デビュー・アルバム『LANY』(2017年)と2ndアルバム『マリブ・ナイツ』(2018年)は恋愛や自身の体験や感情についての楽曲が多かったが、今作『ママズ・ボーイ』では、そのタイトル(お母さんっ子/お母さんの息子)が意味するように、バンド・メンバーの家族や自分の過去などについての楽曲が多くを占めている。
先行シングル「イフ・ディス・イズ・ザ・ラスト・タイム」は、“もし両親に逢えるのがこれで最後なら”と両親への感謝や愛情を歌った楽曲。世界中の若者の間で“エモすぎる・・・(涙)”とSNSで大きな話題となっている。
現在は米・ロサンゼルスに音楽活動の拠点を置いているLANYだが、3人が出会ったのは“音楽の街”ナッシュヴィル。今年に入り、Vo.ポール・クラインはナッシュヴィルに帰省し、2週間の滞在の中で、今自分が住んでいるLAと自分が形成されたオクラホマ(ナッシュヴィルが在るテネシー州の左横に位置する)について深く考えたという。
このことについて、ポールはこうコメントしている。「ある時、人に“君はどこ出身なの?”と聞かれたんだけど、僕の魂が“オクラホマ州だよ!”と叫んだんだよ。アメリカ中央に位置する田舎なのに、自分には不思議なプライドがあるんだな、とこの時気づいたよ。」このことがきっかけで、自分の出身地について顧みる重要性に気づき、これがアルバム制作のインスピレーションにつながったという。
『ママズ・ボーイ』は家族や遺産についての楽曲で構成されており、これらを通して“アメリカ人であること”の意志表示となっている。既発シングル「ユー!」や「イフ・ディス・イズ・ザ・ラスト・タイム」、「グッド・ガイズ」などが収録されたニュー・アルバム『ママズ・ボーイ』は、10月2日に世界同時発売予定だ。