ギタリストのビル・フリゼールがトリオでのアルバム・リリースを発表

2020.6.23 19:30
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(C)Monica Jane Frisell

現代ミュージック・シーンの重鎮ギタリスト、ビル・フリゼールが8月14日に新アルバム『ヴァレンタイン』をリリースすることが発表された。それに伴い、先行配信曲の「勝利を我等に」(原題:We Shall Overcome)が解禁され、プレオーダーがスタートした。

昨年ブルーノートに移籍後、初となるアルバム『ハーモニー』を発表したビル・フリゼールだが、今回の新作は待望のトリオでの作品となる。ジャズとアメリカーナを基軸にしたヴォーカルを取り入れた前作とは異なり、今回は彼のテクニックを存分に堪能することができる正統派インスト曲がメイン。定期的に来日公演も行い、幾度となくファンたちを魅了してきた彼のギターとトリオのハーモニーが光る作品に仕上がった。

トリオのメンバーは、ここ数年、フリゼールとツアーを共にし、昨年にはNYで“ジャズの聖地”と呼ばれるジャズ・クラブ、ヴィレッジ・ヴァンガードのステージをも共にしたトーマス・モーガン(ベース)、ルディ・ロイストン(ドラムス)。本作はフリゼールが切望してレコーディングに至り、彼は「このアルバムは、ルディとトーマスと、そして私と彼らの音楽を通して築いた関係性のすべてです。」「ここ数年、一緒に演奏をしてきたが、それを証明するものが何もなかった。だから、録音して残したかったんだ。彼らとの演奏が私の空想の中でマジカルなものではなく、リアルなものだと証明したかった。」と語る。

アルバムに収録した楽曲は、彼らが何度も一緒にプレイをしてきたファンには耳馴染みのものから、一度しか演奏したことがないものまで様々。長年共にツアーを巡っていたからこそ「新鮮さ」を大切にしたと言う。プロデュースを務めるのはこれまでもフリゼールのアルバムを多く手がけてきたリー・タウンゼンド。フリゼールが最も信頼しているメンバーと織り成す渾身のアルバムとなっている。

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