Ms.OOJA、“Birthday” LIVE TOUR 2020がZepp DiverCityにて終幕!未発表のメッセージソング「はじまりの時」も初披露!さらにbillboardでのChristmas LIVE TOURも決定!
Ms.OOJAの “Birthday” LIVE TOUR 2020 が11月1日(日)、東京・Zepp DiverCityにて最終日を迎えた。
今回は8月にリリースされたばかりの昭和歌謡の名曲カバー集「流しのOOJA〜VINTAGE SONG COVERS〜」を引っ提げたツアーとなり、ステージにはスナック風の看板や赤いソファー、ウイスキーのボトルなど、昭和の夜の街の匂いを色濃く感じさせるセット。ソーシャルディスタンス遵守で限られた座席数ながら、開演前の客席のボルテージは徐々に高まっていく。
鮮やかなピンクのドレスにタイトなヘアスタイルで登場したMs.OOJAは、1曲目のテレサ・テンの名曲「つぐない」をソファーに座ったまま艶やかに歌唱。スキルフルなバンドメンバーたちと共に、一気に会場を「流しのOOJA」の世界観に染め上げる。そして2曲目では先日ミュージックビデオも解禁されたバラード「Woman “Wの悲劇“より」を繊細かつ圧倒的なヴォーカルで披露。一転して3曲目ではグルーヴィーな「真夜中のドア/Stay With Me」を熱くパフォーマンス。サビでは本家の松原みきの振り付けも取り入れ、観客を心地良く揺らしていく。
「皆さんこんばんは、Ms.OOJAです!お久しぶりですね、今日は思う存分に生音を楽しんでいってください!」と客席に呼びかけたあと「夏をあきらめて」「異邦人」「想い出のスクリーン」を立て続けに披露。時にしっとりと、時に艶やかな歌声で会場を包み込み、ライブハウスはラグジュアリーなバーのステージへ完全に変貌を遂げた。そこから「流しのOOJA」と同じく今年リリースされたばかりのオリジナル楽曲「Heroes」「HIKARI」を力強くパフォーマンスし、それに呼応するように観客は声を出せない分、精一杯の拍手で応える。
続くアコースティック・コーナーでは「シルエット・ロマンス」をピアノとコーラスのみのシンプルかつストイックな編成で、客席の一人一人に手渡しするように丁寧に届けた。
ライブ後半戦では「駅」「難破船」「さよならの向う側」「ごめんね…」と往年の名バラードの数々を心酔するオーディエンスに惜しみなく聴かせ、振り付けレクチャーコーナーを経ての「フライディ・チャイナタウン」では「声は出せないけど、その分踊っちゃいましょう!」と客席をひとつに。続けて披露したのはメジャーデビューの2011年にリリースされたオリジナル曲「Life」。
当時、東日本大震災の爪痕が強く残る時期に全国のラジオでパワープレイされたこの応援歌が、このコロナ状況下ではまた特別なメッセージをともない、深く強く会場に鳴り響いた。「ぜひゆっくり聴いてください」と総立ちの会場をいったん席につかせて披露したMs.OOJAの代表曲である「Be…」では、美しくたおやかなアンサンブルが空間を感動で満たしていった。
「私たちのこのライブという場所をずっと守っていきたい」と切実な思いを吐露したあとに年内のBillboardツアーの開催を発表すると、客席は歓喜の拍手の渦に。「最後に新曲を歌います。まだレコーディングもしていないのですが、2021年にメジャーデビュー10周年を迎えるにあたり、覚悟を決めて一歩踏み出すためにこの曲を歌います」というMCに続いて届けられたのは、未発表曲「はじまりの時」。「いま手を伸ばせば 繋がる未来があるだろう」「絶望も希望も連れてゆこう」という決意と覚悟に満ちたメッセージソングと、「また笑顔ですぐに会いましょう!」というあたたかい言葉で、極上のライブステージは幕をおろした。