小沢健二のツアーに満島ひかりがボーカルとして参加
2018.4.24 17:00
薄暗い照明で始まったオープニング・ナンバーの曲中、「ボーカル、満島ひかり」と紹介があると、客席から大きなどよめきと歓声が起こった。満島は全曲でドラムパッドを操りながら歌い、エレキギターを弾き、曲によっては演劇的要素を加えるなど、メンバーの要として活躍。ライブ中盤の人気曲『フクロウの声が聞こえる』では、満員の東京国際フォーラムが鮮烈なイメージで満たされた。
小沢と満島は昨年12月、日本初のアップル・ミュージック制作による配信番組”Tokyo, Music &Us”で共演。同番組でライブ収録された『ラブリー(東京湾上屋形船ライブは雨)』は、小沢の最新シングル『アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)』のカップリング曲にもなっている。
小沢は「アップル・ミュージックの収録では、リハーサルなしのぶっつけ本番にもかかわらず、声が気持ち良く合った。対談の内容からも、『ラブリー』一曲をギターで歌うのではなくて、大編成のライブ全体を一緒にやるイメージが浮かんだので、参加を打診してみた。満島さんには歌だけでなく、演奏にも演出にも美術にも、どんどん参加してもらいました」とコメントしている。
満島以外にも個性的なメンバーぞろいの大編成バンドだが、メンバーの座る椅子はすべてが打楽器になっており、全員が演奏を止めて打楽器を打ち鳴らす場面も。『東京恋愛専科』ではストリングス・セクションが楽器をケースに仕舞ってシャボン玉を吹き続けるなど、ユーモラスな演出で、客席とステージに笑みが目立った。
また、冒頭のメンバー紹介で写真家・奥山由之が紹介され、37人目のメンバーとしてステージ上で写真を撮り続けたことも見逃せない。残る公演は4月29日大阪城ホール、5月2・3日日本武道館で予定されている。