THE SPELLBOUND、苦楽を共にして深まった“絆”語る「より良い関係性を育んでいけたら」

2022.3.11 18:30
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(c)Masanori Naruse

BOOM BOOM SATELLITESとして国内外で高い評価を受け、バンドの活動終了後はサウンドプロデューサーとしても活躍する中野雅之さん。そして、オルタナティブロックバンド・THE NOVEMBERSのフロントマン・ソングライターであり、サポートギタリストなどの活動も行う小林祐介さん。そんなお二人が新しく立ち上げたバンドが、THE SPELLBOUNDです。

2021年1月より5ヶ月連続でデジタルシングルをリリースし、同年の7月には初ライブを敢行するなど、精力的に活動しています。2022年2月23日には、満を持してファーストアルバム『THE SPELLBOUND』をリリースしました。

今回は、そんなTHE SPELLBOUNDのお二人に、バンド結成の経緯や、活動を通じて変化した関係性などについて伺いました。
 
ーーTHE SPELLBOUNDの結成の経緯として、中野さんがTwitterでボーカル募集を行った結果、1番最初にDMで立候補されたのが小林さんだったということですが、多数の応募者の中で、中野さんが小林さんを選んだ決め手は何だったのでしょうか?
 
中野雅之さん(以下、中野):一言で言えば勘です。勿論、THE NOVEMBERSの音楽と歌詞は大好きでした。久しぶりに小林君と会って、小林君の言葉使いや所作など何か共通の価値観を感じました。最初はテスト期間としてスタートさせましたが同時に一緒に音楽を作るには未完の部分も多いなとも感じました。もし一緒に作るなら産みの苦しみがあるだろうし、足りない物を獲得して埋め合わせていくには時間も労力も掛かるかも知れないけど、その先を見てみたいと思って覚悟を決めたタイミングがありました。
 
ーー小林さんは、過去に“中野さんの音楽が始まるわくわく感と、自分の衝動的な使命感で立候補した”と語られていますが、中野さんの音楽のどのようなところに、特に魅力を感じますか?
 
小林祐介さん(以下、小林):音楽に限らず、生きる姿勢をリスペクトしています。大事なものを心から大事にすること。決して現実から目を背けず、かつ理想を失わない揺るがなさ。成熟した大人の眼差しの中に子供のようにまっさらな“感動”への渇望があること。そんな彼の人間性や生き様はそのまま作品に表れていて、沢山の人を幸せにしてきました。僕もその一人です。同じ目線で音楽を作っていきたいです。

(c)Masanori Naruse
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ーー楽曲制作やアルバムリリース、ライブなど、約2年の活動を経て、お二人の関係性に変化はありましたか?
 
中野:苦労した甲斐があって、信頼感と感謝が生まれました。この先も高みを目指してより良い関係性を育んでいけたらと思います。

小林:たくさんの時間を一緒に過ごしていろんな話をしてきました。制作やライブでの苦楽を共にしてきたこともあり、信頼感や絆が生まれたと思います。尊敬する先輩・師匠のような存在でありながら、友人としての親しみも感じています。
 
ーーお二人が楽曲制作を共にするようになって、お互いに影響を受けたことはありますか?
 
中野:言葉にするのは難しいですが日々様々な面において影響を受けていると感じています。何より小林君が音楽制作に喜びと驚きと感動を与えてくれるので、それは僕にとって何にも代え難い事です。

小林:たくさん影響を受けました。どういうことを考えて、どういう生き方をしているか、どう生きたいかがそのまま音楽に出るということ。より毎日を楽しんで、一生懸命生きてみたいと思うようになりました。

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