SILENT SIREN メジャーデビュー5周年の記念すべき日に日本武道館公演 “奇跡”を起こした夜
SILENT SIRENがメジャーデビュー5周年記念日となる11月14日、6月からスタートした全26本の全国ツアー「5th ANNIVERSARY SILENT SIREN LIVE TOUR 2017『新世界』」のファイナル公演として日本武道館でワンマンライブを行った。
2015年1月17日に初の日本武道館公演を行った彼女たちにとって、ロックの聖地でのワンマンは2度目であり、今回は2daysでの開催となる。1日目の11月13日はライブタイトルに“軌跡”というワードを掲げ、結成から7年、メジャーデビューから5年の歴史を彩ってきた代表曲を中心にラインナップ。今年3月にEMI Recordsへの移籍第1弾シングルとしてリリースされた「フジヤマディスコ」をアンコールのラストナンバーとして披露し、大きな盛り上がりの中で幕を閉じた。そしてメジャーデビュー記念日であり、ツアーファイナルを飾る翌14日は“奇跡”というタイトルの元、前日からの流れを受け継ぐように「フジヤマディスコ」でライブはスタートした。
“SILENT SIREN”と記された大きな帆を張った船を模すステージセットの上で、海軍をイメージしたという白い衣装を纏ったすぅ(Vo、G)、あいにゃん(B)、ひなんちゅ(Dr)、ゆかるん(Key)の4人が熱いパフォーマンスを繰り広げていく。
「みんなで“奇跡”を起こしちゃうような夜にしたいと思います!」(すぅ)そんな言葉で勢いを加速させながら、「吉田さん」「What Show is it?」「爽快ロック」といった前日には披露されなかったキラーチューンを織り交ぜながらライブは続いていく。
中盤ではサイサイのライブではおなじみの“サイサイコーナー”へ。今回のツアー中、公演ごとに様々なゲームで対決を繰り広げてきたメンバーたち。ファイナルバトルとなったこの日はすぅとあいにゃんが敗北を喫し、後日、罰ゲームとして“巨大ワニとの対決!”が決定するという一幕も。
楽しい振りつけで会場が一体となった「あわあわ」では、あわあわダンサーズとして安田大サーカスのクロちゃんがサプライズで登場。幸せな冬ソング「フユメグ」や、大切な人への想いをあたたかく描き出すバラード「AKANE」、ハイテンションで会場を揺らした最新シングル「ジャストミート」、クールなロックチューン「kaleidoscope」など、レーベル移籍後の多彩な楽曲群で今のサイサイの魅力を鮮やかに提示してもいく。武道館を巨大なダンスフロアへと変えた「DanceMusiQ」、ロックとポップが高濃度で融合したサイサイにしか生み出せないキラーチューン「チェリボム」で最高潮に達した後には、すぅが“新世界”と名付けた今回のツアーに込めた想い真摯に伝える。
「人生は旅みたいなもので何が起こるかわからない。でも悩むことや悲しいこと、ムカつくことを乗り越えたら、その先にはきっと楽しいこと――“新世界”が絶対に待ってると思います。これからも私たちはしっかりと前を向いて、みんなを超絶いいところへ連れていけるように頑張りたいと思います!」(すぅ)
本編ラストはこれまでライブでしか披露されてこなかった最重要楽曲「シンドバッド」。メンバー4人の想いのこもった演奏をバックに、武道館にいるすべて人が輝かしい未来への道しるべとなるよう「♪wow wow」と高らかに声を上げ、感動的なエンディングを迎えた。
アンコールでは「どちゃくそポップな曲持ってきました!」とすぅが叫び、未発表の新曲「パパヤパヤパ」を披露。そしてオーラスとなる「ビーサン」で、この日最高の盛り上がりを見せてライブは大興奮のまま終了した。
メジャーデビュー丸5年を迎えた記念日を最高のライブで飾り、6年目への大きな一歩を踏み出したSILENT SIREN。来月12月27日にはレーベル移籍後初、約1年9ヵ月ぶりとなる通算5枚目のフルアルバム「GIRLS POWER」のリリースが決定している。さらに2018年1月10日にはワンマンライブ「SILENT SIREN新春ライブ2018年~今年は戌年です~」を東京・渋谷TSUTAYA O-EASTで、2月11日にはライブイベント「SILENT SIREN サイファミVSサイサイ」を東京・EX THEATER ROPPONGIで開催。
そして3月18日からは全32公演の全国ツアー“Girls will be Bears TOUR”がスタートすることも発表された。これまで手にした様々な経験と、そこで築き上げてきたサイファミ(サイサイファミリー=ファンの総称)との絆を胸に、SILENT SIRENという船はここからもたくさんの“奇跡”を巻き起こしながら“新世界”を目指して、“デビュー10周年”を目指して楽しい“軌跡”を描き出していってくれることだろう。