ゴーゴー・ペンギン、ライヴEP『Live from Studio 2』を11月27日にデジタル・リリース
ゴーゴー・ペンギンは「英国ジャズ界のレディオヘッド」と称されているが、Aphex TwinやFour Tetのような複雑さに加えて、ロック、ジャズ、ミニマリズムの影響も受けており、パンチの効いた、実験的でありながらも常に美しい音楽を生み出している。
そんな彼らがアビイ・ロード・スタジオで録音されたライヴEP『Live from Studio 2』を11月27日にデジタル・リリースすることを発表、先行トラック「Petit_a」がリリースされ、ライヴ映像も公開となった。
10月30日に、ロンドンのアビイ・ロード・スタジオにある伝説的なスタジオ2で撮影されたヴァーチャル・コンサート「GoGo Penguin Live from Studio 2」をライヴ配信した。ザ・ビートルズが選んだスタジオとして世界的に有名なスタジオ2は、ユニークな空間であり、神話であり、神聖な空間であり、素晴らしい音響に恵まれており、バンドにとっては、ライヴ・コンサートの映像を撮影するのに最適な場所だった。
ベーシストのニック・ブラッカは「誰もいない会場でライヴをしたくなかったんだ。何となく、誰もいない部屋でコンサートのエネルギーを作り出そうとするのは変な感じがしたのだけど、2015年にスタジオ2でEPを録音したことがあって、その空間を気に入っていたから、ここでライヴを撮影するのは理にかなっていたんだ」と説明した。
また、これにピアニストのクリス・イリングワースも「ここは本当に特別な空間。ぼくたちが興奮して仕事ができるような親密な場所でライヴ・コンサートで得られる興奮感に近づくことのできる場所を探していたんだ」と同意していた。
ドラマーのロブ・ターナーは「ぼくたちが演奏するとき、常にお互いに反応しているが、観客にも反応する。スタジオ2には、そこで演奏してきた素晴らしい音楽やミュージシャンたちの亡霊が宿っている。あの場所自体が雰囲気を持っているんだ。 ぼくたちの前にどれだけ多くのことが起こり、ぼくたちの後にどれだけ多くのことが起こり続けるのか、時間の広がりを本当に感じることができる場所なんだ」と部屋の音が全てだと語った。
このヴァーチャル・コンサートはもともとはライヴ・イベントのみを目的としたものだったのだが、バンドはスタジオ 2でのレコーディングからインスピレーションを得て、常連プロデューサーのジョー・ライザーが監修したパフォーマンスとサウンドにとても満足しできたため、コンサートから7曲を選んでデジタル・オンリーのEPとしてリリースすることになったという。
先行配信された1stシングルの「Petit_a」は、今年リリースされた最新アルバム『ゴーゴー・ペンギン』の日本盤のみのボーナス・トラックとしてリリースされたものだが、バンドのお気に入りであり、ライヴで演奏することを特に楽しみにしていた曲だという。
この曲を含め『Live from Studio 2』は、世界で最も象徴的なスタジオの1つで演奏された、素晴らしいバンドのライヴのサウンドを収録している音楽ファン必聴の作品になるのではないだろうか。