古内東子、ラブソングにおける歌詞のこだわりとは?「考える時は自分に言い聞かせています」

2022.4.19 18:30
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古内東子

デビュー30周年を迎えるシンガーソングライターの古内東子さん。1993年にリリースした「はやくいそいで」でデビューし、以降さまざまなラブソングで、多くの人から支持を得ています。

2月21日には、デビュー30周年記念プロジェクトの第1弾となるニューアルバム『体温、鼓動』がリリースとなり、そのアナログ盤が4月27日に発売されます。また、4月30日からはライブツアーが開催される予定です。

今回は、そんな古内さんに、ご自身の活動や、ラブソングを書く上で大切にしていることなどについて伺いました。
 
ーー古内さんは今年デビュー30周年となります。ご自身の活動を振り返ってみて、印象に残っていることや、ターニングポイントはありますか?
 
まずデビュー出来たことや、そこに至るまでの数年間のプロセスは、私の人生にとってもちろん最大のビッグイベントでした。

その後から今に至るまでの中では、何度か行わせていただいたアメリカでのレコーディングが印象に残っています。あちらのミュージシャンの数々のプレイを目の当たりに出来たのは、良い経験でした。

それに加えて、ピアノの弾き語りを始めたことも、最も大きなターニングポイントだと思います。
 
ーー20歳でアーティストとしてデビューされて以来、一貫してラブソングを書かれている古内さんですが、過去と現在で、詞の書き方など、何か変化したことはありますか?
 
基本的にはほとんど変わっていないと思います。メロディーを先行して作り、それに乗せる形で言葉を探していくというか、引っ張って来るというか。

言葉のチョイス自体は、その時々で多少変わっているかも知れません。「だわ」を「だよ」にしたり、「あなた」を「君」に変えたり…といったようなことです。あくまでマイペースというか自然体なので、そこまで自分では意識していないのですが。

ーーラブソングを書く上で大切にしていることや、こだわっている部分は何ですか?
 
どちらかというと、ほんの些細なことが恋愛においては重きを占めると思うので、そういう「上手く言葉には出来ないんだけど、忘れたくないこの気持ち」みたいなものを書きたいといつも思っています。

あとは、あくまで普段着の飾らない言葉でありつつ、綺麗な日本語であれ、と歌詞を考える時は自分に言い聞かせています。音符と言葉のイントネーションの相性が悪いと、何と言っているか伝わらなくなるので、言葉を生かすためにメロディーを変えたりもしますね。
 
ーー4月末からはアニバーサリーイヤーのライブツアーを開催されますが、意気込みなどあればお聞かせください。
 
30周年にかこつけて、行きたいところ、いつもは行けないところにお邪魔するツアーです。ニューアルバムでさらにフィーチャーされたピアノの音色とともに、私の新旧のラブソングに心ゆくまで浸っていただけたら嬉しいです。

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