大塚 愛、“香る”三大都市ツアーが地元で千秋楽「これが私のぶれない心」

2017.7.10 12:35

4月12日に発売した大塚 愛の8枚目のオリジナルアルバム『LOVE HONEY』を引っさげたツアーが、7月9日に地元大阪にて千秋楽を迎えた。

東京・名古屋・大阪と三大都市を廻る「LOVE HONEY TOUR 2017~誘惑の香りにYOUワクワク~」と銘打たれた今回のツアーは、会場で大塚がプロデュースしたアルバムと同名の”香り”を体感することができる。この”香り”は、ファブリック・スプレーとしてアルバム『LOVE HONEY』とセット販売されているものであり、大塚がアルバムの世界観を香りで表現している。さらにステージ上にはいくつもの巨大な花”ビッグフラワー”が設置。この”ビッグフラワー“は、クリエイティヴカンパニーNAKEDが制作したもので、大塚がアルバム収録曲「サクラハラハラ」をテーマソングとして提供した、NAKEDのアート展「FLOWERS by NAKED 2017-立春-」の展示品の一部にもなっていた。

始まりはアルバム1曲目に収録されている「HONEY」から「サクラハラハラ」へと続き、美しく魅惑的な世界に引き込まれていく。キーボード&マニュピレーター、キーボード、ベース、ギターをバックに引き連れた今ツアーは、アルバム『LOVE HONEY』の打ち込み+生楽器のサウンド感をよく表した布陣だ。

大塚がアルバムの中で一番気に入っているという「QueeN」からは、DISCO風の照明でヨーロッパのナイトクラブへと様変わり。大塚も観客も自由に体を揺らしながら会場をあたためると、「make up」、続く「ユメクイ」では、大塚がエレキギターを披露して魅せる。

ピアノ弾き語りでは、「モノクロ」に加え、大塚が”今歌いたい楽曲”を各会場ごとに楽曲をセレクト。千秋楽の大阪では、ロケットスニーカーを弾き語り「あたりまえに苦しんで、あたりまえに感動して、あたりまえに生きていきたい、君と」というメッセージを、歌とピアノというシンプルな世界観でしっとりとメッセージを伝えていた。

弾き語り明けからは、大塚が「ライブで皆と一緒に盛り上がることをイメージして作った」という「女子シェルター」をはじめ、「TOKYO散歩」「HEY!BEAR」など、会場一体となって大合唱。

本編最後のMCでは「私は、これからも音楽・クリエイティブ通して、生きている葛藤や悲しみ、感動、喜びを伝えていきたいです。これが私のぶれない心です」と語り、ドラマ主題歌でも話題になった「私」を披露した。

アンコールでは、「SMILY」「フレンジャー」「さくらんぼ」とおなじみの楽曲を。会場の熱がピークとなったところで「日々、生きていれば」で幕を閉じた。

“夢のような現実”を皆さんに体感して欲しい。とツアー前に話していた大塚 愛。名古屋公演のMCで、「アルバム『LOVE HONEY』は音だけではない、映像や香りが一体となった、ひとつの芸術。そんなアルバムを届けることができて満足している」と語ったように、まるでひとつの映画を見ているかのように、ストーリーと音楽と映像が一体となった世界。まさに夢と現実の境目の無い世界に連れて行かれた、そんなライブだった。

今後は、テレビ朝日夏祭り、情熱大陸ライブ、ROCK IN JAPAN FESと夏フェスへ出演したのち、9月にはデビュー14周年を祝う一大イベント「LOVE IS BORN ~14th Anniversary 2017~」が待っている。彼女の頭の中に広がる世界が今後どのような形となって表現されるのか、楽しみにしたい。

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