東京ドラマアウォード2017 「逃げ恥」が5部門制覇の快挙 星野源は主題歌賞を受賞
TBSで2016年10月クールに火曜ドラマ枠で放送した『逃げるは恥だが役に立つ』が「東京ドラマアウォード2017」連続ドラマ部門のグランプリに選ばれた。
さらに主人公・森山みくりを演じた新垣結衣が主演女優賞、みくりと“仕事”として契約結婚する津崎平匡を演じ、ドラマの主題歌「恋」も担当した星野源が主題歌賞、演出の金子文紀が演出賞(※『カルテット』『あなたのことはそれほど』も含めての受賞)、プロデューサーの那須田淳がプロデュース賞を受賞。5部門制覇という快挙を成し遂げた。
「東京ドラマアウォード」は、作品の質の高さだけではなく、海外発信も見据え“市場性”“商業性”を重視し、“世界に見せたい日本のドラマ”というコンセプトのもと2008年に創設され、今年で10回目を迎えた。
今回は昨年7月から今年6月までに放送されたドラマの中から、日本映画テレビプロデューサー協会および、新聞、テレビ誌各社のドラマ担当、テレビ各局のプロデューサーによって選考された。
TBSではこれまで、2010年に『JIN-仁-』、2014年に『半沢直樹』、2015年に『TBSテレビ60周年特別企画 日曜劇場 天皇の料理番』が連続ドラマ部門で、2011年に『99年の愛〜JAPANESE AMERICANS〜』、2013年に『ダブルフェイス 潜入捜査編』『ダブルフェイス 偽装警察編』(共にTBSとWOWOWの共同制作)、2016年に『赤めだか』が単発ドラマ部門でグランプリを獲得している。
このたびグランプリを受賞した『逃げるは恥だが役に立つ』は、海野つなみの同名マンガが原作。「職ナシ」「彼氏ナシ」「居場所ナシ」の主人公・森山みくり(新垣結衣)が、恋愛経験のない独身サラリーマン・津崎平匡(星野源)と「仕事」として契約結婚。「夫=雇用主」、「妻=従業員」の雇用関係で恋愛感 情を持たないはずが、同じ屋根の下で暮らすうち、妄想女子とウブ男は徐々にお互いを意識し出す…というラブコメディだ。“ムズキュン”な展開が話題となり、物語が進むにつれ視聴率が右肩上がりで上昇、最終回では平均視聴率20.8%と初回の2倍以上の視聴率を獲得した(視聴率はビデオリサーチ調べ・関東地区)。
また、エンディングで星野が歌う「恋」に合わせてキャストが踊る“恋ダンス”も一大ブームを巻き起こした。プロデュース賞を受賞した那須田淳は、授賞式の壇上で司会の石坂浩二からの「何をコンセプトに?」と いう質問に対して「“何気ない日常、声に出せないことを声に出して語り合う”という昔ながらのテレビドラマにあることをコンセプトに制作しました」と話し、受賞に対して御礼の言葉を述べた。