メロディ・ガルドー、新曲レコーディングへのリモート演奏参加を世界中のミュージシャンに呼びかけ

2020.5.8 12:00
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メロディ・ガルドー

パリ在住のアメリカ人ジャズ・シンガー、メロディ・ガルドーが、SNSを通じ、ヘルスケア・ワーカーたちを支援する新曲「From Paris with Love(パリより愛をこめて)」のリモート演奏でのレコーディング参加を、世界中のミュージシャンに呼びかけた。

新型コロナの影響でソーシャル・ディスタンスを余儀なくされた人々は、今、1カ所に集まることを許されない状況に置かれている。ミュージシャンたちにとっても活動は制限されたままだ。すべてのコンサート活動はキャンセル、レコーディングは再開のめども立っていない。そんな状況の中、メロディ・ガルドーは、ステイホームを続ける世界中の音楽ファンと音楽家たちに対して、自分も何かできないか、と考えた。そのコンセプトは実にシンプル。ディスタンス(距離)を越えた、音楽づくりだ。それは、SNSの“ライヴ配信” を通じて、彼女の新曲を世界中の演奏家と共に“デジタル・グローバル・オーケストラ”としてリモート演奏でレコーディングするというものだった。

今回の取り組みについてメロディ・ガルドーは、「今、アートだけでは暮らしていけない、仕事を続けられない、スタジオで他のミュージシャンと集まることができないという、アーティストやミュージシャンたち、しかも素晴らしい才能の人たちが世界中に大勢います。私たちは手をこまねいて待つだけ、苦しむだけではいけないと思うのです。そうではなく、全員で何か美しいことができないか、制約の中から“バーチャル”な何かを生み、クリエイトし続けられないか、その努力をする必要があるのです。このプロジェクトが愛と希望を与えられるものであってほしいと願っています」と語った。

ミュージシャンの応募後、選出に当たるのはメロディ・ガルドー本人、プロデューサー、ラリー・クライン(ジョニ・ミッチェル、ハービー・ハンコック)、指揮者、編曲者兼作曲家のヴィンス・メンドーザ(ビョーク、ロビー・ウィリアムズ、エルヴィス・コステロ)、そして伝説のエンジニア、アル・シュミットとスティーヴ・ジェネウィック(フランク・シナトラ、ジョアン・ジルベルト、ボブ・ディラン、ポール・マッカートニー)といった、これまで何度も彼女にグラミー賞をもたらした黄金のチームだ。また、最終選考に残りレコーディングに参加したミュージシャンには、英国ユニオンが設けるレコーディング料の基準に準じた額が支払われる。

同時に、ファンには新曲のミュージック・ビデオへの参加も呼びかけている。これは、ファンの方々がそれぞれ撮影したビデオ・ポートレートに加え、「From (Tokyo…と各自の住む都市名を入れる)With Love」という手書きのボードを収めたビデオを送って応募するといった、ファン参加型のミュージック・ビデオになる予定。

完成した「From Paris with Love(パリより愛をこめて)」はシングルリリースされ、メロディ・ガルドーは、この新曲からの印税をヘルスケア・ワーカーたちに寄付するという。

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