claquepot、初の単独ライブツアー「claquepot offline live tour 2021」開幕
完全暗転の無音状態の中、1曲目『flying』のバンド演奏スタートと共に華麗にclaquepotがステージに現れる。フロアの熱が一気に高まる中同曲でオープニングを飾ると、温かな手拍子に包まれる中はじまった『pointless』、そして「(コロナ禍で)声は出せないけど踊るスペースは空いてるでしょ」と呼びかけくり出されたダンスナンバー『choreo』とダイナミックに楽曲をノンストップで披露していった。
その後のMCで、やっとワンマンが出来た喜び、ライブを生で出来る喜びを噛みしめファン一人一人に向け思いを伝えると、「今まで7~8年活動していて、初期の頃の曲で大切に温めてきた曲です、噛みしめながら歌いたいと思います」と、ピアノのイントロが印象的なバラード、『むすんで』をしっとりと艶やかに歌い上げた。オーディエンスはまっすぐにステージを見つめながら、息を吞みその歌声に聴き入っていた。
しっとりとした雰囲気も束の間、『home sweet home』では自然と手拍子が起こり、会場は歓声や、言葉ではなく、手拍子で通じ合う空間になっていった。その流れを逃さないままMCで「みなさんの顔が見えるライブっていい」と対面してライブをできた喜びを改めて噛みしめながら「僕はまだまだ前に進む。付いてきてくれますか!」とオーディエンスを沸かせたclaquepotは、前向きなアッパーチューン『ahead』でバンドメンバー紹介を含めたソロアレンジパートが展開され、続く『sweet spot』では、楽曲に負けない程の激しい照明の演出と本人のパワフルなパフォーマンスも相まって詰めかけた約300人のボルテージは最高潮に達した。
その後本編では全11曲を歌い上げライブが終了したと思われたが、鳴り止まない拍手の中「claquepot offline live tour 2021東京はこれにて終了ですが、本日はスぺシャルなゲストが来てくれています!」と言うclaquepotの呼び込みとともに、ステージには盟友RUNG HYANGと向井太一が登場。
突然のサプライズに空気は一気に盛り上がりを見せ、6月23日にリリースしたEP『PARK』より、タイトルナンバーの『PARK』がステージ上で繰り広げられる中、レーベルという垣根を超え3人で自由に歌い上げるclaquepotは「寂しかったのよ。こういうのが欲しかった」と告げる。さらに、もう一曲EP『PARK』収録曲から『So good』を披露し、1部が終了。かと思いきや、同EPの『Flow』が流れてしまうというハプニングが発生。そんな状況の中、「せっかくだから、、、やっちゃいますか」とRUNG HYANG x claquepot x 向井太一で急遽『Flow』もパフォーマンスし、オーディエンスと演者共に自然と身体が動いてしまう生ライブならではのサプライズで会場は一体感に包まれた。
なお、夜に開催された二部では『PARK』歌唱後、RUNG HYANGの「今日は何の日でしょうか!?」という声に合わせて、ライブ当日(28日)に誕生日を迎えたclaquepotへのバースデーケーキが登場。突然のサプライズにclaquepotも「本当に気がつかなかった!嬉しい。皆やるなぁ~(笑)」と感動した様子で、オーディエンスも含め記念すべきライブとなったのではないだろうか。
そんなスペシャルなclaquepot初単独ライブツアー東京編は終了。しかしこの後も「claquepot offline live tour 2021」は、福岡、名古屋、大阪と続くので、ぜひお近くの方は会場まで足を運んでみてはいかがだろうか。