すべての疲れている人へ」 というキャッチコピーとともに、日本中を空前の癒しブームで包んだ「energy flow」、今回の新アレンジに際しては坂本龍一より「この曲を、すべての疲れたタブラへ」という謎のコメントもとどいている。
ユザーンと坂本龍一が新たに奏でる「energy flow」、その名も「energy flow – rework」。ただいまより、commmonsのオフィシャルサイトでフリー視聴開始。Spotify、Apple Music、AWAなどの各サブスクリプションサービスの他、iTunes Storeおよびにハイレゾでの配信も同時にスタート。詳しくはcommmonsのオフィシャルサイトをチェック。「energy flow – rework」の楽曲が出来上がるまでに坂本龍一とユザーンが交わしたメールのやり取りも、制作過程として一部公開されている。
【U-zhaanコメント】
きっかけは、2015年の正月にNHK FMで放送された「坂本龍一 ニューイヤー・スペシャル」です。療養中だった教授の代役として僕がナビゲーターをつとめさせていただいたのですが、その番組中に「教授の既発音源に合わせて僕が勝手にタブラで共演する」という企画があって。まずタブラが参加できる余地がありそうな曲を選んだあとに楽譜を取り寄せてもらい、譜面とにらめっこしながらアレンジしました。それがとても楽しかったんですよ。そのときは「Tibetan Dance」と「Asience」の2曲をやりましたが、またいつか他の教授の曲も演奏してみたいなと思っていました。
そのしばらくあと、2016年の夏に渋谷のRed Bull Studios Tokyoを使わせてもらえる機会があり、そこでこの「energy flow – rework」の元になるトラックを録りました。タブラの音だけで「energy flow」の冒頭部分を演奏し、それをループしたトラックを作って。本当はその上にラップを乗せようと思っていたのですが、ループができあがった時点でなんだか満足してしまい、時々ひとりで「やっぱりこれ気持ちいいなあ」と思いながら聴くための個人的な録音物になっていました。
先日、教授の『BTTB』のリマスター盤が出ることを聞き、「そういえば僕も2年前に『energy flow』のメロディーでループトラックを作ったんですよ」と伝えて教授に音源を聴いてもらったところ「いいじゃない。これ完成させようよ」と言ってくださって。「マジですか。じゃあ、教授も何か切ない音を入れてください」とお願いした結果、できあがったのがこれです。