BRAHMAN、『Slow Dance』表題曲の音源とライブ映像を同時公開
9月22日にリリースされるBRAHMAN Single & Live Movie『Slow Dance』の表題曲が、音源の先行配信とライブ映像というふたつの形態で9月10日に同時公開された。
「Tour 2021 -Slow Dance-」と題した本ツアーはBRAHMANの特徴のひとつでもある静と動の静にスポットを当て、スローな楽曲を中心に構成したもの。コロナ禍の今だからこそ実現したショーライブだ。今回公開された先行配信とライブ映像の両方を堪能することで、『Slow Dance』が音源と映像をコンパイルした作品になった意味と必然性が伝わるはずだ。
「Tour 2018 梵匿」以来3年ぶり、全国5箇所を回った本ツアーは、彼らがコロナ禍において初めて行った有観客の主催ライブ。BRAHMANの特徴のひとつでもある静と動の静にスポットを当て、スローな楽曲を中心に構成した内容となった。コロナ禍だからこそたどり着いた、従来のパンク/ハードコアのライブにない演出をふんだんに盛り込むことで観客の度肝を抜いた。
コロナ禍以前、BRAHMANのライブといえば、観客が生み出す混沌とステージが渾然一体になるのが常となっていたが、ここではまばたきを一切許さないような試みが展開されたのだった。
ライブ後にその凄さがSNS上で一気に広まったのは記憶に新しい。大げさでもなんでもなく、本ツアーはBRAHMANが結成25年を超えて開いた新たな扉である。ライブというよりも映画や舞台作品という印象が強く、それでいて紛れもないBRAHMANなのである。
そんなツアーを受けて発表される新作が『Slow Dance』だ。本ツアーのタイトルであり、ライブのエンディングで初めて披露されたのがタイトル曲「Slow Dance」。民族音楽的なギターフレーズで幕を開けるこの曲は、一聴すると原点回帰のようにも感じるが、聴き進めていくうちに最新系のBRAHMANとなっていることに気がつくはずだ。
映像集は「Tour 2021 -Slow Dance-」の模様を収めたBlu-ray/DVDが収録される。これはBRAHMANにとってコロナ禍でしか開催し得ないライブであり、非常に作品性の高い内容でもある。この映像と音源を併せて鑑賞することで初めて「Slow Dance」の世界が完成する。ぜひ、この興奮を味わってはいかがだろうか。