真空ホロウ、これにて終幕!17年のバンド活動に終止符を打つラストライブ開催&独自コメント到着

2023.2.19 19:45
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真空ホロウ『真空ホロウへようこそ』

2月18日、真空ホロウの最終公演『真空ホロウへようこそ』が代官山UNITにて開催された。

真空ホロウは昨年11月に17年のバンド活動に終止符を打つことを発表。その一週間後、まだ音楽界隈の動揺が静まらないうちにキネマ倶楽部にてワンマンライブを敢行し、大成功を収めたばかりだ。

本公演は正真正銘のラストライブということもあり、かねてより親交のあるアーティストや音楽関係者を含め多くのオーディエンスが会場に駆けつけた。また、「真空ホロウ写真展」と称し、会場の壁には2012年から今までのライブ写真が所狭しと飾られるなどファンにとっては嬉しいイベントも。これまでのバンドの歴史を振り返る演出がメンバーの心意気を感じさせた。

ソールドアウトとなった場内は異様な熱気を放ってメンバーの登場を待ち受ける。やがて暗転し、松本明人(Vo./Gt.)、MIZUKI(Dr./Cho.)そしてサポートメンバーの是永亮祐(Ba.)がステージに上がると早くも会場が沸き立った。

張り詰めたような緊張感を轟音の『シンデレラコンプレックス』で解き放ち、「真空ホロウへようこそ」の決まり文句で火蓋を切ると『知らんけど』『週末スクランブル』『バタフライスクールエフェクト』と激しいナンバーで立て続けに攻め、煽るメンバーにオーディエンスの拳が応える。

十分に会場をあたためると『CAGE』『こどものくに』『誰も知らない』『眩暈』『ゲシュタルト』といった松本の歌唱力が冴えわたるミドルナンバーでオーディエンスを魅了。MIZUKIの表情にも引きつけられる『あのね』『ただ今日を消化するために生きています。』『おんなごころ』で二人の多彩な表現力を見せつけ、『アトサキ』『バイバイゲーム』で“聴かせる”セクションを締めた。

青い照明の元、凛とした静寂を『被害妄想と自己暗示による不快感』のイントロが突き抜け、『共犯』『闇に踊れ』『ホラーガールサーカス』『アナフィラキシーショック』が追随。会場の一体感もあいまって、クライマックスに向けて最高潮の盛り上がりを見せてゆく。結成当初より不動の人気を誇るナンバーということもあり、涙を見せるファンの姿も多く見られた。

そしてアンセム的な位置づけでもある『MAGIC』では松本がオフマイクで、MIZUKIはスツールの上に立って全身でコール&レスポンスを呼びかける。徐々に大きくなる場内の声援に乗せてエネルギーのほとばしる演奏と歌声を繰り広げ、熱烈な拍手を受けて本編が終了。MC一切無しの20曲を堂々と駆け抜けた。

間髪入れずのアンコールに応えてメンバーがステージに再登場。松本は『I K I R U』の歌詞を、<もって17年><僕らのペースで>などと変えて一人一人に訴えかけるように歌いあげ、MIZUKIは目に涙を光らせた。

「17年間の全身全霊の感謝を込めて。いつかまたどこかで、もう一つの未来でお会いしましょう」松本がこの日初めて口にした言葉のあとで、ついに訪れたラストは『虹』が飾った。真空ホロウが世に知れ渡る契機となり、これからもファンの心に虹がかかるように、そういう想いを込めて選ばれた大団円にふさわしい一曲だ。二人向かい合い惜しむように最後の一音を演奏し終えると「真空ホロウ、これにて終幕!」と松本が締めくくり、二人は深々と一礼。「ありがとうございました」とオフマイクで叫ぶ松本、MIZUKIの二人がステージを去った後も、多くの「ありがとう」と鳴りやまない拍手が響き続けていた。

なお、本公演の模様をその場で収録した臨場感あふれる唯一無二の映像を収めたSDカードが終演後に販売された。こちらの映像にさらにカメラ台数を増やした再編集バージョンも3月上旬にダウンロード販売する予定。この日泣く泣く足を運べなかったファンもぜひチェックしてみてはいかがだろうか。

【真空ホロウ・MIZUKI コメント】

真空ホロウに加入してから、大きな目標を掲げ、もがきながら明人さんと頑張ってきました。目標が成し遂げられなかったのは悔しいですが、やれることをやってきたので後悔はなにひとつありません。
なにより真空ホロウを通じてたくさんの方に出会えたこと、すごく嬉しく思います。
丸5年、明人さんの素晴らしい歌を浴びてドラムを叩けた日々は本当に楽しかったです。
真空ホロウを応援して頂けた皆様、
本当に本当に本当にありがとうございました!!!!!
そして明人さん17年間お疲れ様!

真空ホロウ
ドラムコーラス
MIZUKI

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