CIMBA、暴漢に襲われ外傷性くも膜下出血に倒れた実体験から生まれた新曲「マダシネナイ」独自コメントが到着
2月8日、シンガー、ソングライター、プロデューサーとして活躍するCIMBAが、自身の実体験をもとに感じた想いを綴った新曲「マダシネナイ」をリリースした。
2022年7月28日(木)未明に路上で暴漢に襲われ、外傷性くも膜下出血により命が危ぶまれるほどの状態になったCIMBA。新曲「マダシネナイ」は、事件の数日後、ICUで意識を取り戻して初めて死と直面していた事実を知ったという体験から、家族、仲間、ファンへの想いを込めて作られた。
アップリフティングなトラックの上に「どうせなら楽しめ一度きりのLIFE」というワードからスタートし、「目覚めたら病院のベッドの中 サンキュ神様 ラッキーな人生だ」と歌詞にあるように、一聴するには重いテーマを掲げているのにも関わらず、彼のブレないポジティブな世界観が広がっている。
しかし、実際にはパニック障害などの後遺症も残っており、同じ悩みに苦しんでいる人が共感出来るワードを散りばめるなど、しっかりとしたメッセージ性も含まれている。さらにジャケットにも事件発生時の本人の頭蓋骨のCT画像が使われており、彼がどれだけ危険な状況であったかがうかがえる。
昨年はアルバムリリースに加え、コロナ禍で約2年延期されていた渋谷クラブクアトロでのワンマンライブも成功させ、さらに前へと進もうとしていた矢先に起きた事件。あえて実体験の思いを込めたこの作品を、2023年の一発目のシングルとしてリリースすることとなった。
【CIMBA コメント】
事件前後数日の記憶が本当にほとんどなくて。
大阪でライブが終わって仲間と別れてホテルへ帰る途中、1人になったところで事件に巻き込まれたみたいです。
医者の話では後頭部を鈍器のようなもので1発ガツンとやられたんじゃないかって話でした。
ICUで気がついて医者から本当に生きるか死ぬか危なかったんですよって説明されたんですが、正直全然記憶がないのでその頃はとにかく毎日吐きそうなくらい頭が痛いってくらいで実感もあまりありませんでした。
硬膜外血腫、くも膜下出血、両側前頭葉脳挫傷と診断され、右脳の損傷が特に酷かったことから最初は体左側の麻痺で歩くことも出来なかったし、頑張って物事を考えてもまとまらないし、口が上手く動かなくて言葉が喋りにくい症状もありました。
リハビリ中、もしかしたら後遺症は残ってしまうかもしれないから覚悟しておいてと言われ、ひょっとして今後ライブとか曲作りとかもう出来ないのかなってめずらしく落ち込んだりもしました。
でも入院中、仲間や家族からあったかい励ましとか、早く飲み行こうぜ!退院したら頭殴らせて!とかw バカで笑えるメッセージもずっと届いてて。
ネガティブになりかけた自分がバカに思えて、とにかく早く復帰してみんなと遊びたい、ライブして歌ってみんなと騒ぎたいって思ってたら、まさかの3ヶ月後にはステージで歌ってました。
医者には奇跡だと言われました。
この事件を機に人生の考え方も大きく変わって。
よく明日があるか分からないって言うじゃないですか、あれってマジなんだって改めて実感したというか。
死ぬまでにあと何曲作れるか、あと何枚アルバム作れるのか、あと何回ステージに立ててあと何回皆でこの時間を共有出来るのか。
後悔ないように、自分に正直に生きて死ぬ時はめっちゃ笑って逝きたいなと。
今もまだパニック障害だったり日常の中で急にしんどくなる時もあるけど、きっと皆も何かしら生きててしんどい事あると思う。
辛い時こそポジティブに笑って前を向くきっかけにこの曲がなったら嬉しいです。