浜田省吾がプロデュースを務める中嶋ユキノ ”手間暇がかかる手法”で制作したファンタジックなMVを公開
2017.7.27 11:45
「わたしのはなし」は不器用な主人公が本当の自分について独り語るモノローグとなっており、誰もいない部屋の額縁や写真立て、スケッチブックなどの中のイラストが歌い、踊り出す、しんとした世界の中で自分を見つめ直していくようなミュージックビデオに仕上がっている。
このミュージックビデオの監督は、昨年の「Best Short Films Fes. 2016」の東京大会グランプリ作品で、カンヌ国際映画祭でも上映された「Paradise」を制作した新進気鋭の映像作家、大澤健太郎が務めた。
実写で撮影された映像を、一枚一枚手書きでイラストに描き起こしてアニメーションにする、ロトスコープという手法を使って制作されている。ロトスコープを使ったミュージックビデオと言えば、古くは1985年、a-haの「Take on Me」などが有名だが、人海戦術で1コマずつイラスト起こしを行うため、非常に手間暇がかかる手法として知られている。
8月9日にはこの「わたしのはなし」を含む2ndフルアルバムがリリースとなる中嶋ユキノだが、アルバムを受けてのイベント、ツアー、ワンマンライブなども続々と発表になっており、今後の情報にも注目が集まるだろう。
【大澤健太郎コメント】
楽曲の持つ暖かく優しいイメージを、ロトスコープというアナログな手法で表現してみたいと思いました。
歌詞の内容も自分の内面をさらけだしているような印象を受けたので、それを少し抽象的に表現できたらと思い、コンテンポラリーダンサーの方に、歌詞をイメージして踊っていただきました。
夜の誰もいない部屋、間接照明の優しい光の中で、机に置かれたスケッチブックや壁に飾られた絵の中の人物が動き出す、ファンタジックなビデオに仕上がったと思います。