イルマ、ユニバーサル ミュージックに移籍&デジタルEPをリリース
韓国出身の人気ピアニストであり、作曲家のイルマがユニバーサル ミュージックに移籍。5月22日にデジタルEPとなる『Room With A View』をリリースした。
イルマは、英国、パーセル・スクール・オブ・ミュージック、ロンドン大学キングス・カレッジ(サー・ハリソン・バートウィッスルに師事)で音楽教育を受け、世界中で愛される「Kiss The Rain」や「River Flows In You」に代表される、シンプルでメロディアスながらも感情揺さぶられる作曲スタイルで知られているピアニスト兼作曲家。
韓国ではみずからのラジオ番組を持つ他、クラブDJ、ジャンルを越えたミュージシャン達とのコラボレーション、K-Pop界の超人気バンドへの楽曲提供など、その人気同様、活動は音楽だけにとどまらない。そしてイルマの真骨頂ともいえるソロ・ピアノ曲は世界中の人々に演奏されており、これまで発表された作品は20億回以上ストリーミング再生されている。
そんなイルマが今回リリースしたEP『Room With A View』は “春”という季節にインスピレーションを得た新曲5曲が収録されたソロ・ピアノ集だ。パーソナルでありながら、誰もが親しみを覚える、心安らげる場所。それが想像の窓を通じて語られる。
タイトル曲「Room With A View」の暖かなメロディからは、一人の部屋に春の太陽が注ぎ込む朝の空気が流れるようだ。「Preludio Al Vento」と「Sunset Bird」は窓から伝わる風の音、さえずる鳥の声にインスパイアされたのだという。「Berrylands Rd.」は南ロンドン、サービトンに実在する通りの名前だ。イルマは毎日その道を歩いて、音楽大学まで通っていた。そして最後の「Yellow Room」はかつて同タイトルの曲があったが、流れるムードはどこか似ている。子供の頃の思い出が詰まった “黄色一色で装飾された部屋” を曲にしたという。
イルマは、「人間関係から生まれる心象や感傷を語るものが多かった初期の作品に比べ、近年は個人的な視点から曲を書くようになりました。今こそ、ひとりで過ごす時間から生まれる様々な感情を、みなさんと分かち合いたいと願っています。自分にとって落ち着ける、見覚えのある場所で過ごすひとりきりの時間は居心地の良い時間です。しかし、ともすれば怠惰さや、夜のまどろみの中、孤独や後ろ向きの感情を連れてくることもあります」「多くの人たちが家で過ごさねばならぬ今、代わり映えない日常の繰り返しに、無力な怠惰さを覚える人もいるでしょう。そんな時は、その空間の中に眠っていた思い出や記憶、あなたを取り巻くささいな音に、目と耳を傾けてみてください。僕の音楽が、あなたのかけがえのない、心を穏やかにしてくれる小さくて大切なものにとっての音楽になるよう、願っています」と語っている。