磯山純、コロナ禍で気付いた“音楽と向き合う”大切さ「時間をかけて臨めた」
茨城県水戸市出身のシンガーソングライター・磯山純さん。
ワンマンライブを行えば1500人規模をソールドアウト、自主開催した野外フェスでは延べ2万人の動員を記録するなど、冠番組も持っている地元水戸・茨城では絶大な支持を得ています。
コロナ渦で持ち前のライブが制限される中、積極的に配信での活動に取り組んできた磯山さん。そんな彼が”全力”の文字通り精魂込めて作り上げたフルアルバム『Sing for you』が12月24日にデジタルリリースされます。
今回は、そんな磯山さんに、コロナ禍における音楽活動について伺いました。
ーーコロナ禍での楽曲制作・音楽活動には変化があったと感じたミュージシャンの方も多いと聞いています。磯山さんがここが1番変わったなと思われる点を、良い点・少し残念だなと思う点、それぞれをお教えいただけますでしょうか。
配信ライブですかね。
当初は配信用のカメラのレンズの付け方、外し方も分からなかったのですが、今は配信ライブ用にスタジオを借りて、4Kのカメラ7台、ミキサー、スイッチャー…。業者か?と思うような機材を揃えて、取り組めるようになりました。
渋谷でライブを開催した時に自前の機材で同時配信もしていたのですが、たまたま、プロ野球の中継などをしている映像会社の社長をやってらっしゃる方が観に来てくれて、「これは仕事になるよ!」って言われたのが、なぜが嬉しかったですね(笑)
そして音楽と向き合える時間が増えました。
今まではフェスを開催していて、それにまつわる事務的なこと、営業的なこと、運営に関わる全てのことに時間を費やしていたので、どうしても音楽のことだけ考えるという時間が少なくなっている現状がありました。
そんな中、図らずも音楽と向き合える時間が増え、曲作りも練習もレコーディングも時間をかけて臨めたので、それは良かったです。
少し切ないなと思うことは、アーティストはもちろんですが、音楽に関わるスタッフの方々も大変な思いをされていることですね。音楽に情熱を持って臨んでいる方が仕事を続けていけるように、本当に微力ですが、仕事を生み出していけたらと思っています。