「無名」アーティストなのに楽曲は超有名!?著名人から絶賛を受ける曲を歌う今注目のアーティストとは?

2017.7.28 11:18

あなたは「C&K(シーアンドケー)」というアーティストを知っているだろうか。「紅白出場が夢」だと公言してはばからない、デビュー10年目の彼らが今じわじわとブレイクへの兆しを強めている。

【写真】C&K KEENの地元鹿児島県鹿屋市でふるさと納税ライブ開催

C&K」はまだまだ“知る人ぞ知る”アーティストであるが、先日出演した日本テレビ系情報番組「スッキリ!!」では、彼らが6月にリリースしたシングル曲「Y」をスタジオで生披露した彼らの歌声が、MCの加藤浩次らを魅了。彼らの目標を聞いたMCの加藤浩次は、紅白出場に太鼓判を押し、彼らが出場しなければ今年の紅白は見ない、とまで宣言したほどだった。この放送は当日のネットでも大いに話題となり、Twitterのトレンドにも彼らの名前がランクインしていた。

さらに、特筆すべきなのは「Y」が日本の名だたるトップミュージシャンから非常に高い評価を受けていることだ。東京スカパラダイスオーケストラ 谷中敦がTwitterで「これはなんにも関わってないんだけど 笑 もうもう良すぎて何回も聴いちゃう。凄い、。是非聴いて欲しい。感動を共有したい。C&K『Y』」とMVを紹介。C&Kがテレビに出演しているのを見たGLAY TERUがTwitterで「C&K凄く良い。素晴らしい歌唱力と歌詞。グッときますね。」とコメント、コブクロ 黒田俊介は「あ~~~良い曲。#CandK#Y#死ぬ程キー高い#絶対カラオケで歌われへん曲#カラオケ行かへんからいいけど」と「Y」を紹介したほか、槇原敬之は自身のレギュラーラジオ番組にて絶賛した。

その他にも、彼らのファンを公言する著名人は多い。有安杏果(ももいろクローバーZ)、三浦春馬、土屋アンナ、奥華子、柏木陽介(サッカー選手・浦和レッズ)、鈴木えみ、スザンヌなど、錚々たる面子が顔をそろえる。

知らない人のために改めて説明すると、C&Kは、CLIEVY(クリビー)とKEEN(キーン)からなる男性二人組シンガーソングライターユニットだ。その音楽性は、ディスコ、ファンク、ソウル、レゲエなどのブラックミュージックをルーツに、 フォークや80年代の歌謡曲、クラブミュージックまで幅広いジャンルに至る。アーティストとして進化を続け、本人たち曰く「”ネクストブレイク”の期待が高い新人10年目(笑)」。その圧巻の歌唱力と歌詞の世界観、見る人を飽きさせないステージパフォーマンスで観客の心をぐっと掴む彼らは、実は知る人ぞ知る目覚ましい活躍ぶりを見せているのだ。

特にその人気はKEENの地元・九州(鹿児島)で凄まじく、初の1万人ライブは東京ではなく、福岡県・マリンメッセ福岡にて開催、チケットは即完。さらに、鹿児島では県民的大スター的な扱いで、小田和正、関ジャニ∞、嵐、AIなど数組の名だたる有名アーティストしか実施されない鹿児島アリーナの2DAYS公演のチケットが即完したほど。同年8月に福岡県・海の中道海浜公園野外劇場で行われたライブでは1.5万人の観客が集結した。

また、昨年7月には「熊本のために出来ることをやりたい」という思いから、熊本地震後、熊本城二の丸公園でフリーライブを開催するという持ち前の行動力を示し、5000人を動員したことは報道番組のニュースとしても大きく取り上げられたこともある。

そして、街中、ラジオ、テレビで流れている音楽を認識でき、全世界で毎月1億人を超える人が利用するアプリ「Shazam(シャザム)」では、この「Y」がShazam Japan邦楽チャート5週1位を獲得していると言い、この結果に対して同アプリの担当者に取材したところ「『Y』が短期間に3万人以上に検索されたのは、ファンだけではなく初めてC&Kの曲を聴き、気になった人がたくさんいて、さらに検索したという結果でしょう」と分析する。

ここまで彼らのことについて色々と語ってきたが、改めて最初の問いかけをしたいと思う。「あなたは『C&K(シーアンドケー)』というアーティストを知っているだろうか」。

その答えはきっとほとんどが「NO」だろう。何を以って有名なのか、基準は極めて曖昧なものだが、CDチャートやダウンロードサイトのトップに登ることが、“有名”なアーティストの指標なのであれば、ライブで1万5千人を集客し、多くの著名アーティスト・著名人から熱烈な支持を受け、アプリでの検索数が1位になるほど耳に残る歌を歌っているアーティストであるにも関わらず、彼らは“無名”であることになる。

しかし、少しずつではあるが、一部の熱狂的なファンだけではなく、影響力のあるマスコミなどを通してその存在を世間に知られ始めているC&K。今後は、デビュー以来目標としている“紅白歌合戦”出場に向けて、それぞれの地元、鹿児島県鹿屋市と栃木県小山市で、紅白出場を祈願した野外ライブを敢行。特にCLIEVYの地元・小山市でのライブは、九州地方で絶大な人気を誇る彼らが、その熱気を徐々に東に広げる意味も込めて、知名度を上げるためのフリーライブとなっており、彼らの本気度が窺える。

また、7月26日には、話題の楽曲「Y」を収録した、5th ALBUM「55」をリリース。このアルバムは、7月25日付のオリコンアルバムデイリーランキングで3位を獲得した。“無名”から“有名”へと手がかかりそうなところまで来た彼らの歌声を耳にする機会は増えることが予想される。

まだまだ“知る人ぞ知る”彼らの存在。ぜひこのタイミングで、何がそんなに人の心を掴んで離さないのか、彼らの歌声を確かめてはいかがだろうか。

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