サーフェシズ、日本デビューアルバムの発売を記念した自身初のオンラインリリースイベントを開催
日本オリジナル・アルバム『サンデイ・ベスト』を発売した米・テキサス出身のアーティスト、サーフェシズ(Surfaces)がこの日本盤アルバムの発売を記念し、オンライン・リリース・イベントを開催した。
当日はこの日のためだけに収録した特別なパフォーマンス映像を公開。まずは世界で大ヒット中の「サンデイ・ベスト」だ。現在配信しているライヴ・バージョンに近いスペシャルなアレンジを加えた演奏では、ピアノ・アコースティックの要素が特徴的で、ファンたちも最初からヒット曲の貴重なパフォーマンス映像を観れ、画面越しに一緒になって歌を口ずさんでいた。
この「サンデイ・ベスト」についてフォレストは、“楽曲自体はハッピーでアップビートだし、ビデオも幸せそうな印象を受けるけど、実はそれとは逆のメッセージが込められているんだ。色々なことがうまく行かないけど、その中でもいい気持ちを保とうという思いがあるんだ”と語った。
続いては同じくアルバムに収録されている「ヘヴン・フォールズ / フォール・オン・ミー」のパフォーマンス映像が流された。この楽曲についてコリンは、“この曲はヒューストンのホテルで制作していたんだけど、自分たちの部屋に太陽の光が窓から差し込んできて、すごく神秘的な環境だった。実はウクレレのアウトロはこの同じセッションの中でできた違う曲のものだったんだけど、2つの違う楽曲を1つにしてみて作ったんだ。何回パフォーマンスしても飽きなかったし、完成した後にフォレストと乗った高速道路で3時間くらい流しても全く飽きなかったから、本当に良い曲ができたんだと自信が持てたね”とコメントしていた。
元は違う楽曲だったものを1つにしたために「ヘヴン・フォールズ」として「フォール・オン・ミー」という風に分けられているという貴重な裏話が聞け、ファンもかなり嬉しそうな様子だった。
またこの日はファンがメンバーに直接質問できるQ&Aセッションも行われた。
「日本盤アルバムに込めた思いについて」は、“お気に入りの楽曲をプレイリストにすることはできるけど、CDなら実際に手に取って思い出に残すことができると思うんだ”(フォレスト)や、“(インディ時代の)デビュー・アルバムを出した時はまだ大学にいて、キャンパス内の人達にCDを配っていたから、こうしてはるばる日本で自分たちの作品を出すことができて嬉しいよ”(コリン)などとコメントし、一躍スターダムへの道を駆け上がることになった彼らにとっていかにスペシャルな思い入れがあるかが分かるアンサーとなった。
その他にも、「日本に来れるようになったらしてみたいこと」、という質問について、コリンは“日本にはビジュアル・アートで有名な場所があるって友達から聞いたからぜひそこに行ってみたい!”と語った。日本盤アルバム『サンデイ・ベスト』のジャケット写真はコリン自身がデザインしており、デザイナーとしての顔も持つコリンらしいコメントだ。
同じ質問に対してフォレストは“僕はメキシコ料理と日本料理が世界で大好きな料理の2つだから、日本に行ったらたくさんの日本料理を食べたいよ”と普段から料理をしているフォレストらしい答えとなった。
また、「新型コロナウイルスのパンデミックにより生活に制限がかかった日々が続いているが、その中で見つけたポジティブなこと」という質問についてフォレストは“自主期間中に色々なことをリセットすることができた、今までは決まりきった生活の中でサイクルのように過ごしていたが、サイクルを壊すことができて良いリフレッシュができたよ。たとえば料理を始めたり、エクサイズをしたりね。個人的な成長に通じた期間になったと思ってるよ!”と答えた。
コリンは“本を読んだりして、日頃のツアー中だと中々取れない自分の時間が取れた良い機会になったかな。パーソナルな時間と音楽を改めて学んだりする仕事の時間を取れたよ。他にもメンタルヘルスと向き合ったりもできて有意義な時間になったね”と答えていた。
来日ができない世の中だからこそ、可能な範囲でできることをしたいというアーティストの思いを通じて企画されたこのイベント。アーティスト本人も日本のファンと触れ合うことができ、非常に嬉しそうな様子が見受けられ、またこの日イベントに参加した日本のファンも普段は中々見ることができないアーティストの自室やそんな彼らの素顔に迫ることができた貴重なイベントとなった。