ビル・フリゼール、新アルバムより先行配信曲が解禁
2020.7.21 22:30
現代ミュージック・シーンの最重要ギタリスト、ビル・フリゼールが8月14日にリリースする新アルバム『ヴァレンタイン』より、先行配信曲である「キープ・ユア・アイズ・オープン」を解禁した。それに伴い、同曲のMVも公開された。
『ヴァレンタイン』は生けるレジェンドとされるビル・フリゼールが、昨年移籍したブルーノートからリリースする初のトリオ作品で、これまで多くのステージに共に立ち、約2年間にも渡る世界ツアーや、ジャズの聖地とされるニューヨークにある「ヴィレッジ・ヴァンガード」でのライヴも行ったトーマス・モーガン(ベース)とルディ・ロイストン(ドラムス)がフリゼールを支えるバンド・メンバーとして参加している。プロデュースはこれまでもフリゼールのアルバムを多く手がけてきたリー・タウンゼンドが務めており、気の置けない仲間と共に、フリゼールのすべてを詰め込んだアルバムとなっている。
今回解禁となった「キープ・ユア・アイズ・オープン」は、もともとフリゼールが1997年に発表したアルバム『Nashville』に収録されているファンにはお馴染みの楽曲だ。最初の録音から20年以上が経過した今、トリオ・アルバムに収録されることとなり、彼がアーティストとしていかに成熟したかを表すアルバムを象徴する楽曲に仕上がった。また、合わせて解禁になったMVは、写真家、映像作家として活躍するフリゼールの実の娘であるモニカ・ジェーン・フリゼールが手掛けており、映像と音楽の親子のコラボレーションにも注目だ。
アルバムのリリース情報が解禁された6月下旬以降、早くも海外では多くのレビューがメディアで掲載され、権威的なジャズ専門誌である米ダウンビート誌では「5つ星のマスターピース」と評され大きな注目を集めている。