waterweed、コロナ終息後に行うツアー会場となる全国22カ所のライヴハウスへの代金先払い
The ProdigyやMuseをはじめ、ラウドのパイオニアでありながら逆輸入バンドとして人気を博したFACTなどを輩出してきたロックレーベル「maximum10」が、音楽業界発のクリエイティヴ・コレクティヴとして活動する「2ndFunction」と共に、新型コロナウィルスの影響に苦しむライヴハウスやクラブを支援することを目的とした『Pay For The Future Now(未来のために今すぐ支払う)』を開始した。
第1弾は、ラウド創世記からパイオニアとしてシーンを牽引してきたロックバンド「waterweed」との共同企画。「Pay For The Future Now」のコンセプトに賛同したメンバーと話し合いを重ね、バンドのフロントマンでもある大賀が各地のライヴハウスに連絡をし、新型コロナウィルス終息後に行う開催日未定の全国ツアーの会場代金を先払いすることが決まった。
waterweed自身、コロナ禍は、最新曲の「Deep inside」が今年4月から始まった人気TVアニメ「キングダム」のエンディング・テーマに決定し、バンド名がTwitterでトレンド入りするなど話題を呼んでいた矢先に起こった出来事だった。
予定していたリリースや公演も中止になるなど、バンドとしては苦境に立たされている。が、決してネガティヴになることなく、緊急事態宣言中には、SNSを通じて、これまでは見せるつもりすらなかったであろう弾き語りというスタイルで「Deep inside」を演奏し、ファンとの交流をより深めるなど前向きな姿勢を決して失ってはいない。
生粋のライヴバンドである彼らが。この暗雲が立ち去った後のいつかに、必ず行うツアーを見据えて、今回、先払いを行うのは22会場。総額は、約250万円となる。
【2ndFunctionのnoteより、ステートメントを一部抜粋】
「私たち音楽業界は、いつも、
ライヴハウスやクラブに助けられてきました。
新人を見付ける時。
イベントをやる時。
そんなライヴハウスやクラブが、
今、この時に最も苦しんでいます。
コロナが終息してから手を差し伸べても、
振り返してくる手は無いかも知れません。
だから、私たちは、今すぐに
ライヴハウスやクラブにお金を支払うことにしました。
いつもお世話になっているライヴハウスやクラブに
いつかお世話になるであろうライヴハウスやクラブに
いつか必ずコロナが終息し始まるイベントの会場代を
今すぐに、支払うことにしただけです。
いつか必ず支払うべきお金を、先に支払うだけ。
だから、寄付ではありません。
だから、正直『無償の愛』ではありません。
でも、真摯で有効な対策だと思っています。
皆さんのために!などと綺麗事を言うつもりはないです。
私たち自身のためにも、本当に必要な場所なのです。」