中島みゆき、2年ぶりオリジナル・フルアルバム『相聞』発売で、田家秀樹氏によるライナーノーツも公開

2017.11.24 14:06
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中島みゆき

中島みゆきの2年ぶり通算42枚目となるオリジナル・フルアルバム『相聞』が発売された。

2年ぶりのオリジナル・アルバムのタイトル『相聞』は、万葉集でその三大構成の一つ“相聞歌(そうもんか)”=“恋歌”から来ている。このアルバム『相聞』の最後に収録された「慕情」こそが、同アルバムを代表する“恋歌”だという。同曲は今年4月からシニア層を虜にした倉本聰脚本のテレビ朝日系 帯ドラマ劇場「やすらぎの郷」主題歌として書き下ろされた楽曲。ドラマの放映に伴ってゴールデンならぬシルバータイムと命名された平日昼の時間帯に半年間に渡って毎日流れた。人生の終盤戦をリアルに描いた同ドラマと重なるように、ふと立ち止まって人生を考えるような同曲の歌詞は多くの人の心を打った。ドラマが終わってからも反響は止まず、中島みゆきとしては「地上の星」以来14年ぶりに有線J-POPリクエストランキング1位を獲得した。

この「慕情」で歌われている「限りない愚かさ」と「限りない慕情」。この二つの感情が、アルバム『相聞』収録曲全10曲を通して色々な視点で表現されている。8曲目には平原綾香のアルバム『LOVE』のために書き下ろした楽曲「アリア-Air-」のセルフカバーも含まれている。この「アリア-Air-」から、「希(ねが)い」と続き、ラストの「慕情」へと繋がる流れは圧巻の一言。是非「音」に向かいあって聞いて欲しい1枚になっている。

そして、通算42枚目のオリジナル・アルバム発売に伴い、購入者特典が今回も豊富にラインナップされる。紀伊國屋書店新宿本店では11月26日まで『相聞』の発売を記念したスペシャル店頭DAYを開催。先着特典の告知ポスターをはじめ、本イベントでしか手に入らない貴重な賞品も抽選で用意されているとのこと。

各特典と賞品の詳細は、中島みゆき オリジナル・アルバム『相聞』商品特設ページにて確認できる。

トピックとしてもうひとつ。ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスが運営する音楽配信サイト「mysound」では、音楽評論家の田家秀樹氏によるライナーノーツが公開された。「相聞」を“愛おしさ”に溢れた“無私”なアルバムである。と言い切る同氏のライナーノーツは読み応えのある内容となっているので、ぜひサイトをチェックしてみてはいかがだろうか。

また、今週末11月26日からは『中島みゆき「夜会工場」VOL.2』が、いよいよ東京都・府中の森芸術劇場を皮切りにスタートする。来年1月にはファンからの要望に応え、数量限定で『相聞』アナログレコード(LP盤)の発売も発表したばかりの中島みゆき。今後の活動からますます目が離せない。

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