ディーン・フジオカ、アーティストとしての黒ジャケットステージ姿を公開。「歌って踊れるようになりたい」アーティストとしての抱負も
DEAN FUJIOKA(ディーン・フジオカ)が12月22日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールでライブ「DEAN FUJIOKA Special Live『InterCycle 2016』」を開催した。2016年の顔として活躍したDEANは、今年は以前に旅をしながら制作したというボーダレスなアルバム「Cycle」もリリースしている。
初の年末ライブという今回はそんな彼のこだわりがぎゅっと詰め込まれた内容となった。もちろん会場は満員。ラグジュアリーに装飾されたブラックのジャケットを纏ってステージに現れたDEANは、アルバム「Cycle」の1曲目「My Dimension」を歌う。音源よりもダイナミックにアレンジされたこの曲に続いて、ダンサブルな「Midnight Messenger mabanua REMIX」を披露する。「レッツダンス!」という掛け声でDEANがダンスを始めると、会場が一気に沸き立った。さらにミディアムなロックナンバー「Mr.Taxi」では「あなただけしか見えない」と歌い、性別を問わず場内にいた全ての人が頬を赤くさせた。
ライブ中盤ではダンスにも挑戦。「April Fool」はミュージカル風、「Banana Muffin Blues」の後には剣を用いるアクロバティックな武術太極拳を披露した。DEANが「ここをスタートにして歌って踊れるようになりたい」と語ると観客からは惜しみない拍手が贈られた。
またこの日はフランク・シナトラの「Why Try To Change Me Now」をピアノを弾きながら歌うサプライズも。演奏後に「緊張したー!」と笑顔を弾けさせ、その健気さにファンは感動した。さらに「2016年はみんなのおかげで最高の年になりました。これはささやかなお返しです」と雪が降るような演出でナット・キング・コールの「The Christmas Song」も歌唱した。
そしてアニメ「ユーリ!!! on ICE」の主題歌「History Maker」からライブは再びDEANの世界観へと戻っていく。「History Maker」は繊細な旋律と美しいメロディが特徴のナンバーだ。だが曲の中には燃えるようなパッションが込められている。初めてライブで演奏されたこの日のステージで、DEANは躍動感あふれるアクションを交えて、内に秘めたエネルギーを爆発させた。そして「InterCycle 2016」はクライマックスへと向かう。DEANの楽曲の特徴はヒップホップの流れを組んだループミュージックを基軸に、世界中を旅しながら集めた言葉や音で構築されていること。国境を跨いで、多言語を操り、興味のあることにマルチに挑戦していく。そんな彼の姿勢がこんなユニークなポップソングを生んだのかもしれない。「Sweet Talk」「Priceless」で本編の最後を飾った。
大声援のアンコールでは「Midnight Messenger」を初披露する。この曲は台湾で作ったという中国語曲。バックスクリーンに歌詞と対訳が表示され、DEANは曲に込めた思いをきちんとファンに伝えた。「これが本当に最後の曲だから、歌って、踊って、暴れて、みだれて!」と叫んだ「Showdown」では、舞台いっぱいを使って音楽の楽しさを表現する。場内もここぞとばかりに今年最後になるDEANと逢瀬を満喫した。最後にDEANは「来年は歌手活動をもっといっぱいやって、歌番組に出たり、ライブもたくさんやりたい」とファンに2017年の抱負を語りスペシャルライブの幕を下ろした。